「ほっ」と。キャンペーン

コメントの他に、表示されている著書をクリックしてその感想をアマゾンのレビューに投稿してくださることも歓迎です。おたよりはこちらへruhiginoue@excite.co.jp


by ruhiginoue

<   2016年 01月 ( 31 )   > この月の画像一覧

 韓国の映画で、主人公が少年時代を回想し、小学生の時に転校した当時を苦々しく思う場面があった。
 今の彼は首都のソウルに住み勤務もしているが、もともとソウルの生まれ育ちで、しかし一時は山の中の辺鄙なところで過ごしていた。引っ越したら大変な田舎で、店もないし学校は小さいし、人も少ない。何も無さすぎるので嫌だと言っても、彼の親だって左遷されてしまったから仕方なくで、聞いてもらえない。
 しかも、成績が悪くなったと叱られてしまう。ただでさえ、都会の学校は田舎に比して授業の内容も進んでいるから、都会から田舎に行った子供は最初は成績が良いものだ。しかも彼はソウルにいた当時からいつも成績が良いほうだった。
 だから実際に彼は最初だけ成績が良かったけれど、次第に振るわなくなる。

 彼はなんとか新しい環境に馴染もうと努力するのだが、ことごとく裏目に出てしまう。例えば、学級会で積極的に発言したら白い目で見られる。田舎は何でも「ナアナア」で済ませるから、話し合いなんてものは形だけしたふりするもので、「なにか意見ありますか、ありませんね。では次の議題です。何か意見はありますか。ありませんね」というようにやるのが普通だ。そこで意見や提案をするなんて異常なことなのだ。
 それで同級生から仲間はずれにされるし、協調性がなくて皆と仲良くできない問題児だと担任教師にみなされ、若い女性の教師からは「ソウルの子って、こんな生意気な子ばっかりなのかしら」と嫌悪感も露骨に言われてしまう。

 こんな目に遭っていては、成績が良くなるはずない。この韓国映画が特に印象的だったが、アメリカ映画でも似たような場面があるのを観たことがあるので、世界共通なのだろう。ただ、欧米などより韓国は日本と位置も文化も近いので、似た感じがわかりやすかった。
 そして、自分もこれと同じような体験をしているので、納得であった。ただ、親が左遷されたからではなく、父親が積極的に転居したのだった。それは兄弟姉妹が住んでいたからだった。そうしておいて、学校でひどい目に遭って成績が悪くなると貶す。踏んだり蹴ったりとはこのことだった。

 後に勤務の関係でまた転居することになったが、そうしたら父親と似た水準ではあるが父親ほどは鈍感でなかった母親がこう言った。
 「不便なだけなら対処もできたけど、あの民度の低すぎさには忍耐の限界を超えてしまった。もうあの辺には二度と住みたくない」


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-31 17:43 | 社会 | Comments(4)
 アメリカでは、電話が贅沢とみなされ料金に課税されていたほどで、だから生活保護を受けている人は自宅に電話があってはいけなかった。しかし自家用車は生活必需品なので、生活保護を受けながら乗り回し電話は無いということが当然であった。
 これは日本からみると不可解な感じがする。アメリカの車社会が他の国々とは比較にならないほどだとしても、日本では生活保護を受けながら自家用車というのは身体障害者であるため必要な場合であるし、電話こそ救急車を呼ぶなどで必要に感じられるからだ。

 つまり、生活必需品とは国によって考え方に違いがあるのだろう。また、同じ国でも時代によって違う。二十年くらい前の日本で、事情あって年金がもらえず扶養してくれる家族もいない老人が生活保護を受けていて、エアコンがあったのに福祉事務の指示で取り外され、真夏に熱中症で倒れてしまい、問題になったことがある。これはマスコミでも報道され、よく知られている。今では信じられないことだ。
 これとは違うが、学校のエアコンについても、今の気候との違いを考えずに昔は無かったと言ったり、精神力で忍耐などと「昭和臭い」話をする人たちがいて、反対する。

 それより奇妙なのは、生活保護を受けている人がパチンコをしていたなどと、議員が問題にすることだ。議員は他にすることがあるはずで、無駄遣いについては福祉事務所の担当者が、「有り金をスッてしまっても前借りなどできない」とか言って指導するものと決まっている。
 もっと奇妙なことに、生活保護を受けている人がパチンコをやっているなどと問題にしながら、地域振興のためにカジノを作ろうとか、年金をつぎ込んで株を買い値を上げようとか、そんなことをやっていることだ。
 このところ市場が荒れているから投資で大損した人が大勢いるはずだが、それでも当たるかもしれないのでやっていいのなら、パチンコだって大当たりするかもしれない。

