井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

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 鶴見俊輔氏が亡くなったそうだ。
 たいへん高齢で体調も良くなかったが、戦争反対のデモに車いすで参加し、歩かなければと立ち上がり、数えるほどの歩数だったが、できるだけ歩いたという逸話もある。
 鶴見氏は、戦後を代表する哲学者とか思想家と呼ばれて来たが、そうした著書ではなく、本多勝一氏の「鶴見俊輔氏に教えを乞う」という一文によって最初に知った。
 ここで本多氏が言うことは、鶴見氏から言われたことについて、納得でも反感でもなく、完全に理解不能だったというほどでもないし、鶴見氏の仕事などに好感はもっているから、ではどうすればいいのかという趣旨だったと思う。
 もしも間違っていたら失礼だが、最初に読んだ十代の当時は、そう感じたし、こういうことはよくあると思った。
 そして、その後も、鶴見氏のように「良心的」「進歩的」「文化的」という人たちについて、むしろ好感を持ってはいるけれど、共感はできなかった。
 だから、この訃報に対する「人文系」の人たちの談話も、いまいちピンと来ないというのが、正直なところだ。

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by ruhiginoue | 2015-07-24 09:27 | 社会 | Comments(9)
 集団的自衛権と安保法制は、まるでビートたけしの週刊誌フライデー襲撃事件で、師匠の手伝いをさせられた弟子集団たけし軍団みたいだ、なんていう皮肉もあった。
 そしたら安倍総理は、譬え話で火事の時に消火器を渡す役だ、というギャグとしか思えないこと言ってる。ビートたけしはフライデーの記事に怒って押し掛けたさい、編集室内で近くに置いてあった消火器を持って振り回し、これで怪我人を出してしまって、暴行傷害で有罪判決を受けた。
 
 ところで、「批判するなら対案を出せ」という政府・与党の論法は検察官が弁護士に「批判するなら真犯人を見つけてこい」というようなもので筋が違う、という指摘が朝日新聞に掲載されていた。
 おそらく自民党としては、アメリカの要求に言いなりになるしかないという結論で、だから、自分の国の憲法も無視するなど理不尽なのだが仕方がないとハッキリ認めた上で、そうしなくても済む方法があるなら対案として出せと、恥をしのんで言うなら、まだ潔くてマシだが、そこまで言う度量は無いのだろう。
 
 もそもそも、法案に反対なら対案を出せという滑稽な言い逃れは、ビートたけし事件当時の中曽根総理大臣が始めたこと。増税せずに無駄遣いをなくすという公約で選挙に勝ったのに、増税すると言い出したから、それは公約違反だし、最初から嘘だったのならインチキで選挙に勝ったのだと批判された。
 なのに、税収を増やす対案が野党にないと言い出した。見え透いたスリカエだった。 
 また、中曽根首相は、強行採決で成立した今の消費税の前身である売上税法案について、選挙の前に「大型間接税は導入しない」と言っておいて選挙後に「新型間接税だ」と言い出した。売上税とか消費税とか呼ばれる形式は付加価値税だから、間接税として大型に属する事は税金の常識なのに。
 これが悪い先例となって、その後は小沢一郎とか小泉純一郎とか、言葉のあやでごまかすことが流行した。
 
 この中曽根総理は、福祉切捨てや労組潰しのための国鉄民営化など、日本に新自由主義の病原体をばら撒いた人だ。同時期のサッチャー英国首相やレーガン米大統領と御三家であり、軍拡に熱心なタカ派で福祉は目の敵にする弱者切り捨てを「サッチャー・レーガン・中曽根」の路線とか主義とか言われたものだ。

 ところが、そんな中曽根内閣が高支持率で、この政策に輪をかけたのが小沢一郎を後ろ盾とする細川内閣、さらに小泉内閣と、弱いものいじめが更にひどくなり、支持率も更に高くなった。いじめられる庶民が単純でマスコミに煽られやすく、熱狂して支持したのだった。

 もっとも「進歩的文化人」を売りにしていた連中が率先して、細川と小泉の元総理大臣が一緒に「脱原発」と唱えてくれたから、これまでの新自由主義政策とかイラク戦争支持などのことは大目に見ましょう、なんて言うくらいだから、政治に関心のない庶民がマスコミに煽られるのも当然かもしれない。
 すでに多くの人から指摘があるとおり、後から脱原発を唱えようと、アメリカに追従してイラク侵略に加担したり新自由主義政策で日本を滅茶苦茶にしたりという罪が消えるわけがない。

