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by ruhiginoue

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  「僕たちが勲章を貰ったことに文句を言う人の中には戦争の英雄として貰った人がいますよね。人を殺してですよ。僕たちは人を楽しませたんです。よほど正当な受賞理由ですよ」
とジョン レノンは言い若者の喝采を浴びたが、政治家が言うと揚げ足とられる。

 共産党衆院議員の藤野保史政策委員長は、防衛予算について「人を殺すための予算」と言い、それより「人を生かすための予算を」と主張した。その後「海外派兵用の武器・装備が拡大していることを念頭においたもの。そうした限定をつけずに述べており不適切であり取り消す」と撤回したが、それなら補足して訂正すると言うべきだと指摘されている。なぜ防衛費が安倍政権の下だとこうなるのか、という話なのだから。

 これは、選挙中に言葉尻取られないよう気をつけろということで、その責任をとらされたということではあろうが。
 実際に、これに付け込んで自民党は話をすり替えて非難しているし、また『産経』は先日やらかしたピースボートと同じトリック記事を流して煽っている。たった一人の的はずれな非難と、誰か不明な民進関係者の非難と、民進党が敵に付け込まれると危惧したという話とを混ぜて「共産党に被災地は怒り民進党は共闘を後悔」という話にしている。読めばすぐバレるのだが、そんなことおかまいなし。

 そもそも、自衛隊が内外に向けた実力行使をするさい組織的に暴力をふるうようになっていること、どんな軍備でも人殺しの道具という一面を持つことは、誰もが知っている常識だが、「暴力装置」や「人殺し予算」という言葉に対する過剰反応があるのは、暴力も殺人もしない軍事組織がありうるという荒唐無稽なきれいごとを信奉する「お花畑的な思想」ではないか。

 また「人を殺すための予算」への神経過敏さを見ていると、その発言者は意図せず痛いところを突いたとも言える。政府は安保関連法案を通すさい、一方では国防力が強化されると威勢のいいことを言い、他方では抑止力だけで非暴力かのように主張してきた。そんなに甘くはないはずだが、それを信じたかったのだ。ハムやソーセージは大好きだが材料はどうやっているのかは考えたくない人がいるものだ。そんな人にとっては国防について語るさい暴力とか殺人とかは禁句なのだろう。

 あくまで政府を批判して「人殺しの予算」と言うのが自衛官に対して悪いのなら、国民を守るのではなく時の権力者の手先になって弾圧する治安出動などに反対した自衛官を懲戒免職したり辺地に飛ばして拒否したらクビにしたりしてきたことについて、どう説明するのか。
 先日、テレビの取材で 「敵に向けて撃てるか」と問われた 新人自衛官が「これからの訓練でちゃんと鍛えてきます」「はい、撃てます」と答えていたが、では 治安出動で「日本人に向けて撃てるか」「デモ隊に子供連れがいても撃てるか」「躊躇わず撃てるよう『ヒューマニズムの克服が必要』と自衛隊機関紙『朝雲』は説いていたが」という質問を若い自衛官にしてみたいものだ。そういうことをひたすら避けて綺麗事ですませ現実を隠し暴いてしまっては気の毒ということに、日本はしているのだ。

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by ruhiginoue | 2016-06-30 09:14 | 政治 | Comments(7)
 ソ連、ユーゴの次は連合王国(UK)崩壊かもしれないといわれているが、それより前にカナダが分裂すると思っていた。しかしフランス語圏が独立の一歩手前だったところ1パーセントの僅差で否決だった。カナダ人と結婚してモントリオールに住んでいた人が、どうなることかと思ったと言っていた。

 世界各地の分離独立の要素は、井上ひさしが『吉里吉里人』でネタにしていた。東北の一部が日本から分離独立を宣言するさいケベックなどと提携する。同時に金本位制でドル支配に対抗。これは今ではイスラム国が初めたし、元はリビアでカダフィが提唱したことだった。だからNATOに殺された。これはすでに拙書『朝日新聞の逆襲』で触れているとおり。

