コメントの他に、表示されている著書をクリックしてその感想をアマゾンのレビューに投稿してくださることも歓迎です。おたよりはこちらへruhiginoue@excite.co.jp


by ruhiginoue

<   2014年 11月 ( 17 )   > この月の画像一覧

 高倉健が亡くなった。名優なので新聞が号外を配布していて、もらった人たちは熱心に読んでいた。その場面を新聞社のカメラマンが撮影していて、これも記事にするというわけだ。「なるほど」と思った。

 たまたま通りかかって、その号外をもらった。こういうことは稀な偶然だ。それでネットオークションでは、コレクター向けに売りに出している人たちがいた。500円なんていう値段がつけられていて驚いた。

f0133526_07421661.jpg


 その訃報の号外は保存しておく。ずっと保管してきた「野生の証明」のプログラムと一緒に。

 ところで、50歳になった薬師丸ひろ子がNHKドラマ出演がきっかけで紅白歌合戦に初出場し、ヒットした主題歌を唄うそうだが、その直前に高倉健が死去とは何というべきか、高倉健の主演作「野生の証明」は、薬師丸ひろ子のデビュー作である。

 この映画のプロラムで高倉健は「この映画は、ひろ子ちゃんに食われてしまいそう」とコメントしていた。確かに、ポスターでは前に薬師丸ひろ子のアップを配し、その後に高倉健がいて、顔がはっきり見えないという図式になっている。

 この「野生の証明」は、防衛医大と訴訟をしている時に気合いを入れるためビデオで繰り返し観たが、それより前に、ガキのころに観た時と、それから何年か経過してから観た時と、成人してから観た時とでは、理解の深度が違うので面白く、テレビで放送される度に、映画館の大画面に比して迫力に欠けるにもかかわらず繰り返し観た。

 まず、「野生の証明」の冒頭は自衛隊の特殊部隊が訓練している場面だが、ここで気合いを入れるため「レンジャー!」と絶叫している。後に元空挺隊員の自衛官に訊いたら実際にそう咆哮するそうだ。そしてこの直後に何とこの元隊員はイラクで捕まって危ういところだった。

 この「レンジャー訓練」は地獄の特訓で、やり遂げた隊員は隊内で一目置かれるそうだ。そんな隊員が、隊内でいじめ自殺という事件があった。だから、いじめなんて部活で心身を鍛えれば良いとか言う単純な人がいるけれど迷信だ。

 また、「野生の証明」は特殊部隊を去った主人公が造反して暴れるので「ランボー」の先駆けのようだったが、信濃川河川敷のような開発利権不正に邪魔者暗殺の手口とそれを進める地元有力者の近親相姦はアメリカ映画「チャイナタウン」からの剽窃だったし、最後のほうで高倉健がトロッコに乗って逃亡するのは「網走番外地」と同じであった。

 色々な映画を観て元ネタに気づくというだけでなく、最初は理解できなかった社会的な背景も観る度に解るようになった。

 アヴァンタイトルに続いて、過激派が主人公の特殊部隊に退治される場面となるが、ここでアメリカ大使の私邸を占拠して総理に会わせろと要求する過激派(寺田農)が、「アメリカ帝国主義の走狗に成り下がった日本政府に対しーっ、我々はぁーっ、プロレタリア人民の名においてぇーっ」と紋切り型を自己陶酔しながら喚いている様子は、日本の左翼の薄っぺらさをからかっている。

 地元の有力者(三国連太郎)が息子(舘ひろし)を「自衛隊に」と言われて、困ったように「いや、男の子は一人だけなので」と言い、自衛隊の司令官(丹波哲郎)から「唯一の泣き所というわけですか」と遠回しに皮肉られる。自衛隊には跡取りになれない次男坊や三男坊が多く、跡取り息子が一人しかいないということの裏に、それがバカ息子という意味がこもっている。

 防衛庁が「省」に昇格しようとしている時に自衛隊の不祥事が表沙汰になってはいけないと心配している場面もあり、これは実際に不祥事を隠しながら昇格してしまったし、あと、基地の近くにあってよく隊員たちが飲みに行くバーで、主人公(高倉健)が退職したという話を訊いて店員(田中邦衛)が「自衛隊を辞めるなんて馬鹿だなあ。衣食住がタダなうえ給料がもらえて、戦争が無いから死なないだろ」と真面目に言うが、これはどうもそうではなくなってきた現実がある。イラクで死傷した隊員たちのことは隠蔽されていて、大手マスコミはなかなか取り上げずフリーランスの記者が主に告発している。

