コメントの他に、表示されている著書をクリックしてその感想をアマゾンのレビューに投稿してくださることも歓迎です。おたよりはこちらへruhiginoue@excite.co.jp


by ruhiginoue

<   2016年 05月 ( 31 )   > この月の画像一覧

 「反戦童話」として知られる『かわいそうなぞう』は、ベストセラーになったし、学校でも重用されてきたので、とてもよく知られている。

 太平洋戦争の当時、空襲が激しくなり動物園が破壊され猛獣が逃げ出すと危険だからと、殺すよう命令がある。そして次々と動物たちが毒殺されていくが、象は毒入りの餌に気づいて食べようとせず、注射も針を象の皮膚が通さない。
 そこで餓死という残酷な手段が取られる。象たちが空腹から餌をねだって芸をしてみせる姿が哀れで、そして衰弱して死んでいく。戦争だから仕方なかった。戦争は悲惨である。そう訴える悲しい話である。

 しかし、動物園が殺処分の命令をされたのは、実は空襲が激しくなった時のことではなかった。また、象は巨体だが草食動物なので田舎に疎開させようという計画もあった。それでも殺せと軍は命令した。戦意高揚のためだった。

 この事実が欠落したり歪曲されたりの『かわいそうなぞう』は、ただ戦争が悲惨だというだけで、その原因を追及していない。

 これについて最近あるネット上のコラムが取り上げていて、戦後の平和教育に重大な欠陥があると指摘しているのを読んだ。
 それによると、よくある批判の情緒的というだけでは済まず、戦争について責任の所在をうやむやにするどころか、責任者の存在を打ち消してしまうということだった。もっともなことだ。

 これについて、次回もう少し続けて述べる。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-11 18:00 | 社会 | Comments(0)
 シリア情勢などで川上泰徳は、現地取材によらず間接情報の受け売りをし、その中立性と信憑性を指摘されると、他に方法が無く、信じられない証拠が無い、という逆立ちした屁理屈を繰り返している。反対側の情報と比較し検証するのは常識なのだが。

 これは、欧米の大手メディアに同調する彼の姑息な処世術のためだ。こうしておくことが、今の大手メディアお座敷にあがるには最も好都合だ。朝日新聞のWebRonzaにもCIA雑誌(オリバーストーンの表現)『ニューズウイーク』にも出られる。沖縄の米軍基地反対運動に地元は迷惑しているという雑誌だ。

 ここで川上泰徳は、シリア情勢で政治的中立性のない団体の発表する犠牲者数を受け売りして疑問を呈されると正当化に汲々としている。
  かつて本多勝一が、カンボジア情勢で間接情報から直接証言に迫り理科系の感覚で定量的に分析し同僚を感嘆させた手法とは大違いだ。
 それだけ、 昔に比べて朝日新聞の記者の技量が堕ちているということだ。

 また、本多勝一が右からも左からも付け込まれ叩かれるのを前提にしているから緻密な取材をして慎重な記述を繰り返したのと違い、川上泰徳は欧米メディアやNATOの記者クラブ的な発表を垂れ流し受け売りでヨシとしているから実に安全で、慢心して杜撰な発言ばかりする。

 しかも川上泰徳らは、我々のおかげで国民は知ることが出来ると驕ったことを記者会見して言ったが、それを評価するのは国民の方だ。平気で自画自賛する感覚に呆れるしかないし、そんな立派な仕事はしていない。

 それだけ朝日新聞の記者の使命感とか倫理観とかいうものまでが劣化したのだ

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-10 17:43 | 国際 | Comments(0)
 例えばミャンマーの件。
 駐在していた日本の大使が、アウンサンスーチー女史はアメリカの傀儡に過ぎずオルブライト長官の指示をいちいち受けていて、会ったら人柄も最悪で、持ち上げてしまうことは誤りだと述べたところ、軍事政権寄りだと朝日新聞に非難されてしまったと発言していた。