 先に述べたショーン コネリーのスコットランド民族主義は有名だが、もうひとつアイルランドといえばポール マッカートニーが子供のころに成績優秀で表彰までされるほどだったけどアイルランド系であるため、どんなに勉強しても出世できないからムダだと思って、好きな音楽ばかりになったうえ不良少年と言われていたジョン レノンと親しくなったので親が嘆いたという話は有名だ。

 かつて沖縄出身の仲間由紀恵は、まだ新人に近いころ、結婚するならどんな男がいいかと問われたら「沖縄を独立させてくれる人」と答えていた。元は琉球王国という独立国だったから沖縄独立論は昔からある。
 『ドラゴン怒りの鉄拳』で、租界の入り口に「中国人と犬は入るべからず」という表札をブルースリーがぶち壊す場面があるが、沖縄では米軍むけの店が「日本人お断り」という表示をしていることがあって、これが関西では「朝鮮人と琉球人お断り」と表示していた。関東や東北では関西近畿の露骨な差別感覚に驚く人が多い。

 それに、米軍基地問題も沖縄が主権国としてアメリカと交渉したほうが良いから、日本でも独立を問い国民投票すべきではないか。
 ただ、もしも日本で国民投票を実施したら、あの電通が世論操作するのではないかと言われている。いかにもやりそうだ。
 
 とにかく、日本で改憲がかかった選挙中に、国民投票がいかに危ないポピュリズムやナショナリズムに影響されるかという実例を示してくれた英国には感謝しなければならない。

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by ruhiginoue | 2016-06-29 12:34 | 国際 | Comments(2)
 ブリテンの半分くらいを占めるスコットランドは、もともと英語を話していなかった。後からイングランドに飲み込まれるようにされた歴史だ。
 これに反発する人たちがいて、ジェームズ ボンドはスコットランド訛りをわざと話すが、それは演じるショーン コネリーが意識してのことで、彼は世界的に知られる大スターなのに、どうしてビートルズやアレック ギネスのように勲章をもらえないのかというと、スコットランドの民族主義運動に熱心だったからだとささやかれていた。
 そう思われていてはまずいと英国政府も思ったのか叙勲ということになり、するとショーン コネリーはエリザベス女王の前にスコットランドの民族衣装を着て行ったのだった。
 また、国歌斉唱でゴットセーブザクイーンを唄わないサッカー選手もいて、スコットランドの出身者としては、女王陛下とはあくまでイングランドのクイーンだというわけだ。

 あとはアイルランド統一の問題がある。ブリテンに近い北アイルランドは連合王国に属しているが、アイルランドはアイルランドに属するべきという主張も根強い。
 かつてはアイルランド共和国軍(IRA)と名乗る過激派組織が、今のイスラム国やアルカイダより目立っていて、爆弾テロ事件でサッチャー首相が危ない目に遭ってもいた。

 しかしEUでみんな一緒となることで落ち着いていた。それなのに離脱で再燃という次第で、ソ連崩壊の次は連合王国(UK)崩壊かもしれず、ところが投票率7割を超えた国民投票で、実は多くの英国民が「離脱」の意味を理解せぬまま投票していたようだという問題になっている。

 英国は日本と違って民度が高いと誤解している人たちがいる。しかし、フランスでは、ちょっとインテリになるともう「国営放送を真に受けるのはバカ」と言うけど、イギリスでは、ちょうど日本の田舎者がNHKを信奉するみたいに「国営放送だから」と盲信し、よほど左寄りの一部の人が「BBC視聴登録ボイコットしよう」と呼びかけているのが実態だ。

 また『ガーディアン』や『タイムズ』といったクオリティ紙はごく一部の知識階級が読み、圧倒的多数の庶民は『サン』や『スター』など発行数百万部を誇るゴシップ紙を読むという国だ。 日本だったら、朝日新聞より東京スポーツが何倍も売れているというようなものだ。ガーディアンやタイムズや朝日新聞といったクオリティー紙が無条件に良いとは言えないが、英国の民度はたかが知れていて、そこで国民投票しても結果はその程度ということだ。


