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by ruhiginoue

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 昨日書いたとおり、週刊新潮が煽りSELDsに脅迫だが、ベトナム反戦や原発反対でも、昔から同じ手口だった。
 これを朝日新聞の本多勝一記者が、文芸春秋と大江健三郎の件より前から問題にしていた。井上ひさしは新潮社と懇意だった。いたたまれなくて週刊金曜日を辞めたのではないか。文春と新潮に媚びる反戦作家が多すぎる。
 そして今も、「リベラル」な物書きのツイートでは、「新潮社は好きだし、週刊新潮にだって知り合いがいて、良い人も」と、商売を気にしていることミエミエだ。

 さて、こうした『文春』『新潮』を批判してきたのが『潮』『第三文明』といった創価学会系の雑誌だった。創価学会も被害者だったからだ。しかし公明党が変節して自民党と組んでしまったから、できなくなった。
 それで、新左翼系の人たちが、発言の場を失った。商業メディアも共産党系メディアも受け入れてもらえないので、創価学会系に依存してきたからだ。先日死去した鶴見俊輔も、そうだったという指摘がある。
 今、創価学会内から公明党に抗議の声が起きている。系列雑誌内にも同じ思いの人がいるはずだ。立ち上がって声を上げることはないのだろうか。
 


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by ruhiginoue | 2015-09-30 16:04 | 社会 | Comments(0)
 SEALDsの関係者にいやがらせと脅迫があいつぎ、ついに殺害予告まであったそうだ。
 こうなるように煽ってきたマスコミの代表格は週刊新潮だが、この雑誌のゴロツキ同然のやり方は昔からのことで、ベトナム反戦や原発反対でも同じ手口だった。運動に関与している一般人の私生活まで暴露しながらいやがらせをし、権力の迫害を正当化したり無法者の暴力を誘発しようとしたり、という誌面と扇情的な広告の見出しである。

 これを朝日新聞の本多勝一記者が問題にしていた。文芸春秋と大江健三郎の件よりも前からだった。こんな週刊誌を出している出版社と平気でつきあっていられる小説家が、よく戦争反対などと言っていられるものだ。商売が気になって言いたいことも言えないのか、それとも反戦平和なんて口先だけなのか。

 その一人が井上ひさし。彼は新潮社と懇意だった。週刊金曜日を辞めたのは、親しい大江健三郎を批判されたからだという証言があり、これは確認できないことだが、もしもそうなら、井上ひさしは大江健三郎のことで自分もいたたまれなくなったのではないか。

 とにかく、文春と新潮に媚びる反戦作家が多すぎる。
 そして今も、SEALDs脅迫について批判している「リベラル」な物書きのツイートでは、「新潮社は好きだし、週刊新潮にだって知り合いがいて、良い人も」という虚しい言葉が躍っている。商売を気にしていることミエミエだ。

 そんな新潮社と断交したのは、灰谷健次郎くらいだろう。彼は、新潮社の雑誌が少年事件のたびに法を無視して実名報道することに対し、児童文学者として抗議したのだった。これに対し、「灰谷は児童文学者だから子供は純粋で悪いことをしないと思っているのだろう」と中傷する者がいて、灰谷は反論していた。
 「そんなことを言う人は、ぼくの書いたものをまったく読んだことがないのだろう。なぜなら、ぼくの作品では、子供の邪悪さが描かれている。子供は純粋なので、大人から良いものも悪いものも受け入れてしまう。だから、大人は子供に対して大変な責任がある。そういうことが常に主題になっている」
 という趣旨であった。
 
 しかし、ここまで毅然とした対応をできる人は稀だ。

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by ruhiginoue | 2015-09-29 14:47 | 文学 | Comments(3)
 先日、共産党の志位委員長が、今度の参議院議員選挙について沖縄以外では選挙協力をしないと表明したと毎日新聞が報じ、これに対していろいろな意見があったけれど、ところが動画サイトでその記者会見の録画を観た人たちが、毎日新聞の報道とは違うと騒ぎ出した。
 この録画では、沖縄は米軍基地問題がまずあるけれど、全国になると他にもいろいろあるので、今はまだその話し合いができる状態ではないとしたうえで、まずは自分の党で準備をする段階だという趣旨だった。実際、沖縄では基地問題から消費税やTPPへと政策協定が広がり、保守派との共闘が実現した。
 これが、毎日新聞の報道だと、最初から選挙協力を否定する意思を表明したということになっていた。
 