 というわけで、色々と思う所があるのだった。

 78年公開の映画「野生の証明」のプログラムから、当時13歳の薬師丸ひろ子。
 映画では高倉健ふんする主人公の養女を演じる子役だったが、活劇が見たいからという単純な動機で映画館に行ったガキにとっては、少年の心をときめかせるお姉さんという感じだった。 
f0133526_01272345.jpg





つづき薬師丸ひろ子だからよかった『野生の証明』と『セーラー服と機関銃』


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-28 00:01 | 映画 | Comments(7)

名誉毀損の訴訟その後 

 前に報告した訴訟の続き。
 
 このブログを書いている者の筆名「井上静」を名指しで、虚偽をインターネット上に書きまくった人を、名誉毀損で訴えた事件である。

 その人の住所地から管轄は東京地裁立川支部となった。(記録閲覧可能。事件番号26年ワ第837号)
 そこで被告は事実関係を認めたが、しかし損害は抽象的なので数値化しにくいから、賠償命令でいくら支払えと判決するより、被告がもうしませんと誓約したうえ解決金を支払い和解する、という案を裁判官が提示した。

 これに被告の訴訟代理人弁護士は、検討したところ証拠を出して反論することが不可能であると判断したので、その和解案に同意したのだった。
 原告である当方も、判決で断罪できないのは残念だが、被告が非を認めたのでまあよしということにした。
 これで裁判としては一件落着した。
 
 ところが、そのあと被告は、裁判で決められた金額の半分以下を、指定の口座に振り込んだ。何故かは不明である。
 これは裁判所において、裁判官の前で、書記官も付随し、原告と被告とその弁護士が同席し、決定したことである。
 しかも、そもそも裁判官が提示した金額からまけてくれるならすぐ払うと被告が言うので、原告が了承し、裁判官が決定したのだった。
 
 それなのに約束を守らない被告は、いったいどういうことなのだろうか。後から貧窮してしまうなどの事情があったのだろうか。それにしても、利子を払うから分割にして欲しいという申し入れは無かった。

 被告は他にも揉め事を起こし、複数の訴訟で被告となっている。そのうえ、他にもその被告を訴えたとか訴えようと言っている人がいると聞いた。それで費用がさらに要るようになってしまったのかもしれない。
 現にその被告は、訴えられる度に弁護士を雇うので、着手金で大変なことになっているらしい。しかし、刑事なら国選弁護人が付くし、民事なら弁護士無しでも裁判ができる。

 この被告は、前に、自分は法律にとても詳しいので、弁護士か司法書士か行政書士の資格を取ろうかと公言していたことがある。しかも、自分は中卒だが東大法学部卒を凌駕する知識があるとまで豪語していた。それなら、こちらは弁護士を雇わず本人訴訟なのだから、被告も弁護士無しで立ち向かえば良いはずだ。

 もちろん、弁護士も当事者になったら、客観性が必要な場合には他の弁護士を代理人として雇う場合がある。だから、自分で訴訟の書面を書くか、資格をとって法律で稼ぎ弁護士を雇えば良い。
 それを被告はしていないし、そもそも被告の語っていたことは荒唐無稽であり、大言壮語というより誇大妄想というべきだから、意識してのネタないし病気による幻覚だったのだろう。

 ただ、被告が言うには、弁護士を雇う費用は被告の母親に出してもらっているそうで、それなら問題ばかり起こす息子を諌めたり窘めたりして欲しいものだが、そうではなく、時には息子が迷惑をかけている人を、息子と一緒になって迷惑がらせているという話を各地で聞いた。
 
 まったく困ったものである。
 

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-27 20:16 | 司法 | Comments(2)
 朝日新聞は、旧日本軍の性奴隷慰安婦に関する記事の中で、信憑性に疑問が出ている証言があり真偽の確認は不可能であると続報したが、今年になって取り消した。記事が掲載されてから何十年も経ってから突然であり、虚偽と判断したと言うが、そこまで否定する決定的な根拠は存在しないのに。

 ところで朝日新聞の木村社長は、安倍首相と13年2月7日に帝国ホテルで、同7月22日に永田町「黒沢」で会食したそうだが、何を話し合ったのだろうか。「慰安婦」「吉田証言」について「検証して訂正します」と裏で口約束していたのではないか、という疑惑が広がっている。

 朝日新聞社は、記事取り消しの経緯を「第三者委員会」で詳しく調査すると発表しているのだから、安倍総理と木村社長の会食も、ぜひ調べてもらいたい。

 そもそも安倍晋三という人は、NHKに圧力をかけて番組を改変させ、従軍慰安婦問題などで被害を訴えている女性たちはただの売春婦であるなどと主張して旧日本軍の加害責任を否定してきた側の「歴史研究家」秦郁彦を出演させて延々と喋らせる番組にした前科がある。
 