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by ruhiginoue | 2016-06-28 12:33 | 国際 | Comments(4)
 両利きという人が時々いるが、「ロス疑惑」で知られる三浦和義という人はいつも右腕に時計をしていて、いわゆる「ぎっちょ」であると自分で言っていたが、しかし箸は左手で、字を書くのは右手が使いやすいとも言ってた。だから事件の映画化で主役はそう演じるのに苦労したそうで、その役者とは薬物で逮捕された高知東生だった。上手く演じていて、二枚目だし、良い俳優だったからもったいないことだ。
 
 その高知東生の主演映画『三浦和義事件』のDVDを持っているが、これは主人公モデルの三浦氏にもらった。役者が熱演しているのに脚本が悪すぎるし、何より法廷の場面で法律の基本を間違えてばかりだった。同じく実話の冤罪事件でも、社会派の名監督といわれた熊井啓監督に映画化してもらえた松本サリン事件の河野義行氏と明暗が分かれた。

 このように好演しても作品に恵まれないことがあった高知東生は、逮捕されたことで「献身夫が何故」と言われるが、それに耐えられなくなったのだろうか。彼は引退して妻の親の介護に専念すると表明していたが、これがほんとうだとしても、男性は評価されない。高知東生は妻より収入が少ないことを散々こけにされていた。笑い話のようにして受け流していたようだったが、実は辛かったのではないか。

 とくに芸能人夫婦は、妻ばかり売れていると離婚する。高知東生の妻である高島礼子はテレビドラマで当たり役があり、似たようなことでは松嶋菜々子がテレビドラマのヒットでかなりの収入であるため夫の反町隆史と差が開き、そのためか夫は映画出演の傍らCМに出てコツコツ稼ぎながら子供も世話を引き受けていた。

 それを言ったらアメリカのレーガン大統領だ。俳優で売れなかったからテレビ司会者に転向して選挙の演説会にも出ているうち勧められて政界入りしたが、知事さらに大統領と出世したものの、ジョン ウエインの訃報に「ああ、彼と共演したかったなあ」とこぼして役者に未練があったことがわかった。

 彼は同姓の補佐官と区別するため改名する前はロナルド リーガンだったが、この当時出演した西部劇はDVDになっているものの、大統領が俳優時代に出演しているとパッケージに謳われていて、そうでなければDVDにならない作品だった。
 そんなショボい西部劇役者の夫と違い、彼の妻だったジェーン ワイマンは、『小鹿物語』でグレゴリーぺックの妻役など有名な作品に出演していて、アカデミー賞までもらった。それで格差が開きすぎて離婚。

 大統領にまで上り詰め空母に名を残していても売れない役者だったころの話は語り草なのだから、妻より売れない夫はどれだけ肩身が狭いか。いくら介護や家事で献身しても、世間はもちん妻や家族からも評価されないし、どこかで見下されているという意識は持ち続ける。

 だから高知東生は薬物に走ったとまでは言えないが、惨めな思いはしていたのではないか。


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by ruhiginoue | 2016-06-27 12:49 | 芸能 | Comments(0)

改憲を隠す自民党の失敗

 もちろん自民党が公明党その他の団体ときちんと協議や議論をする自信がないこともあるだろうが、それとともに自民党は日本国民を買い被り、自由と人権と平和を尊ぶ人が相当にいると誤解しているから、選挙で改憲を隠しているのだろう。これで自民党は失敗した。

 中国新華社通信は、英国の国民投票による「脱EU」が政治的大博打の失敗であると指摘したうえで、「西欧が誇りに思う民主主義の形式が根本的にポピュリズムやナショナリズム、極右主義の影響に耐えられないことが検証された」と論評した。

 この英国のEU脱退の投票と同じで、日本も選挙で堂々と改憲を掲げれば庶民が結構な支持をしてくれるだろうに、その認識がないか、それ以上に平和や人権を大事に思う国民がかなりいると誤解して恐れている自民党は、改憲の意図を隠す。
 そして、同じく選挙で自民党圧勝という結果となっても、改憲を隠して勝ったと批判されるから発議しにくくなり、それでも発議したら猛反発される。