 そして今度は、安保法制の強行採決をうけて、志位委員長が選挙協力を他の野党に呼びかけた。
 これに対して、民主党の「バカニセ郷ひろみ」こと前原誠司もと代表が、共産党と一緒だと印象が悪くなると言って、協力否定を民主党内によびかけた。
 これはとんでもないウソである。選挙で協力する見返りは安保法制の廃止でよく、入閣は望まないとまで志位委員長は言っており、そこまでよく決断したと褒める人も多い。どう評価するかは別にして、前原もと代表のいうことは外れている。

 ようするに、前原という人は昔から対米従属主義の軍拡論者を公言していて、自民党の中谷防衛大臣と共同記者会見を開きニコニコしながら相思相愛で政策がすべて一致すると言っていたほどだから、自民党に賛成ということだ。それならそうだと正直に言うべきで、他所様の悪口はいけない。

 そして、民主党の岡田代表は志位委員長と会談したが、協力を実現するとしても課題があるということだった。そうしたら時事通信が、会談は不調に終わったと報じた。まだ一回しか話し合っていないのだから、そう簡単に結論がでるわけがない。変だと感じる人は多かった。
 そうしたら、やはり志位委員長も、前向きに話し合っていたのに嘘の報道はやめてほしいと言った。

 この時事通信は、昔から自民党べったりの右翼タカ派の体質と評価されている。また、毎日新聞は公明党との癒着が指摘されている。
 だから、なんとかして自民党と公明党の連立政権を助けようとして、野党の選挙協力の妨害のため世論操作したと考えられる。


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by ruhiginoue | 2015-09-28 21:35 | 政治 | Comments(2)
 「おしどりマコ」という夫婦漫才コンビは、原発反対の活動に関与してもいるが、その関係で一度会って話をしたことがある。そのさい、日本共産党の一部に不信感を持たざるを得ない人がいるという話をしていた。
 また、コンビの女性の方おしどりマコリーヌさんが、左巻健男という人を知らなかったけれど、知らないうちに中傷されていたので驚いたと発言した。これも原発がらみである。事実関係を確認しない不正確な話を陰口の形で言われたそうだが、これは左巻という人がよくやることで、当方も「被害」を受けた一人である。
 そして、つい先日、日本共産党系の新日本出版社が、左巻健男著書を発行したのだった。
 
 この人の専門が何か詳しくは知らないし、大学とか学会でいう「専門」が蜃気楼であることは、このことに無関心である人以外にとっては常識だから、語る意味が乏しい。
 だが、どうもこの人は理科系であるような装いであるけれど、その口ぶりはやけに文系臭い。学識より政治という人は他にもいるが、プロデューサーとか山師の特質を持つ人のようで、それが仕事ぶりと言動に現れているし、そのうえ自らが信奉すること以外に対して無知などと侮辱しながら攻撃性を発揮する姿は、文系の特に「政」「経」「法」によくみられる特徴と共通している。
 だから、共産党の一部にいる教条主義者と親和性があるのだろう。

 これは今はじまったことではない。新日本出版社は、左巻、早野、菊池といった「学者」らが今、「福島の原発事故は、チェルノブイリ原発事故と違って被害は小さい」と「科学的」に強弁しているけれど、それどころかチェルノブイリ原発事故の被害も小さいという主張を真っ先にしており、これにより原子力業界を大喜びさせたうえ、広瀬隆ら反原発派を決定的に共産党嫌いにして、市民運動の分断に大いに貢献したのだった。

 もちろん、例えば広瀬隆の言うことに疑問もあれば、これを逆に批判する側にも疑問がある。だから、指摘すべきことは指摘しなければならない。率直に遠慮なくやりあえばいい。
 そうではなく、かつて共産党の機関誌には、原子力政策に批判的であることは同じでも、「事故が不安だというのは感情論でレベルが低い」と言って気取る人が登場しており、共産党まで嫌われる原因になっていた。感情論といっても当然の気持ちなのだから尊重したうえで、冷静な分析や論議も必要だと呼びかけるなら、常識的で共感する者も多いはずだが、そうではなく他をこき下ろして相対的に自らを持ち上げようとすることだけが目的になってしまっていた。
 
 そういうことが好きな人がいるから、左巻式に人を見下すのが好きな人たちと気が合ってしまうのだろう。この体質が昔から何十年も変わっておらず、まさに「三つ子の魂百まで」ということだ。