 その前科者が総理大臣になってさらに権力を持ち、それと社長が会食をしたら途端に朝日新聞は同じテーマの記事を取り消したのだから、疑いを持って当然で、特に詳しく調べなければいけない。
 これは、報道の自由や外交にも関わるので、木村社長と安倍総理を国会に呼んで証人喚問しなければならないほどの重大問題である。

 これについて、第三者委員会は、避けることなく検証するよう、みんなで朝日新聞社にメールやfaxで訴えよう。

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-26 21:37 | 社会 | Comments(3)
元朝日新聞論説委員の柴田鉄治氏は、あの朝日の吉田調書の報道を、「誤報でもなけば虚報でもなく、見出しがちょっと強すぎたというだけ」と。そういう感覚で新聞を作ってきたのだろう。こういう先輩の感覚や価値観から脱却しなければ、朝日新聞に明日はない。

これは元神奈川新聞の江川紹子のツイートだ。しかし、柴田と同意見は朝日新聞の元記者以外も表明していて、他社で活躍してきた記者たちも同じ意見を朝日新聞社に申し入れたことが各紙で報道されているし、弁護士たちによる声明があったことも報じられている。週刊金曜日にもほぼ同じ意見が掲載された。
また、朝日新聞を目の敵にして普段は酷い中傷を繰り返している元NHKの池田信夫でさえ、「慰安婦の記事とは違い」と、わざわざ付けながらではあるが、朝日新聞の吉田調書の報道は見出しに難があるが酷い誤報とまでは言えないと述べている。やはり多くの見方が、朝日新聞は謝りすぎと受け取っているのだ。

だから朝日新聞の感覚が悪いという江川の認識は明らかに間違っている。
ところで江川はオウム真理教事件で売り出した人で、テレビに出るたびに着ている物が上等になり、死んだ弁護士のことで唐突に大袈裟にカメラの前で号泣したため、女子高生の間で「嘘泣きおばさん」と言われた電波芸者の典型だ。
そして、警察とマスコミによる人権侵害には甘く、擁護ばかり。このため、オウム真理教とマスコミの両方から被害を受けた松本サリン事件の第一通報者の河野という男性は、「江川さんは大手マスコミからお呼びがかからなくなるのを恐れているのでしょう」と言っていた。

そして、今回は権力に迫害されている大手マスコミを叩いている。大手報道が権力の側に立ち人権侵害していると庇うが、権力に迫害されているならば大手マスコミも安心して叩く、ということだ。なんて嫌らしい処世術だろうか。


[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-22 23:17 | 社会 | Comments(0)

定数削減と議員の本音

 いま選挙をするのは問題があると言われていることの中に、票の格差がある。違憲状態であると裁判で指摘されているのに是正せず選挙をしてはならないと、法律家から批判がある。

 だから、これは政治の問題だけど司法の問題でもある。この定数の問題でなぜか議員定数削減と言い出す議員たちが必ずいる。しかも、小選挙区制に苦しめられている野党が、議員定数削減により比例でも小選挙区でも削られれば野党は勝ち目が薄くなるのに、これを各党が共通政策にする。

 しかし、定数削減で不利になるのは特に新人だ。だから、惰性で務めているベテランが、活きが良くて目新しい連中に追われるのを恐れたら、定数削減がてっとり早い。それで、地方議会でも同じことになる。
 前に地元の市議会議員が定数削減を言い出し、財政再建のため支出を減らせると言い出した。これに対し、多様な市民の意見を議会に反映させるべきという視点から反対があった。支出を減らすなら議員の給料を減らせば良いとも言われた。

 それでも、自民系の保守と野党の一部の議員が賛成して一議席削減となった。共産と社民の議員たちは反対した。市民からは、議員たった一人の給料をケチっただけで財政再建には意味がないし、一人に投票する多くの有権者たちの意見が議会に届かなくなったと言う怒りの声が上がったのだった。



[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-22 01:38 | 政治 | Comments(0)
 選挙をやる意味について色々と言われているが、ここで思うのが橋下徹という人のことだ。
 彼はまた任期を全うすることなく他の選挙に立候補しようとしている。
 これについて、政治的見地から推測したり批判したりする人たちがいるけれど、的はずれではないか。

 時々、入学試験の次は、やれ司法試験だ公務員試験だと受験勉強ばかりしてる人がいて、その中には、受かったら何かしたいのではなく、受かる快感が忘れられないだけ、と言う人がいる。