 そして、改憲を主張する人たちは外国の脅威に対抗する為だと言うが、国論を二分して国民の間にわだかまりをもたらす対立をする方がよほど国を弱くするとか、日本が平和憲法を棄てたと世界中で騒がれたら悪影響の方が大きいとか、色々と言われるだろう。

 それに、そもそも日本国憲法の改定手続きが硬性なのは、国民の要求が強まり議論が熟したならその確認のために国会が発議し国民投票にかけるという趣旨であるからだ。なのに国論を二分させ勢力争いで一時的に若干有利になった方が強行してしまったら、改定手続きの規定に違反しているから無効だ。
 これも、選挙の争点として隠すようにしたからこそ言われてしまうことだ。

 つまり、自民党が誤解してくれているおかげでつけこむ隙が出来るのだから、そういう意味では面白くなる。自民党に勝ってほしいということではないが。もし敗けたらそれはそれで愉快だ。

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by ruhiginoue | 2016-06-26 12:10 | 政治 | Comments(2)
 フジロックで「音楽に政治を持ち込むなよ」言った人たちは、単に自分が共感できないことを「中立」と偽装しているだけだと指摘されているが、それは全くその通りだろう。気に入らないという主観に過ぎないことを「偏り」と言うことで反論できない自分を誤魔化す人がいて、これは音楽に限らない。

 ただし、音楽家が相当の意味がある程度に政治的な影響を持つことがあるのは、よほどの才能を持った人がなんらかの事情や情勢により身を置いた場と社会が関係を持った時であり、これは非常に稀なことだ。

 また、弾き語りのように簡易な表現をする者でさえ商業化するにつれて中身が失われて行くのが実態だから、オーケストラなど大規模になってパトロンやスポンサーや補助金がないと成り立たないとなると、自分の信念どころか意に沿わないことをさせられる傾向がある。

 ある知り合いで、音楽大学を卒業して交響楽団のオーディションにことごとく落ち、仕方ないから自衛隊の音楽隊に入って、だから新聞を『朝日』から『産経』に変えたという愉快な人がいる。
 この人は、よく「とうほう」と言っても「きりとも」ではないからと言っていたが、その類の謙遜というか自虐というかが出るような音楽大学だと所によってはパンフレットに、卒業後の就職先として自衛隊と警察の音楽隊があるのだとし、制服着て楽器持っている先輩の写真を載せているが、これは政治的ではないのだろうか。

 もちろん、ジョン ウイリアムズが軍楽隊にいたことがあって、おかげで戦争映画『ミッドウェイ』の音楽を作るのに役立ったという話もあるから、のちに成功できる人もいるだろうが、これも極稀な例外である。

 また、指揮者と監督になりたがる人は権力志向だと昔から言われているが、「作曲家」にも「すぎやまこういち」と名乗る愉快な老人がいて、今話題の日本会議に関与して2ちゃんねるのネトウヨカキコを読むのが趣味だと公言までしている。
 彼はもともと見様見真似(独学とは違う)で音楽をやり、あとは政治力で来た人だ。あのグループサウンズとかゲ-ムの音楽を「作った」とし、名門交響楽団に演奏させたり、実力で勝る作曲家を弟子にしたり、ということから音楽家ではなく政治家である。しかも非常に優れた。

 こうしてみると、音楽に政治を持ち込むのか政治に音楽を持ち込むのか、どっちなのだろうかという疑問も出てくる。


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by ruhiginoue | 2016-06-25 10:55 | 音楽 | Comments(0)
 ある野党の参議院議員選挙候補者が言うには、安倍首相はアベノミクスが争点だとし憲法改定は第一声でも触れないなど空々しいが、これは自民党の改憲草案があまりにもトンデモなので知られたくないのだろうとのことだ。国防軍をつくり、集団的自衛権も制約なく行使し、緊急事態条項で国民の権利や自由を制約する、などなど、とても正面から訴えられる代物ではないから。
 