 そもそも小泉純一郎は、首相時代に国産の原発作業用のロボットを、事故なんてありえないから予算の無駄だといって破棄している。それでいて、有事法制の強行のさいは「備えあれば憂いなし」と言ってのけた。
 そんな小泉純一郎だから、選挙の時だけ、脱原発の特定候補に票が集まらないようにかき回しに出てきて、選挙が終わるとまるで仕事が終わった会社員のようにいなくなる。手前の息子一人説得出来ないのだから、どこまで本気なのか想像がつくはずだ。

 それでもわからない、というより、わかろうとしない人が多すぎるのだ。


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by ruhiginoue | 2015-07-23 21:02 | 政治 | Comments(2)
 安保法案に抗議する国会前のデモについて「比較的平穏ではないか」と自民党の谷垣は言ったそうだ。

 
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 これが今の政治の原因だが、こうなる選挙制度にしてしまう中心的役割を果たした山口二郎が、ヌケヌケと抗議と称してノコノコと国会前にやってきてもボコボコにされないのだから、いかにみんな冷静かってことだ。
 また、そんな山口を、週刊金曜日や東京新聞が重用して害毒を垂れ流し続けてきた。そのうえ最近では「公明党は平和の党」だと外部から宣伝して信じさせる言論活動をしている佐藤優と森田実および彼らの活動を黙認する週刊金曜日。
 よくも「リベラル」な人たちが許しているものである。

 しかし谷垣の言うことは、平穏なデモだから大したことないと安心したがっているか、あるいは武力鎮圧の口実がないという意味だろう。
 残念ながら、今はスマホなんかがあるから、偽の誘導など写真を撮ってツイートで注意を呼び掛けている。こんな具合に。「これは警察が作った偽物だ」と。
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 昔の無かった時代は、簡単に引っかけられて暴動のように仕立てられた。「血のメーデー事件」とか。


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by ruhiginoue | 2015-07-23 08:18 | 政治 | Comments(0)

当人は大真面目だが

 客観だと変なのだが、当人は大真面目ということは、よくある。

 知人が、いわゆる近所のトラブルで喧嘩をしたのだが、そのさい暴力をふるったと、相手から警察に訴えられた。
 隣人同士の揉め事に警察が介入することは稀だが、暴力沙汰となれば出てくることもある。それが不公正だったと、知人は怒り心頭だった。喧嘩した相手は警察友の会みたいな団体に関与しているから、贔屓されてるみたいだと言う。

 それは主観であるし、実際に警察の対応に問題があるとしても、あくまで副次的な問題で、まず肝心なのは暴力をふるったかどうかであり、殴られたりしたと言うが怪我などしていないだろうとか、診断書があるとしても内容に疑問があるとか、そういうことで反論しなくてはならない。

 しかし、これをいくら説明しても、反発されるだけだった。警察の態度のため頭に血がのぼってしまい、そのことばかり喚き、親身になってくれている相手に逆ギレし、家族にまで怒りをぶつける。

 ついに、彼は有名な弁護士を雇うと言い出し、法律事務所ヒロナカに電話した。
 「弘中先生に弁護してもらいたい。警察の態度が不公正だから、これは国策捜査です」
 もちろん、断わられた。

 笑ってしまいそうだが、当人は大真面目だから、気の毒でもある。そのあとのことは知らない。

 自分を冷静に見つめることは大事だが、困難でもある。これを乗り越えられるかどうかで、人生の分かれ道である。



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by ruhiginoue | 2015-07-22 09:01 | 司法 | Comments(0)

政党機関紙に連載する人

 ある自民党の若手議員が、自民党内からも批判がある安保法制について、アメリカは不正に戦争をしないとフェイスブックで説いているから、これを読んだ共産党の地方議員が呆れると同時に、この議員の過去を問題にしていた。
 この自民党議員は、アメリカ軍艦が領海侵犯しておいて公海上で攻撃されたという虚偽をでっち上げた「トンキン湾事件」によってベトナム戦争が激化したことや、ありもしない「大量破壊兵器」を理由にアメリカがイラク戦争を始めたことも知らないらしい。
 そんな人が、かつては共産党の機関誌『赤旗』紙上で若者の人生相談コーナーを持っていた。
 
 彼が『赤旗』に出ていたのは「ヤンキー先生」としてブレークした直後であった。この頃はとくに右翼的な言説はなかったようだ。自分を重用してくれる相手に合わせるのが巧みだったのか、後に転向とか変節をしたのかは不明であるが、定見も中身もなく名前と顔を売りたいだけの人物だとは言えるだろう。