 ただし、こういう「仲間」に困っている共産党員を直接間接にいろいろと知っていることも強調しておきたい。

  
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by ruhiginoue | 2015-09-27 18:26 | 学術 | Comments(1)
 新しいパソコンに、まだ使えると思って、かなり前に購入したソフトをCDからインストールしたところ、互換性に問題が発生したうえ動作がフリーズするなど機能障害が起きてしまった。
 それで、アンインストールしたうえOSを初期化したりリカバリーしたりという面倒な作業をしたら元通りに治った。
 また、調べてみたら、古いものは新しいものに合わないことがよくあり、やはり大昔から言われてきた「新しいミルクは新しい袋に」という言葉のとおりであるだけでなく、昔は知識や技術が未熟であったため、今の水準からすると質が悪いとすら言えるのだそうだ。
 
 これで連想したのが市民運動である。人権擁護でも反戦平和でも、今はSEALDsなど若い人たちの活躍が注目されたけれど、それ以前から、せっかく少年も青年も壮年も中年も頑張っているのに、そこへ全共闘世代などの左翼崩れ老人たちが入り込んでくると滅茶苦茶にされてしまうといわれ迷惑がられてきた。
 
 たしかに、そういう老人たちは、互換性に問題が発生するどころか、昔の、当時としては最新で高額だったという記憶を当人たちはまだもっているけれど、今の水準からすると話にならない性能であるうえ劣悪でさえあり、ハードのほうは感染しまくっている状態に喩えられる。
 そうではないような、世代は昔でも当時の運動には馴染めなかったという人であれば、そんな問題はない。少なくとも感染していないし、中古車で型は古いけれど走行距離が短いというように元気な人が多い。

 そういう先輩たちと、友達になりたいものだ。もちろん若い人たちとも。


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by ruhiginoue | 2015-09-26 19:08 | 雑感 | Comments(2)
 大雨で休校になっていた茨城の学校で、登校が再開されたそうだ。
 このような報道がある台風の季節に、必ず思い出すことがある。中学で、あのときも暴風雨により登下校が大変だった。学校から家が遠い人たちは、親の自家用車で近所の同級生も誘いあわせて一緒に登校した。近い人は徒歩で登校し、ズブ濡れになっていた。

 ところが、登校すると、先生たちが「今日はこの天候なので臨時休校にするから帰りなさい」と言って、また暴風雨の中に放り出された。冷えて風邪ひいた生徒はもちろんいるし、突風で傘の骨が折れるなど危険もいっぱいだった。
 そして帰宅して二時間くらいしたら、雨風がやんでしまった。これなら学校にいてやり過ごしたほうが安全だった。そもそも、暴風雨は早朝からだったので、臨時休校なら電話で対応を話し合い、朝決めて登校前に各家庭に連絡すべきだろう。何のために緊急電話連絡網があるのか。

 おそらく先生たちは、マイカー登校しているから雨風が気にならなかったのだろう。富裕な大学生の通学みたいにして、社会人になっても学生気分が抜けていないようだった。そして学校の敷地が駐車場となっていた。もっといろいろな種目の部活がしたいけど場所が足りないとか、自転車置き場が足りないから自転車通学禁止とか、その一方でのことだ。

 それで保護者は抗議した。すると先生たちは、緊急電話連絡網をもっと利用することにした。そして、自分が言い忘れたとか、ただの気まぐれで「明日の授業で使用するからこの教材を持ってくるように」と言うような内容ばかりを通知しはじめた。ぜんぜん緊急ではないだろうと指摘されると、「緊急の場合に備えての練習」と言った。

 しかし翌年の台風でも使われることはなく、生徒にとってはまた危険なことになった。先生たちは相変わらずの自家用車「通勤」というよりマイカー「登校」である。
 そのうえで、また、教材を持って来いというようなことのためには、あいかわらず利用された。そして、たまたま生徒本人ではなく弟とかお婆ちゃんなどの家族が電話に出て伝えるのを忘れた場合は、「ちゃんと連絡した。だから忘れ物をしたのはお前の責任だ」などと言ってげんこつか教科書の角で生徒の頭を叩いた。

 この学校の先生たちは救いようがない。しかし内申書というジョーカーを持っている。だから卒業までの辛抱だ、ということで生徒と保護者たちは一致した。当時、今では世田谷区長となっている保坂展人氏の「内申書裁判」で、教師が生徒に反感むき出しの記載をした不当性を訴えた原告が敗訴したという衝撃が、まだ響いていた。
 中学生だった保坂氏が、大学生や高校生のお兄さんお姉さんの真似をして学生運動で騒ぎ問題になったことについては共感できなくても、教師が内申書というジョーカーによって将来の人生設計に決定的な影響を及ぼせる制度になっている現実には、誰もが戦々恐々としていた。