 いったい、何が良くて何はダメなのだろうか。



人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-30 17:51 | 社会 | Comments(0)
 大島渚監督の映画『日本の夜と霧』に、学生運動の中で威張り腐っている奴が、自分勝手な言動をしておいて、それに従わない者はみんなに逆らったことになるという屁理屈で迫害する場面があり、そいつは共産党員で、この党にはスターリン主義の体質があるという批判に沿ったものだった。
 
 これを観て、自分が小学生だったころに虐められた経験を思い出したのだった。
 小学校のころに学級委員だった女子からまったく同じ迫害を受けて学級会でつるし上げられた。しかし、こちらはかなり生意気なガキで口だけは達者だったから他の児童のようには負けなかった。
 そうしたら今度は欠席裁判で「クラス全員で無視する刑」が一方的に言い渡された。反対したくても雰囲気からできなかった児童が密かに仲良くしてくれて、そのときに仲良くなったり見直したりした人がいて、お蔭さまだとある意味で感謝はしている。

 まるで中国映画の名匠・謝晋監督が文化大革命時代を描いた『芙蓉鎮』で、のちに観てこれもソックリだと思ったものだが、そのある意味で感謝している学級委員の女子は、他にも誰か標的を見つけては周囲を焚き付けて吊るし上げし、そうすることで学級委員の地位を実感して悦に入っているような態度だった。

 そして、後から同級生の親から聞いたのだが、その学級委員の両親とも共産党員だった。親が共産党員だからというのではまるで週刊新潮みたいだが、しかしあれでは「門前の小僧習わぬ経を読む」なのか、影響しているとしか思えず、だから共産党員というと、どんな人格かと観察してから付き合うようなった。そして、同類が一定の割合でいることは確認したから、常に距離をおいている。

 ただ、小学校の同学年だったときの担任教師も似たような女性で、気に入らない児童には説教ではなく他の児童を扇動して吊し上げ、こうするのが民主主義だと嘯く。
 なのになぜか学級委員のことを気に入っていないようで、後からこれも同級生の親から聞いたが担任教師のほうは旧社会党員で、社会党の癌と言われていた極左の、共産党が右に感じるほどだとまで言われる社会主義協会に所属していた。
 だから似た者同士の近親憎悪だったのだろう。
 このように、子供のころ実体験から持った不信感は、そう簡単に消えるはずがない。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-29 17:29 | 政治 | Comments(2)

受験と学生運動と左翼

 センター入試の前には共通一次試験というのがあって、これは大学の序列化をしてしまったという反省があるけれど、その反省が生かされていないことはセンター入試があるということから明らかだ。
 この共通一次試験のころから学生運動がなくなったという指摘を、大島渚がしていた。因果関係があるかどうかは不明だが、「幸か不幸か」学生運動がなくなったと大島渚は言う。

 それで、大島渚が松竹と喧嘩になって辞めるきっかけとなった映画『日本の夜と霧』を観たら、学生運動がなくなったことは「幸」だったと感じてしまった。それまでとは認識が逆になって、学生運動は悪いものだと思うようになった。大島は自分が京大生だったときに熱心だった学生運動を肯定的に描いていたが、それを観たらろくでもないものだという認識に逆転したのだ。

 この映画の脚本は石堂淑郎で、この映画がきっかけで大島と一緒に啖呵をきって松竹をやめたが、それでテレビのしがない脚本家になってしまい後悔したそうだ。
 この石堂とテレビで組んだ山際永三監督は、『日本の夜と霧』はいただけないと言っていた。『戦場のメリークリスマス』の方が良かったそうだ。運動の質を悪くする共産党員を描いて批判しても効果がない。地道に活動している党員を描いたほうが党への批判になる。
 だから、大島や石堂と政治的には同じ立場だが、この映画はいただけない、ということだった。

 それで、その後にウヨぶったネタのくだらないエッセイを書いている石堂淑郎について質問したら、彼は才能が枯渇して売文業者に成り下がり酒飲んだ勢いで書いているだけだ、というのが山際監督の評価で、それよりもうひとり一緒によく仕事していた市川森一のほうに怒っていて、本業をほったらかしてタレントの真似してワイドショーなんかに出ているし、そのうえ人権侵害発言までしたから、『コメットさん』(旧)のころから組んでいたが絶交したということだった。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-28 17:22 | 映画 | Comments(2)