 ただ、彼が勤務していた高校を退職し、横浜市の教育委員になった辺りから、その共産党議員も、何か変だと感じたとのこと。また、同党は選挙の候補者になりたいと言って自分から売り込んで来る人は強く警戒し、よほどのことでもない限り受入れないだろうが、機関誌に出すだけなら、そこまでの警戒はしないだろうと言う。

 それでも、日曜版の「ひと」などさまざまな芸能人や文化人を紹介するコーナーなら、紹介しているだけで論説や社説ではない。しかし、載っただけで党の政策面での意見を示すわけではないが、連載や相談コーナーだと、如何なものか。党の政策から外れるような人は選ばないようにするものではないか、と同議員は指摘する。まったく、その通りだろう。

 この義家ひろゆき、以前の言動は、勤務していた学校の労組に迎合していただけだと言っていた。これが本当なら『赤旗』は騙されたのだろう。
 他にも、例えばダニエル カールも『赤旗』にエッセイを連載していた。今では原発事故で業界の手先として下品な言葉づかいで喚いているが。どうやら金が欲しくなったらしい、とも指摘されている。

 ハッキリ言って、たまたま機会あって載った人の、その後のことまでは関係ないということだ。人は変わるものだし、もともと上辺と底が違うこともあるのだから。

 ただし、本性を隠していたのか、後から変わったのか、どちらもあるけど、そこを周知させないと、時々、エセ左翼などが、機関紙に載ったから党の意見だとデマを流すから、要注意だ。この点を『赤旗』はもっと考えるべきだ。

 実際、かつて日曜版に大谷明宏が連載したり赤旗まつりにもゲストで出たりもしたが、自民党批判だけしてくれるならいいけど、紙上で死刑賛成を説いた時は、それが「死刑制度は社会防衛するため市民の権利であり、そのためには裁判の間違いで多少は無実の人が死刑になっても良い」という趣旨の酷い内容であったから、あまにり個人的すぎる意見であるとして掲載を断るべきだった。
 それで面白くないから連載をやめると、大谷が池上彰みたいに言い出したら、「どうぞ、どうぞ」というべきだった。

 この異常に非常識な大谷の妄言を、共産党の政策と合っているから機関誌が掲載したのだという悪意ある宣伝が、当時行われた。こういうことがあると絶対に損だ。だから要注意だ。そして、今は義家だが、しかし彼は自民党に入ってくれたので、変節したと公言したようなものだから、はるかにマシであろう。
 
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by ruhiginoue | 2015-07-19 20:29 | 政治 | Comments(2)
 ある知人が「安倍政治を許さない」という集団行動について、どうも乗り切れないという。なぜなら、問題の根本的な原因はそこではないから、どうもひっかかるという。大事なのは、自民党内からも批判が噴出している安倍政権の異常な行動が、アメリカの思惑と絡んでいる、ということではないか。

 これには同感である。もちろん安倍は許せないが、原発も沖縄も安保も、問題の原因は欧米にある。なのに、例えば中東情勢で、石油資源の強奪のため傀儡政権を作ろうと内戦をそそのかしたうえで「民主化」を支援するとして軍事介入する欧米の手口を批判せず、むしろ応援して、「アラブの春」などとプロパガンダを口移しでは、この一方で傀儡自民党政権を批判しても虚しすぎる。

 これは、総てのマスコミと政党に共通しているので、総てのマスコミと政党に共感も支持もできないのだ。だから、この観点から書いた本の原稿が、どこの出版社からも受け付けてもらえず、悩んでいる。

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by ruhiginoue | 2015-07-19 06:53 | 政治 | Comments(7)
 ツィターのインチキなアカウントも色々だが、政治の話で年齢詐称しているものがあるので笑ってしまう。自称20代だが、内容がすっかり70年代だからだ。
 例えば、自民党と公明党の暴走を止めるには、野合でもいいから選挙で野党を結集しようという時代遅れ。

 ただ、昔とは政治情勢が異なるが、小選挙区制度になってしまったので、自民党と公明党の与党に対抗するためには。選挙で野党が結束しなければ立ち向かえない場合もありうる。
 なので、あくまでそういう視点からすれば、与党に寝返ったり談合したりしない政党に投票を集中しなければならない。そうなると、「次世代」は論外、「維新」もだめ、「生活」も小沢一郎がいて心配、「民主」にも極右や政経塾の出がいる。