 そして朝日新聞も含めて大手メディアは、スーチー女史を「ミャンマーの民主化運動の指導者」と呼んでいるが、これは肩入れした評価的な表現である。客観的で正確な表現をすれば、スーチー女史は「ミャンマーの反体制活動家」のちに「野党の代表者」となるはずだ。

 これを朝日新聞の記事や記者のツイッターアカウントで指摘しても無視である。NHKも同様であった。この点も拙書『朝日新聞の逆襲』で詳述したとおり。 

 まったく客観的な報道は不可能であり、なんらかの主張があって当然であるが、そのことと、適切な言葉の表現を用いなければならないこととは、別問題である。
 スーチー女史を評価しているということで、自分の言葉として言うなら構わない。ベトナム戦争について、「アメリカの傀儡政権」と言っても「共産ゲリラ(べトコン)」と言っても、そう主張して言う分にはいいが、中立を装って報道する中では「南ベトナム政府」「解放民族戦線」と言わなければならない。

 つまり、事実を述べている中に評価的な表現を混ぜ込むことは不適切であるのだが、こういうことは昔まさにベトナム戦争の報道でマスコミが反省していたことのはずなのに、そういうことも知らない人が、今の朝日新聞でもNHKでもその他でも、幅をきかせているのだろう。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-09 17:31 | 国際 | Comments(4)


 よくマスコミが憲法記念や選挙争点の世論調査で「あなたは憲法改正に賛成ですか」と質問するが、これは奇妙だ。
 憲法に限らず「改正」には誰だって賛成に決まっている。

 だから、自分の価値観から改正だと思うと言うならいいけれど、そうではなく他人に意見を伺うのなら「あなたは憲法の○条を、このように改定」あるいは「削除すること」について「賛成ですか」とか「憲法に新しくこのような条文を付け加えることに賛成ですか」と質問しなければならない。

 もちろん、「改正」には誰だって賛成だから、そう質問することで、ある内容の改定について賛成か多いという結果に誘導して発表しようとする悪意もありうる。つまり世論調査のふりをした世論操作ということだ。

 そうではなく、言葉の意味から正確な使用をする意義を理解していない人もいるだろう。
 これは前に取り上げた話題だが、自分が高校生のとき、修学旅行の参加申込書を出せと教師が言い、出さなければ参加できないと言う。
 なら行きたくない人は出さなければいいのかと質問したら、全員参加だから必ず出せと言う。
 それでは申込書など無用ではないかと言ったら、集団で旅行するには事故とか食中毒とか安全性のリスクがあるので保護者の承諾が必要となり、だから申込書を出せと言う。
 なら「申込書」ではなく「同意書」だろうと指摘したところ、どうでもいいことでツッコミを入れるなと教師は反発した。
 しかしこれは身体生命の安全に関わることだから、形式的とはいっても何かあった場合に法的な意味合いが変わってしまう。それに、他ならともかく学校で教師がこれでは駄目じゃないか。
 
 このように、業務に関わる人たちでさえいい加減であるから、学校でも報道でも変なことになっているのだろう。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-08 17:28 | 社会 | Comments(2)

朝日新聞の記者の腕章

f0133526_1395718.jpg


 子供むけ商品のツイートを朝日新聞の記者がリツイートして紹介していた。

 「号外で〜す! 新聞社のユニフォームに腕章が増えました♪より積極的に取材できること間違いなし!?」

 朝日新聞社の腕章といえば、かつて本多勝一記者の助手をしていた子息とその友達が、取材だから腕章をつけていたのに森林伐採に抗議する運動に参加していたと週刊新潮に悪意ある記事を書かれ、これに朝日新聞社がちゃんと抗議しないどころか本多記者を戒告処分にした。

 このあたりから朝日新聞の堕落が始まっていた。

 そういうことに記者が不感症でいるから、こんな無神経な商品の宣伝を平気で紹介してしまうのだろう。




人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-07 17:38 | 社会 | Comments(2)
 高校の担任教師の話が、その当時の同級生との間に出たのだが、この教師は実質の伴っていない言葉だけが虚しく踊っている人だった。