受験産業の衰退

 センター入試の受験自体に金が必要というのも不当だが、準備の勉強にも金がかかり、だから親に金があるかどうかで子供の進学は大きく影響される。それで、受験産業といわれるものが興隆することになり、ところが最近ではその受験産業が衰退しているともいわれる。予備校などがあてにならないということだ。
 もともと大した力がないのに、派手に宣伝したりマスコミが持ち上げたりしただけだったという指摘もある。

 それで思い出すのは、まず大手となっている東進スクールで、駆け出しのころにわざとらしく経営者が日教組批判をしてみせ、おかげで儲かっているという荒唐無稽な話をし、こうすることにより商売右翼で日教組を攻撃している週刊新潮に取り上げさせ、まんまとタダで宣伝した。

 また、小林亜星の息子が「国語の神様」と呼ばれるカリスマ講師となって、著書も出し、朝日新聞の記事に取り上げられたが、これは塾の事務をしている女性が取材されるよう売り込んだ結果で、そのさい身元を偽り教え子の母親を装っていた。

 この記事に取り上げられたのは有名人の子どもという他に、元俳優であり、特にアクションヒーローもの『太陽戦隊サンバルカン』での活躍が知られていたこともあった。父親の役で実父が特別主演して親子共演したことでも話題になっていた。それが俳優を引退して受験の指導をしているということだから、注目された。

 しかし、その後は講師もやめてしまい、なぜか独自の地震予知をして「311」も当てたとか偶然だとか言われたり、未成年者への買春して警察沙汰となったり、奇行が目立つようになってしまった。

 今は良い教材がいくらでも市販されているので、塾や予備校や家庭教師など無用ではないかと思われるが、もともと大した力がなかったような気もする。実際、難関と言われる入試を突破した人は、頼らなかったと、よく言っている。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-27 17:19 | 社会 | Comments(0)

センター入試と雪

 今年もセンター入試と大雪が心配された。出かけなくていいならアナのように「♪雪だるま作ろう」でいい。
 『スノーマン』の哀愁あるナレーションはデビット ボウイだった。『風が吹くとき』は同じ作者であり、主題歌がデビッド ボウイだった。

 それもあって、『戦場のメリークリスマス』で世話になった同じ製作者に頼まれた大島渚は、日本語吹き替え版の演出を引き受けたという。最初はあまり気が進まなかったらしい。

 ところが出かけなければならないと雪だるまどころじゃない。そもそも気候と交通機関が心配な時期に一斉に実施することで問題が指摘されていたことだ。
 だから九月入学についてどうかという話のときも、それでは熱射病で倒れる人がいるのではないかという危惧があった。

 また、本当は公立だと受験料が不要であるのに、センター入試は高額な登録料が要り、これで富士通とかソニーが儲けていると指摘されている。そして試験問題の質も悪いと言われていて、確かにそうかもしれない。昔よりは良くなったのかもしれないが。

 それで、自分で受けてみた今年の結果はどうかということまではいちいち公開しないが、あのラサール石井氏のように、試してみることは楽しいし、すでに大学に行った者として
は、情勢が異なるとはいえ、同じことをしては意味がないので、ここなら入れるというところがあっても、それがそれなりに難関でも、やめておいて来年またということになる。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-26 17:18 | 社会 | Comments(1)
 アイドルグループのSMAPが、所属する事務所から独立するという話が出て、解散してしまうのではないかという騒ぎになっていた。
 これは結局、その目論見を事務所によって潰されたような形になり、このため昔のことが蒸し返された。それは、今では経営者の側にいる近藤真彦が、かつて所属タレントであった当時、歌手の中森明菜と親密交際していて、すっかり結婚するつもりでいた中森明菜は、大金を貢いだうえ自殺未遂に追い込まれ、しかも婚約の記者会見だと偽られて金屏風の前の席についたが、近藤真彦は途中で退席し、彼の所属するジャニーズ事務所と自殺未遂は無関係だという話を無理強いされたという話だ。

 この「金屏風事件」のあと、中森明菜は事務所の問題と人間不信とにより、芸能活動が思うようにできなくなってしまったということはよく言われるとおりだが、どうしてそんな悪辣な連中に手もなく騙されるのかと不思議がる人もいる。たしかに、芸能人は若くて社会経験が乏しいこともあるが、それを補佐してくれる取り巻きもいる。