 それでも、トンデモ憲法草案だと自覚してるのなら、まだ救い様があるのだが、あれが理想だと本気で思っていて、無知と狂信性が同居しているという可能性もある。
 それを指摘していたのが東大法学部卒の舛添要一氏で、他にも同じ認識の人が自民党内にもいるはずだ。しかし、わかっていて、それでも強行しようとしている人が主流なのではないか。

 つまり、アベノミクスと改憲は関連があり、自民党は経済政策で失敗したから、それを誰もが認識するようになる前に国民の自由と権利を奪ってしまおうとする意図だろう。
 現実として自民党は党員が激減していて、今は最盛期の91年から8割減だということだ。そして経済も国際的な評価も悪化するばかり。その認識があるから、自民党としては、国民からの信頼回復も国の再生も完全に諦めているのだろう。

 そして年金で株価を偽装したり五輪からマスコミまで買収したりで偽装しながら、乏しくなった国の利益を一部の特権階級が独占し、法治主義を否定して国民から自由を奪い奴隷にするつもりなのだろう。

 だから、真面目な話、日本脱出を考えている人たちがいるのだ。そして課題はすでに、脱出しようかどうかではなく、どこに脱出しようかという段階に移っている

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by ruhiginoue | 2016-06-24 12:42 | 経済 | Comments(4)
 「フジロック」で、共感できないからと「音楽に政治を持ち込むな」と言った者が笑われている。そして否定する多くの実例が挙げられ、そんなことを言っていたら音楽は成立しないと指摘された。

 ところで、音楽と政治の関わりということで、ボブ ディランやボブ マーレイやジョーン バエズやジョン レノンの話を例に出す人は多いし、またモーツアルトが『フィガロの結婚』をオペラにして政治問題になったことを引き合いに出す人もいた。
 また、高橋悠治が仲良しだった武満徹と喧嘩になったことも政治と音楽との関わりが原因だったし、そのさいチリの軍事クーデターで殺害されたビクトル ハラの話や、韓国の軍事政権に殺されかかった尹伊桑が話に出て来たし、民主化運動とからめて歌われるキムミンギの作品のことも思い出される。

 しかし、いつも思い出されるのは稀な例外であるし、その模倣がほとんどを占めていて偽物が多いから否定的になる人がいるのだろう。前に小室等が、キムミンギの歌は本物だが、日本の歌の社会派とは「親の脛かじりの無責任な正義感」だと否定的だった。

 そして、テレビ朝日で日曜朝に放送している『題名のない音楽会』では、かつて黛敏郎がことさら右翼ぶってみせ、音楽と政治の「牽強付会」と嘲笑されていた。これは友達の芥川也寸志に対抗しただけで、芥川が大江健三郎をネタにしたので、黛は逆にというか三島由紀夫をネタにしたりという程度のことの延長にすぎなかった。
 これについて、スポンサーの出光が「寛容」だったから出来たことで、当時同じ局で『こちらデクス』をやっていた筑紫哲也は、『題名のない音楽会』が右寄りすぎだから左寄りの番組もないと中立じゃないということで、他の局より自民党を批判できたと言っていた。

 とにかく、音楽家が自ら思想性を生み出すことは基本的に無理ということだ。昔、音大を目指していた時、本多勝一『NHK受信料拒否の論理』を読み共感し集金を追い払った話をしたら付いていた先生に「NHKを批判したら日本のクラシック音楽の世界では生きていけない」と叱られた。音楽なんて信念曲げてまでやることじゃないが。
 そのうえ、知り合いの音大招聘教授は、西洋美学専攻で演奏や創作はせず研究と論評の権威者だが、彼に言わせると音楽家は子供のころから音楽だけの人がなるものだから余計なことは考えないものだとし、要するに「猿回しの猿論」を説いた。
 では、自分の好きな音楽を作っている人に敬意は無いのかと問うたら、こう言った。
 