 ろくに勉強もせず親に買ってもらった高級車を乗り回し大学にも来たという安倍総理を頂点として、その裾野はかなり広いということだ。
 

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by ruhiginoue | 2015-09-25 11:15 | 社会 | Comments(3)
 「塩爺」こと塩川正十郎氏が亡くなった。上品で優しそうなお爺さんという感じだった。
 すでに文部大臣や官房長官を歴任しており、高齢なので議員としてもそろそろ引退を考えていたところ、小泉総理に乞われて入閣した。それで「塩爺」というあだ名がついた。
 小泉総理は、塩川氏に仕事に期待しているというより、心細いときにまるで父親のように頼っていたので入閣してもらったらしい。だから葬儀で弔辞を読みながら時々涙声になっていたということだろう。

 そして、思いがけずに入閣した塩川氏は、国会で質問を受ける立場になり、テレビで「機密費を野党対策に使った」と発言したことを「買収ではないか」と詰問されて困ってしまい「テレビで発言した内容を忘れてしまいました」と見事にとぼけた。
 小泉総理は、田中真紀子外相が外務官僚と対立したさい悔し涙を流したことを「涙は女の武器」と薄ら笑いを浮かべて言ったので不真面目だと批判されたが、さしずめ塩爺は「忘却は老人の武器」だろう。

 この官房長官に就任したさい、記者会見で、自分の名前は「せいじゅうろう」と読まれるが「まさじゅうろう」だと言っていたのが記憶に残っている。
 また、文相の当時だったはずだが、朝日新聞に投書が掲載され、自分の甥が大学で飲酒のため死亡したという話を紹介し、新入生に酒を強要する悪習慣をなくすべきだと訴えていたことが印象的だった。
 
 塩川文部大臣の当時、身内が塾の職員の採用試験を受けて落ちていたのだが、その原因とは、今の文部大臣は誰かという質問に答えられなかったからだった。文部大臣なんて知らなくて当然だとか変な質問をされたとか言うので、受験業界なら文部行政は影響するだろうから、質問されることもあるのではないかと言った。では知っているのかと訊くので、塩川文部大臣だと答えた。すると、さらに変な顔をされた。
 まったく、親兄弟がだいたいこの調子で、一般常識をほとんど知らない。それで実に苦労した。そんなことも、たまたまそのときの文相だったので、塩川氏の訃報から思い出してしまった。



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by ruhiginoue | 2015-09-24 16:16 | 政治 | Comments(0)
 『ラストキャッスル』というアメリカ映画があった。軍刑務所に、ウエストポイント士官学校出の司令官だった初老の男(ロバート=レッドフォード)が入ってくる。暴力や麻薬で入っている若い下級兵士の囚人ばかりの中へ、異例のことだった。
 彼は、率いる部隊が海外派遣されたさい、命令されてもいないのに独断で行動をとり、そのさい戦闘となって部下を死なせてしまった、その罪により、有罪となったのだった。エリートとかエグゼクティブとかいわれる地位であるが、それゆえ責任が重いし、しかも指揮官ともあろうものが勝手なことをした結果、部下が命を失うという最悪の事態となったので、実刑もやむをえないということだ。これを当人も自覚しており、反省して罰を甘受する。
 そして、無能な刑務所長に成り代わり、所内の秩序を立て直す。

 ところで、日本には、イラクに派遣された自衛隊の隊長が、既成事実を作るためわざと戦闘に巻き込まれてやろうと思っていたと嘯いた。とんでもない不謹慎な話だが、それで批判をされても逆に売り物にし、自民党から国会議員になった。
 そのうえ、自殺した部下について、帰国後の他の原因だろうと平然して言った。なのに、自衛隊は戦争をしに外国に行くのではないという人たちは、この危ない現実を、どう認識しているのだろうか。
 また、こんなことがまかり通っている日本について、アメリカはどこまで認識しているのだろうか。


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by ruhiginoue | 2015-09-22 17:17 | 政治 | Comments(0)
 ソ連や中国の轍を踏む日本共産党一部の動きに対して、日本共産党の熱心な党員および支持者たちから、期待したとおりの、しかしそれゆえ残念でもある反応があった。
 これらは、要するに、実際に悪いのだから政治的に排除して当然ということで共通している。また、問題の議員や学者の虚偽や不誠実への指摘は無視している。
 だから、正しいから何をしてもよいという姿勢になり、個人攻撃や集団つるし上げに及んでいるという核心部分には一切反論しない。
 