 現実として、小選挙区制だの自衛隊の海外派遣が国際貢献だのという政策を強力に推進してきた小沢一郎のお陰さまで、今の安倍晋三らの暴走がある。湾岸戦争時に自衛隊の派遣に積極的だったのも、細川内閣の影のフィクサーとして小選挙区制を進めたのも小沢一郎だ。
 彼はその時だけ一見もっともらしいことを言うが、そのあと全部ぶち壊してしまい、非自民の内部攪乱ばかりしてきた歴史がある。小沢はもはや排除した方がよほど非自民の連携もうまくいくのではないか。
 また、反自民とか反安倍とか言いながら小沢一郎を持ち上げている者には左翼もいるが、よく観察すると心底から支持はしておらず、ネタに利用して、とにかく共産党を攻撃したいという連中だ。そういうのは、どこかで見覚えがある奴がいると思ったら、実は極左過激派とか似非同和関係だった、ということがある。

 そして民主党は、極右が一部にいるというだけでなく、党議拘束をかけて、反対するハト派に強要してまで、自民党と一緒に有事法制に賛成した前科がある。

 だから、論外の「次世代」と「維新」ほどではないが、「生活」と「民主」は信用できない。

 あとは共産党と社民党だが、社民党は小さすぎる。
 しかし、知り合いに、もと日大全共闘だから共産党とは相容れない対立する政治的立場で、いつもは社民党を応援しているけれど、自民と公明の悪政に立ち向かうため幅広く共闘することを呼びかけ、そのさい共産党には「三顧の礼」の精神で代々木まで何度も出向き、最初は不審がられたけれど、誠意を持って粘り強く説得することで交渉成立させた人がいる。彼は「自分は正しいのだから他人が従って当たり前、そうでなければ相手が悪いんだ」と言うのは学生運動で卒業しなければならない、と言っていた。
 そして地方選挙だが、自民公明に何度も勝った。こういう人を直接知っているから、それで自分もささやかながら協力したから、インターネットとか週刊金曜日とか狭い所に閉じこもってブーブーと、自公に勝てないのを愚痴ったり、共産党に難癖つけたり、そういうつまらない自己満足してる奴には胸くそ悪くなるのだ。

 これは他の政党でも、ほんとうに協力する気があるなら交渉すればいい。それでダメならしょうがない。やりもしないで文句垂れるのだけはやめるべきだ。
  
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by ruhiginoue | 2015-07-17 20:26 | 政治 | Comments(2)
 「軍事アナリスト」小川和久が、集団的自衛権のことや強行採決について、テレビに出たりツイートしたりで、政府に媚びていた。
 これがあまりにも無茶苦茶だという批判も起きている。

 それとは別に、この人はかなり昔から商売優先で、そのため古巣である自衛隊への愛情を失っているという批判も聞いている。それであの「反戦自衛官」も追及していた。それによると、顔を合せないよう逃げ回っていたとのこと。しかし、それも過去の思い出だ。

 また、自衛隊学校の区隊で同じだった人の話も思い出した。その、出席番号と同じで五十音順だから寮でも同室だったという人が言うには、
 
 「あいつは喧嘩して俺に殴られてもやり返せない気の弱いおとなしい奴だったんだ。それが卒業してから大学に進学して学生運動したとか、ましてデモで機動隊とやり合ったなんて武勇伝をテレビなんかで語ってやがるけど、そんなのウソに決まってるだろ(笑)」

 そもそも、なぜ小川和久を自衛隊の元同僚たちが批判したかというと、元自衛官の軍事アナリストと名乗るなら、先日死去したジェーンの江畑健介のような純粋に軍事的な解析をするべきなのに、素人のくせに政治に口を出し、それが商売のためマスコミからお呼びがかかるよう意識して、政府に媚びた内容となってるからだとのこと。

 それにしても、なぜ今でもテレビは小川和久なのかと多くのひとが疑問を持つ。いい加減、元自衛官で見識ある人など、探せばいくらでもいるはずだろう。そうした怠慢についてテレビなどの責任は大きい。見た人から「あんなのコメントにすらなっていない」「賞味期限切れ」などと言われている。
 あのしょうもない田母神俊雄だって、内容は別にして、小川和久よりは気の利いたこと言っているのではないか。暴論でも極論でも受け狙いでも、いちおう談話の体をなしているだけマシ。それほど劣化した御老体の小川和久ということなのだろう。

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by ruhiginoue | 2015-07-17 12:47 | 社会 | Comments(6)
 文部科学大臣の「歴史や哲学等の人文科学等の学部は社会的要請が低いから組織廃止やもっと社会に役立つ分野へ転換せよ」という通知で思い出した。
 アカデミー賞をさらって話題だったスピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』に、こんな場面がある。ナチが強制収容所でユダヤ人を強制労働させるにあたり役に立つかを分類し、役立たずとされた人が「私は歴史と哲学の教師なのに」と怒り嘆く。
 つまり、安部内閣の発想はナチの強制収容所と同じということだ。