 橋下徹という人も、そうじゃないか。
 そう思うのはなぜかというと、彼は弁護士として不始末を繰り返しながらタレントさらに政治家へと転じたが、そもそも弁護士として仕事熱心でなく、政治家になってもすぐ辞めてまた選挙ということを繰り返しているからだ。

 これでは、政治家になって何かしたいのでなければ、地位や名声が欲しいのでもなく、残るは試験の依存性と同じように、「やったー」「うかったー」という快感を味わいたいだけ、としか言いようがない。


 心の病に付き合わされては、たまらない。



人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-18 17:22 | 政治 | Comments(13)
 池上彰が月刊誌『世界』誌上で、報道は国益を考えながらするもんじゃないと指摘した。
 これを、あるサイト上で、立派な見識としながらも、しかし大した指摘ではないのに立派に感じてしまうのは、劣化したマスコミが「国益」「国益」と平気で言うためかもしれない、と述べている人がいた。

 結論からいうと、マスコミの劣化であり、池上が『世界』で述べたことは大した指摘ではない。
 
 1988年(昭和63年)に奥野誠亮衆国土庁長官が、毎度おなじみ歴史認識の問題発言で辞任することになったが、そのさい記者会見で「国益を考えて報道してほしい」と言った。
 国土庁長官としての仕事とは無関係な発言をして自ら問題を作ったのだから、国益を損なったのは奥野当人であるはずだが、それなのにマスコミが騒ぐから悪いと言わんばかりで、醜い責任転嫁だった。

 これがテレビで放送されると、これに対して『ニュースステーション』で司会の久米宏は、「マスコミは真実に迫ることだけ考えるべきで、国益を考えて報道するようになったらお終いなんです。マスコミではなく、国のほうがお終いなんです」と、毅然として言った。

 そして、この久米宏の発言は当然のこととして視聴者に受け取られ、支持された。
 
 だから、先の結論のとおりである。 
 
人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-18 01:55 | 社会 | Comments(0)
 百田尚樹と言う放送作家が、映画監督の宮崎駿を頭がおかしいといって中傷したそうだ。この人は前に都知事選挙の応援演説でも、自分が応援している以外の候補者たちは人間のクズであると言う暴言を吐いた。どうもこの人は自分と考えが違えば否定し侮辱しても構わないと思っているらしい。
 また、自分のことを愛国者であるとしたうえで、自分を批判するものは売国奴であると言っていた。これは、国を愛していること自体を批判されたのならまだ言い得るだろうが、そうではなく、その愛し方が問題なのである。仮に熱烈に愛していても、愛されているほうとしては迷惑な場合がある。ストーカーがそうである。それと同じだから百田は批判されている。もっとも、ストーカーはその熱心さゆえ自分のしていることの異常さに気がつかないのであるが。そして、ストーキングのすえ愛するがゆえ独占しょうとし、殺害することまである。

 また、佐高信と言う評論家が、辞任した小渕大臣について、かつてその父親である小渕総理大臣に言っていたのと同じように、小渕を自分の故郷の山形の訛りでは汚物になると言って侮辱した。これについて抗議された佐高は、自分は正しいと言い張っているらしい。
 しかし、姓は自分で決められるものではないのだから、それを汚い言葉に変えて侮辱することは許されない。

 自分も前に、井沢元彦と言う小説家崩れの売文屋を、イザヤ元彦といったことがある。かつて山本七平という人がイザヤ・ベンダサンと名乗る外人を騙りでたらめを書きまくっていたが、この受け売りをしていると井沢が自ら認めていたので、皮肉ったのである。
 このように、社会的な活動と絡めてのことなら話は別である。それを佐高信は分かっていないし、山形にも失礼である。山形の出身者たちは、山形県人会というのを大変誇りに思ってる人が多い。この人たちからすると、佐高信と渡部昇一は、山形の恥であろう。

 同じように、安倍総理もわかっていない。安倍総理は、百田の発言がNHKの経営委員として問題ではないかと質問されたら、自分も夕刊紙から悪口を書かれたことがあるが気にしていないと言った。
 自分が気にしていなければ良いことにはならないのだが、それがまず安倍総理は理解できていない。
 そして、その夕刊紙は間違いなく日刊ゲンダイであろうが、これについて日刊ゲンダイは、安倍総理を無能とかボンクラと批判した事はあるが、人間の屑と書いた事は1度もないと反論していた。
 百田は、政治的な考えと立場の違いで人格攻撃したから問題なのであって、日刊ゲンダイが総理大臣の資質や能力を問題にしているのとは全然違う。