 かつて羽仁五郎というマルキストのタレント学者が言ったように、取り締まりに反対なのは風俗営業を正当化するからではなく、権力が令状なしで踏み込むから危険だと言うことなのに、この違いをどうして理解してもらえないのか、ということで、それで彼はこう締めくくった「共産党に対する長年の信頼が、少し損なわれてしまいましたよ」

 ここが、昔から共産党にはわからない。それは、共産党のくそ真面目さが原因である。真面目なのは良いが、それによって政治依存とか政治過信とかいうべき思考をしてしまうのだ。これはなかなか治らないから、厄介である。

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by ruhiginoue | 2015-09-21 20:08 | 政治 | Comments(3)

朝日新聞記者に失望

 国会前の抗議デモに対する警察の暴虐について、朝日新聞の記者がガッカリの話をしていた。この人は国際報道部所属で1990年から延べ10年北京で生活した経験をもつとのことだ。

 フリー記者の志葉玲氏などが、警察を批判するさい中国の天安門事件を引き合いにだしたら、だいたい次のように述べた。

 その出来事は、日本人的には大変なショックだが、多くの中国人の友人は、国会前で市民らが自由に政府批判できることをネットで見て、心底羨ましいと言っている。
 我々は嫌なら次の選挙で自民党を選ばない「選択肢」を持っている。だから間違っても「天安門」に喩えてはならない。
 政治手法や政治システム、デモの在り方を問う場合、民主主義国家の日本と独裁国家の中国を並べても何の比較にもならない。先進国、民主主義国家と比べるべきだ。

 この愚かしさに呆れる日本人は少なくないだろう。

 まず、中国では天安門広場で集会が行われていたのを二度にわたり軍隊が蹴散らすようにし、これが天安門事件と呼ばれた。それから政府を批判する集会ができなくなってしまった。そして、日本でも政府を批判する集会に権力が暴力で応じたから、これでは天安門事件のようだと非難されたのだ。中国人が日本の国会前を見て羨ましいと思ったとしても、まだ天安門事件のような弾圧にまでは至っていないからだ。そして、同様になりそうなことが現実に起きたから、引き合いにだして非難されたのだ。まったく適切な喩えである。

 また、イラク戦争や中東情勢でさんざん言われたように、独裁国だから攻撃してやれと言っている欧米や日本などの自称民主主義国で、戦争反対などの積極的な民意がいつも無視されてるのはなぜかと問題になっている。これを避けてそんな単純な比較をしては、物事の本質が見えてこない。

 そもそも中国は戦勝国かつ発展途上の開発独裁だが、日本は敗戦国であり、いったん権力が崩壊したおかげで政府批判ができるようになったにすぎず、だから宗主国の意向から傀儡政府が憲法を無視してしまう。そして秘密法や通信傍受法さらに報道圧力などと、強権政治と独裁を強め人権を抑圧しているから問題になっている。これを、どこの「先進国」と比較すればいいのか。

 逆に日本人から中国を見れば、実質従属国の日本と違い、中国は名実ともに独立国だから、宗主国のために政府が憲法無視するなんてことがないので、やはり戦勝国は敗戦国と違って羨ましいと思う。
 つまり政治に難があっても、その問題の次元が全然違う。

 なにの、弾圧を受けたことに対し、批判できるだけ日本はマシなんて言う意味がどれだけあるのか。自民党の暴政を免罪するだけではないか。 こういうことを言う大手マスコミの記者は、よく見かける。中国やイランに行ったら、自由がある欧米や日本は良いと実感したと無邪気に体制に媚びる。

 しかし、政治批判の自由がある国ほど体制が堅固で、批判されても体制が揺るがないから批判させておくに過ぎない。こんなことは七十年代から指摘されてきたジャーナリズム論の常識だ。

 そして、政治が変えられなくても批判の自由があるだけ良いと言っているのは、単に批判も商売のうちでしかないマスコミ人の感覚である。あくまでマスコミであり、ジャーナリズムではないのだ。
 だから、露骨な御用の読売や、狂信的な産経よりは朝日がマシだというのも、しょせんはこの程度のことなのである。


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by ruhiginoue | 2015-09-20 17:37 | Comments(0)