 ただ、ジャニーズのタレントには家庭が貧しい人が多いと言われる。SMAPのリーダー中居の家庭について話題になったさい、先輩のジャニーズアイドルグループ「少年隊」の東山が、だいたいは富裕でない家庭の出身だと率直に語っていたし、さらに先輩の田原俊彦が雑誌でロック歌手の浜田省吾と対談したさい、大学時代のバンド活動という話をする浜田に対し田原は、母子家庭で生活が苦しかったので大学進学なんて考えたこともなかったと述べていた。

 だから、田原俊彦の全裸写真流出とか、そのまた先輩の郷ひろみが「ホモセクハラ」のため逃げ出してバーニングに行き、それからジャニーズとバーニングは険悪だとか、そのさらにまた先輩で特に人気があった「フォーリーブス」の北が告発本を出版し、これが話題になると、同じ体験をしたという告白が大量に寄せられた、ということなどなど、この背景には、家庭の貧困により進学できないとか芸能で身を立てたいと考える人がいて、理不尽に我慢してしまうようだ。

 また、巻き込まれて不幸な中森明菜は、あの当時は家庭の事情で精神的に不安定だったと指摘されている。彼女の母親が重病で、彼女の妹が介護していたが、それを押し付けた父親は、芸能で成功した姉は金づるのようにしていたが、妹は介護にこき使うばかりで他は役たたずだと貶すような態度で、だから妹のほうが先に自殺未遂騒動を起こしていた。
 
 このように、社会に問題があっても対処できる人とそうでない人とでは、家庭の問題が影響しているとしか思えない場合が多い。自分のことを考えても、とんでもない失敗をしてしまったことについて後から冷静に思い起こすと、どうしてこんな簡単なことにも気づかなかったのかと悔やまれるが、しかしあの当時は家庭の影響で落ち着いて考えられなかった、ということが必ずある。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-25 17:15 | 芸能 | Comments(5)
 前回、東洋医学について、誰に診てもらったらよいかは悩ましいことだという話題を述べたが、ここでもうひとつ困るのは、他人から聞いた体験談から、この先生にかかれば何でも治してくれるというような過大な期待をし、是非にと言う人が必ずいるということだ。

 それで、本多勝一さんが書いていた記事に出ていた東洋医学の先生は誰なのかと問い合わせてくる読者とか、『らんま1/2』みたいな整骨師だからと喜んでいる同級生とか、そんな人がいるわけだ。当の整骨院の先生も、そういう感覚で遠くから来る患者が時々いるため、「『北斗の拳』の主人公の兄さんみたいに思われても、そんな期待には応えられない」と言っていた。

 これと似たようなことは弁護士にもあって、法律相談をしたいから紹介してほしいと言うならいいけど、この先生に頼めば困難な裁判でも勝てると勝手に思い込んだ人から紹介してほしいと言われたら、断るしかない。

 これは前に拙書で述べてもいるが、弁護士会の法律相談で出くわした弁護士が、当番だから仕方なくやっている無気力な老人だったなど、当たり外れが激しい。だから知っている人に紹介してもらえば、まだ安心であるということはある。
 また、松本清張の小説『霧の旗』のように、有名な弁護士に依頼したくて地方から東京に来たけれど、出張だと費用も手間暇もよけいにかかるから地元の弁護士に頼みなさいと断られ、それで地元の糞田舎弁護士に任せたら大変なことになってしまった、ということも実際に今だにある。 

 しかし、だからといって、この先生に頼めば解決ということにはならない。これはいろいろな分野に共通することだ。本多勝一さんも、健康問題について総合的な治療をするなかで鍼灸を施術した東洋医学の先生が象徴的に出てきたのだから、とにかくこの先生に頼めばよいというわけではないと書いていたが、弁護士も同じである。
 医療裁判について拙書を読まれた方はおわかりだが、東大医学部で教授に教えてもらったり、被告病院に勤務していた医師がそのときの同僚たちに「このような手術では裁判沙汰になっても仕方ない」と言われたことを証言してくれたことが大きく、それを実現するまで原告当人が悪戦苦闘しており、とてもスマートとは言えなかった。その素材を、弁護士が適切な形に整えたのである。

 ところが、新聞やテレビで一緒にインタビューを受けている様子を見た人が、とにかくこの弁護士の先生に依頼したいと言い出す。東洋医学と同じことである。
 もちろん、適切な人選びは大事だが、それだけではだめだということだ。