 また『シンドラーのリスト』には、理科系だから役に立つと自ら売り込んで殺されたユダヤ人女性も描かれていた。大学で建築を専攻したから役立つけれど、収容所長としては、自分より勉強ができる奴が憎かったわけだ。
 お坊ちゃん私大卒の大臣たちが、国立出を憎み、既に独立行政法人となっているはずなのに、学部廃止や日の丸と君が代をやれと指図するのと同じ僻みだ。

 同じ題材が含まれるパクラ監督の映画『ソフィーの選択』では、ソフィーの父と夫が学者で、ナチを批判したから殺されたと嘘を言っていた。実はユダヤ人嫌いでナチを熱烈支持していた。しかしインテリというだけで、いずれ邪魔になるかもしれないと、殺されたのだった。
 
 この映画を最初に見た時、ナチが理不尽なことをしているうちに極端なことまでしたとしか思わなかった。
 しかし、ちょうど、安倍内閣が強行採決した法案は、御用学者と呼ばれている人にまで、国会に呼んで意見を訊いたら憲法違反だと指摘されてしまったし、そんな法案を無理に成立させようとするので、これまで改憲論者として有名だった慶応の名誉教授も激怒し、自民党を猛烈に批判している。
 だから、知識がある者は、それまで好都合でも場合によっては不都合になるので、最初から邪魔にするということが、今ではよくわかる。

 上記の映画だが、どちらも音楽が印象的だった。『シンドラー』はジョン ウイリアムズがアカデミー賞で、バイオリンソロがイツァーク パールマンだった。
 『ソフィー』はマービン ハムリッシュ。
 どちらも映画音楽の名作曲家。
 
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by ruhiginoue | 2015-07-16 23:16 | 学術 | Comments(3)

日本から逃げ出すには

 安倍の爺さんの岸は「国会前が安保反対のデモでいっぱいだと言うが、野球場も観客がいっぱいだ。われわれは声なき声に応えなければならない」と開き直った。
 すると新たなデモ隊が参加。掲げたプラカードには「俺はプロ野球ファンだが安保には反対だ」とか「安保反対声なき声の会」などと書かれていた。
 そして岸が総理を辞職したのが7月15日である。私的な弔合戦であり、国会の私物化もいいところだ。

 ところが、これほど深刻な問題を議論するのに、集団的自衛権は町内会で一緒に火事を消すことだとか言って賛成している人たちがいる。
 これは今始まったことではない。かなり昔、防衛費の歯止めとして「GNP1パーセント枠」が廃止されたさい、これについて埼玉県議で評論家の小沢寮子は、経済力と均衡をとることは必要だと指摘したうえ、天井知らずの予算をなんとかするのが政治だと批判したが、これに対して内藤国男という元「毎日」の記者は、「私も安保反対のデモに参加したけど間違っていた。安保は町内会と同じで必要な付き合いだ」と言った。

 この内藤は「花形記者は転んだ」という批判本を書かれるほどの変節をした者であり、しかも小沢が自民党の議員と話しているところへ勝手に割り込んでのことだったから、これが雑誌に掲載されると、読者から批判が寄せられた。
 そんな者ではあるが、記者でさえこの調子で恥じない人がいるのだから、一般人なら納得してしまう者も多いのだろう。

 ただ、だから積極的に支持するというのではなく、それだけ町内会とか自治会を理不尽なものだと感じている国民も多くて、そんな人たちは、理不尽でも付合わないと迫害されるという諦めの心境になっているのではないか。

 なので、人との付き合い、近所との付き合いを、全国的に考え直さないといけない。
 しかし、例えば、自治会費で依頼する清掃などの業者は馴れ合いしないで競争入札にすべきと指摘したら会長の爺さんが「ダメだあ、昔からの付き合いだあ」なんて言ったり、広報に町内会のホームページを作ろうと提案したら「回覧板でいいんだあ」と言われたりで、こうなると諦めて引っ越すしかないと思えて来る。
 
 こんなことが、東京でもあることだから田舎に行くともっと凄い。みんなに訊くと我慢していると言う。どうして日本の社会はこうも洗練されていないのか。これだから町内会と区別できない田舎政治がまかり通る。

 そして、原発事故も不安だし、政治も経済も変だから、日本から出て行きたいと思っている人も少なくないはずだ。昨日した話のように健康保険も農業も破綻している。冗談ではなく真剣にエクソダスを考える時期かもしれない。脱出の方が前向きな姿勢ではないか。
 あとは、どこにどう逃げるかだ。

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by ruhiginoue | 2015-07-15 23:13 | 政治 | Comments(13)