 例えば、学校で教材として購入させられた副読本のうち多くが授業で使用されないため、無意味な支出になってしまったことが生徒の間で問題になると、その担任教師は「そのように考えてはいけない。生かすも自分、生かさないも自分」と、まるで「幸せは自分の心がきめる みつを」のような調子で説き、すっかり自分の言葉に酔いしれていた。

 これでは、もしもセールスマンに騙されて購入ささせられた高額な商品についても、「生かすも自分、生かさないも自分」ということになり、その他でも色々と大変なことになってしまう。

 もちろん、学校の不適切や不合理を問題にされた場合、教師の立場があって難しいこともあるだろう。しかし、空々しい言葉を得意になって述べることはないし、そんなことをしたらかえって反感を買うだけだろう。

 それが解らないのだから困ったものだという同級生もいたが、別の同級生は別の見解で、あの先生は良い人だと言う。それに異存はない。実際にそうだった。
 ただ、人は良いけれど頭が悪いので、それは責められない。だから、責められないだけに、人が良くて頭が悪いのは、頭が良くて人が悪いより厄介だということだ。

 たしかに、それは言えている。

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-06 14:51 | 雑感 | Comments(5)
 東京都世田谷区の小田急線沿線で、環七の近くに「舛添政治経済研究所」看板を掲げた事務所があり、この近くに住んでいたから舛添氏の姿は時々見かけたものだった。
 テレビで聞いたことがある声がすると思ったらやはり彼で、女性と一緒に歩いていることが多かった。片山さつき議員でも今の奥様でもなかった。
 
 その環七で大田区の大森までバスも出ているが、大森から鎌田まで電車で一駅である。自動車で行くとさらに簡単である。この鎌田は「湯の街」と呼ばれているほどだから普通の銭湯が温泉になっている。黒湯は傷や関節痛に良い。これでも普通の銭湯の料金である。
 
 また、昨年末に自宅の改修をしたのだが、とくに風呂場が良くなったから入浴が楽しみになった。この工事をした業者は今までの難点をすっかり改善してくれて、仕事ぶりも誠実だったから信頼できる業者である。

 舛添知事が、自宅の風呂場が狭いとか関節の手術をしたとかで温泉場近くの別荘で仕事するため、行くのに公用車を使ったことで色々と言われている。それで、ちょっとお知らせしたくなったという次第だ。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-05 06:23 | 政治 | Comments(3)

憲法とテレビ

 ラスベガスでの賭博でも知られる元ヤクザの自民党議員ハマコーこと浜田幸一が、かつてテレビ で中途半端な雑学に基づいていい加減なことを何度も言っていたのを思い出した。
 「日本国憲法と違ってユーゴスラビアの憲法は立派だ。政府は降伏文書に調印してはならないと謳っている」
 ことあるごとに繰り返し言っていたが、これで通用するのが自民党なのか、それとも彼の選挙区である千葉県なのか。

 ユーゴスラビアはパルチザンでナチの侵略を撃退した実績が、日本はナチとつるんでしまったことへの反省が、憲法に反映している。
 それに、そもそも日本国憲法の謳う戦争放棄とは、無条件降伏した屈辱から、その原因である無謀を二度としないという決意だった。

 また、降伏が悪いなら天皇の「聖断」は間違いだったことになるが、それが自民党の認識なのか。 そう突っ込まない小田実ら左派の同席者たちに、テレビを見ていてイライラしたものだ。

 テレビの悪影響と言えば、日本国憲法はアメリカが作ったというデマは深く浸透していたが、これは主にNHKによるプロパガンダの影響だろう。ドキュメント番組で再現ドラマ形式を用いた印象づけを執拗に繰り返してきた。
 これを、NHKだからというだけで真に受けて受け売りしたり、録画して授業の教材に使用したり、そんな無知で不勉強な社会科教師がよくいたものだ。
 