人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-24 17:13 | 司法 | Comments(3)

東洋医学を選ぶ基準

 先に話題に挙げた本多勝一著『はるかなる東洋医学へ』(朝日文庫)に、面白い話があった。
 本多勝一さんの息子さんの結婚相手が、身体の調子が思わしくないので鍼灸など東洋医学を試した。これまで病院では痛み止めの薬を処方されるだけで、根本的な解決にならなかった。しかし東洋医学は病状以前の体質を改善する発想で、これにより身体が軽くなり、なかなかできなかった子供もできた。ただ逆子だった。しかし産婦人科でもお灸によって治るということは知られていたが、ほんとうに効果があり切開しなくても正常分娩で生まれた。初孫で、これで自分もとうとうお祖父ちゃんになった。

 という話を本多勝一さんが月刊誌に書くと、東洋医学を試したいという人たちが、雑誌の編集部に、その東洋医学の先生は誰なのか教えてほしいと問い合わせてくる。編集部の人は知らないと言った。ほんとうに知らなかった。雑誌に書いてあることについて、編集部の人が全部知っているというわけではない。
 ところが、それを教えてくれないと受け取ってしまう人がいる。マスコミに取り上げられたからと興味本位で言うのではなく真面目なのだと訴え、それなのに教えてくれないから、中には出版社の社長に訴えた人までいたそうだ。

 たしかに、誰に診てもらおうかという話は悩ましいことだ。いろいろと看板を掲げていたり、チラシ広告が配布されていはいるが、どれが良いのか判断に困る。個人の相性もあるだろう。
 そこで、知人が診てもらったことがあるなら少しは安心ではないかという人もいるわけだ。前に診てもらった鍼の先生の話を知人にしたら、そのあと知人は電車に乗って行ったというので驚いたことがある。

 あと、本多勝一さんが書いていたので、その先生に、という人もいるだろうが、それと似たようなことで少々滑稽な人がいた。
 その人は中学の同級生で、鍼灸ではなく整体整骨の先生に診てもらった話をしたところ、その話の中で、診療室に人体図とか経絡図が貼ってあって、ちょうど『らんま1/2』に出てくる東風先生のような、と言ったら、ぜひ診てもらいたいから教えてくれと言う。彼は高橋留美子マンガの大ファンで、『うる星やつら』のファンクラブにも入っていて、会員特典商品をもって悦に入っていた。もちろん『めぞん』も『らんま』も全巻もっているしアニメはすべて録画している。
 という人だから、東風先生に診てもらったような気になって喜んでた。

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-23 17:20 | 社会 | Comments(0)
 本多勝一著『はるかなる東洋医学へ』(朝日文庫)に、中国の文化大革命で東洋医学は前近代とかニセ医学とか言われて迫害され、漢方医や鍼灸師が投獄や殺害された話が載っている。

 また、当時アメリカから外交使節が訪中したさい、東洋医学によって身体の具合がよくなったというアメリカ人の話もあるので、文化大革命で東洋医学が否定されたわけでもないということも指摘されていた。

 たしかに、鍼灸で間違ったやり方をする者もいたし、漢方薬と称して呪術的な感覚で変なものを薬だとして売った者もいた。だから、これではいけないと思った魯迅は医学の勉強をしていて、日本にも留学していた。そのときの思い出を『藤野先生』という題で綴っている。

 それで、『はるかなる東洋医学へ』によると、のちに中国では、東洋医学について国が専門家を集めて調査し、効果について近代科学で解明されたもの、その解明はされていないが経験則から効果があるとされているもの、などを明らかにし、これに基づいて東洋医学の国定教科書を編纂し、これを必ず勉強してからやるようにと決めたそうだ。

 この一方で、ただ勢いづいただけの紅衛兵たちは、近代化のために古いものは否定しなければならないとして、「古くなったもの」と「古くからのもの」とを区別せず、なにも問題がない者まで前近代とか非科学的とか言って片っ端から集団攻撃した。これにより、多くの優秀な人材が失われてしまったのだ。
 
 つまり、学術的分野に政治が干渉や介入をすると、このような危険があるから注意を要するのだ。 実際、一部の「学者」と一部の「日本共産党」が執心である「ニセ科学批判」が、すっかりそうなっているということは、すでに指摘したとおりである。



人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-01-22 17:17 | 政治 | Comments(0)