 「熊が蜂蜜を味わうとき蜂に敬意を持つかな」

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by ruhiginoue | 2016-06-23 12:52 | 音楽 | Comments(2)
 朝日新聞記者(テヘラン支局長)。1975年生まれ00年入社という人のツイートが呆れられている。

 麻生財務相が「90になって老後が心配とか、訳の分からないことを言っている人がテレビに出ていたけど、『お前いつまで生きているつもりだ』と思いながら見ていました」と発言したことが問題として報じられているけど、ちょっとどうだろう。毒蝮三太夫さん的なユーモアなんじゃないかな。

  これに対して、当然ながら以下のような反応があった。
 
 これは本気ですか?聞いた高齢者は大物政治家の発言をタレントのギャグと同じようにとるでしょうか?このツイートは軽率だと思いました。

 毒蝮三太夫さんは、本人に直接言って、当事者を含め、聞いてる人達が笑う。この点が違う。
 「くたばりぞこない」とか言うけど「長生きしろよ」とも言う。50年ちかく街頭の声を聞いてきた人と、以前に高額高齢者医療費に関して「さっさと死ねるように」って言ってた大臣を「ユーモア」だと並べるのとてもおかしい。

 こんな新聞記者を始めとするマスコミが、今の政府を支え付け上がらせているんだろう。 仮にも新聞記者を名乗るなら、時の政治に対し厳しい批判の目を持ち続ける事が必要だろうに。 その欠片さえも持ち合わせていないとは・・・ 情け無い限り。

 などのコメントが寄せられていた。
 毒蝮三太夫が収録に来たところへ偶然に出会ったことがあるという話は前にした。無邪気な笑みを浮かべて年配の女性に毒舌を吐きながら、子供には「ウルトラマンのアラシ隊員だよ」と言っていた。
 
 これと、権力者が責任ある立場からその地位と権限に関係する話をしているのが同じだと思える感覚が奇妙である。
 もっとも、この記者は他にも体制に媚びる発言を繰り返している。朝日新聞の残念な話として、拙書『朝日新聞の逆襲』にもネタとして利用させてもらった。
 そして、その後も書いたことに自信を持たせてくれる裏付けの発言をしてくれているというわけだ。

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by ruhiginoue | 2016-06-22 12:27 | 雑感 | Comments(2)
 今度の参院選は、あちらこちらで民進党や共産党の街頭演説を右翼が街宣車で妨害する可能性が大であるといわれ、実際すでに各地でその兆候といえる妨害活動が起きている。標記を掲げた選挙カーの街頭演説を妨害するのは公職選挙法225条違反(選挙の自由妨害)に明確に該当するので警察は取り締まらないといけないのだが、こういうとき警察はやけに甘いというのが昔からであり、選挙で自民党が強いわけだと言われる。

 ところで、暴力団の関与しているようなゴロツキ右翼ではなく、現職の市議会議員が行ったとして問題になっている。
 これは19日に投票となった東京都の狛江市長選挙でのこと。野党の支持をうける女性の候補を応援する若者たちが、投票日の直前に、狛江市と世田谷区の間にある小田急線喜多見駅前で宣伝をしていたところ、同市の三宅まこと市議他数名から「ウルセェ!」「ダマレ!」などと大声で威圧的に罵声を浴びせられる恫喝を受け、宣伝を中止せざるを得なくなった。
 このとき参加していた女性は恐怖のあまり夜も動悸が収まらず、また脅されるのかと思うと怖くて外に出たくなくなってしまったと言う。

 その場で目撃したのではないが証言があるうえ同議員の普段の言動からいかにもありそうなことだと思う。こうした三宅議員らの行為は違法性があるのではないかと関係者が批判しているけれど、それ以前に、公人である市議会議員のすることかと一般市民は呆れている。

 このゴロツキ同然の行為をした議員は、前に述べたとおり自民党の御用評論家として活動していた三宅久之の親戚であり、選挙ポスターにまで写真入りで親戚だと記載しウリにしていた人だ。
 今後は市民が追及し続けることだろう。
 
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by ruhiginoue | 2016-06-21 08:20 | 政治 | Comments(0)