 誰か言っていたが、「テレビみるならアニメだけ」は正しいかもしれない。

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-04 06:30 | 政治 | Comments(2)
 宮崎駿が、「外では平和憲法を守れと言いながら、家の中では暴力オヤジ」なんて奴がいるものだと言っていたことがある。これは学校の教師とか、いろいろな例がある。

 そういう上辺と本性という問題だが、「護憲派」の人からもらったチラシに、護憲派の集会であの「むの・たけじ」が講演すると書いてあり、これをみて「護憲派」終わったなと感じた。
 
 また、報道の自由度のランキングで日本はまた順位が下がったと報じられている。もちろんこのランキングを付けている民間団体は欧米の偏った価値観によっている。ここでユダヤ資本の圧力を気にしないで中東イスラム情勢やNATO軍について報道できる自由を尺度としたら、結果は大きく変わるだろう。

 また、もとNHKの木村太郎というタカ派キャスターが、報道関係者がテロで殺害される国より日本が低くなっているのは不当だと怒り息巻いていたことで、彼は相変わらずなにもわかっていないと批判されている。
 
 そもそも、報道関係者が殺傷されることで報道の自由が無くなるのではない。それは報道関係者に対する暴力事件であるにすぎない。
 報道関係者に対して暴力事件があっても、87年の憲法記念日に起きた朝日新聞阪神支局事件のように犯人が法で裁かれず、その当時から今に至るまで、テロ犯人と全く同じ論理で政府与党が報道に圧力をかけたり買収的行為をしたりデマ攻撃をしたりという状態だから、報道の自由が無いということになるのだ。

 しかも、この阪神支局事件の被害者が浮かばれないのは、政府自民党の汚いやり方のためだけではなく、朝日新聞の記者たちの不見識や無定見のためである。
 これらはすべて拙書『朝日新聞の逆襲』で述べたとおり。


人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-03 04:20 | 社会 | Comments(2)
 前回の話題に出ていた同級生は、勉強はできるほうだし運動神経もよいほうなのだが気弱でいけなかった。よく学校では女子にそれを言われて気にしていた。彼は『うる星やつら』ほどではないけど『機動戦士ガンダム』も好きだが、あの場面みたいに「軟弱者!!」と女性からビンタ食らわされそうなほどだった。
 
 さて、その同級生に教わった『ビューティフルドリーマー』というとても面白い映画で、冒頭から出没する謎の女の子が最後に語り出す声は、いわゆるノンクレジットだが島本須美が演じていると昔から言われていた。そう言われてみると声の聴いた感じがそうだった。
 そしてDVDのオーディオコメンタリーで押井守監督が、この女の子の声は誰かという話で「あ、思い出した、宮さんのお気に入りだ」と言った。

 アニメで「宮さん」とはもちろん宮崎駿監督のことだが、この当時は宮崎駿監督劇場デビュー作『ルパン三世カリオストロの城』のクラリス姫が当たり役で、アニメファンの投票で「最も適役のキャラと声優」の男性がルパンの山田康雄、女性がクラリスの島本須美、というように独占だった。これで気に入られて一世一代の大役『風の谷のナウシカ』の主役を演じる。

 オペラのヒロインでは、カルメンやジョコンダなど人気の役があるけれど、ブリュンヒルデのように物語の世界観を丸ごと背負った女性は一世一代の大役と言われる。それがアニメ映画では、人気のあるヒロインというと、『宇宙戦艦ヤマト』の森雪、『銀河鉄道999』のメーテル、『うる星やつら』のラム、『ルパン三世』の峰不二子、『タッチ』の朝倉南、など大勢が挙げられるが、物語の主題と世界観を丸ごと背負っているヒロインはナウシカだけではないだろうか。その後も今に至るまでいなのではないか。

 それで、あの同級生はナウシカが苦手だったとも考えている。彼は男性が憧れる客体となるヒロインには「萌える」のだが、主体だと退いてしまう。そういう性格だった。



人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2016-05-02 17:14 | 映画 | Comments(2)