 このように、人を批判するときは、その言葉遣いではなく、それがどのような社会的な意味をもっているか、ということの方が重要である。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いしま す
[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-17 00:35 | 社会 | Comments(4)
 昨日、東京新聞記者が朝日新聞記者のエリート意識を貶していたという話題で、朝日新聞記者の名刺には英語で日本の高級紙と印刷されてまでいるそうだ、ということだったから、前に朝日新聞の記者らにもらった名刺を確認した。
 
f0133526_152465.jpg


 このように、THE FOREMOST NEWSPAPER IN JAPAN と表記されていて、「日本の主要な新聞」である。

 娯楽の要素が強く芸能やゴシップの記事が多い「大衆紙」に対して、政治や経済など硬い話題が多いのでインテリやエリートが読むquality paperを「高級紙」と訳している。
 
 日本の場合、大衆紙の役割は夕刊紙やスポーツ紙が果たしていて、これに対して一般紙ということになるから、事情が違うので大衆紙に対しての高級紙とは言えない。
 そこで朝日新聞は自らを「日本の主要な新聞」と名乗っているのだろう。

 この名刺をくれた人は朝日新聞のベテラン記者で、前の住所の近所だったから何度か会ったことがある。東大出で外国語が得意。言質は「リベラル」であるが、その点で朝日新聞がちっともリベラルではないという不満を話すと、こう言った。
 「じゃあ読売新聞を読みますか」
 たしかに、朝日新聞には大いに不満で頭に来るほどだけれども、読売新聞など他の新聞がまるで話にならないという現実がある。

 これが、フランスでルモンドが気に入らないからリベラシオンを読むとか、ドイツでフランクフルターアルゲマイネに不満だから南ドイツ新聞にするとかいうこともあるが、日本ではそういうことにならない。
 また、アメリカでは唯一の全国紙であり最大発行部数のUSAトゥデイが大衆紙っぽいので、ニューヨークタイムズとロサンゼルスタイムズとワシントンポストという地方紙の御三家が高級紙だが、日本で地方紙というとどうか。

 これについて愛知県に住んでいた親戚によると、中日新聞なんて、ちょうど読売新聞の読者がジャイアンツ目当てというように、ほとんどドラゴンズの話ばかりで、報道と論調の質など無関心だそうだ。
 そして中日新聞社に買収された東京新聞も、その影響がある。一時はドラゴンズの記事が一面になったりと露骨だった。
 それなら、日本でもっとも古くから高級紙の路線を取っていた毎日新聞はどうかというと、昨日の話のとおり情けない限りで、たまに大スクープがあるのが唯一の取り柄だ。

 だから、先日も安倍総理がやらかしたように、他の新聞も同じ記事を書いているのに「朝日が」となるのだろう。これでは、いくら東京新聞の記者がケチをつけても、実際に総理大臣までがこの調子なのだから、朝日新聞社が名刺に「日本の主要な新聞」と刷っても相当ということになる。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-15 15:49 | 社会 | Comments(3)
 朝日新聞の誤報と非難している人たちのうち、朝日新聞のスクープと、あとから出てきた調書と、どう違い、違うことでどう問題なのか、説明できる人はとても少ないだろう。
 また、朝日新聞の吉田調書の問題は、後から出てきたものの真正が疑問だし、隠されたものに迫って公開させるまでになったのだし、結果として間違いというのも、誤報とまで言えないとの指摘すらあり、朝日新聞社は謝りすぎだと指摘するフリーのジャーナリストたちがいて、報道の萎縮が懸念されている。
 やはり朝日新聞にかなりの政治的圧力があるのだろう。
 あの門田が出てきたときは要注意だった。あいつはただの売文屋ではなく権力の下請け。見過ごした朝日新聞は失敗だった。門田は検察の手先になり冤罪をつくる役割を演じてきたので人権擁護運動団体から批判されてきたが、朝日新聞は冤罪に関心が弱く検察寄りである場合が目立つから、門田に甘かったのだろう。
 それら権力の手先は論外だが、完全御用の読売新聞などとは違う姿勢の毎日新聞が、朝日新聞の管理体制の問題をとやかくいっており、つまり、記者が頑張り失敗しないように上から監視しないと駄目じゃないかというわけだから、それだけ記者クラブ制度などに浸かり、発表されたことの垂れ流しなら安心という意識に染まりきっているわけだ。
 これだから日本の新聞は面白くないのだ。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2014-11-13 21:52 | 社会 | Comments(4)