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by ruhiginoue

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 昨日、地震があった。ところが地震速報をラジオでやらなかった。結構大きかったのに。これが大雨だと土砂崩れに警戒という話をFM放送で音楽を中断して繰り返すのだが。津波の心配がなければやらないということだろうか。

 それで連想したのだが、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で、主人公が作った将棋のゲームソフトを将棋の得意な上司がやってみて「こんなの楽勝だ。所詮は両津のプログラムだ」と笑って言っていたら、王手をかけようとすると急に「地震だ」の文字が出てきて画面が揺れ駒がめちゃくちゃになるから「汚ねえなあ。やっぱり両津のプログラムだ」と呆れる話があって、可笑しかったことを思い出した。

 その『こち亀』も、連載40年単行本200巻で完結すると話題である。赤塚不二夫に代表されるようにギャグ漫画は極端にデフォルメされたり動物が喋ったりと非現実的だったが、もともとシリアスな『光る風』を描いていた山上たつひこが『がきデカ』で普通の漫画の中にギャグを展開し、そのファンだった秋本治が山止たつひこの筆名で『こち亀』を描いて、この筆名は次の作品からはやめようと考えていたのだが思いがけない両さん人気でロングランし、そのため山上たつひこから苦情を言われて連載100記念で本名にしたという経緯だったらしい。

 まだ本名で描く前のころ、両津の後輩の中川の実家が並外れた大金持ちで、大邸宅の中に私設軍隊やジェット戦闘機まであるのを両津が目の当たりにして驚く挿話があり、これを小さいころに読んで可笑しかったのだが、そのあと高橋留美子の大ファンの同級生に借りて『うる星やつら』を読み、主人公のライバルの面堂終太郎の家の非現実的超大金持ちは明らかに影響を受けているなと思ったものだ。

 あと、アニメと香取慎吾の映画は語られても、せんだみつお版は忘れられているようだ。初主演映画だったが作者が気に入らなったからビデオにならないのではないかと、せんだみつおは言っていたそうだ。この映画には所ジョージ作詞作曲の主題歌があり、このレコードを持っている人が同級生にいたから知ってる。
 「♪亀有公園前派出所、異常なし。華の東京、探し物が見つからない・・・」「♪ただいま本官は、け、け、けっけっけっけっけっ競馬の真っ最中である・・・」「♪だから、ほっとけ、ほっとけ、ほっとけ、ほっとけ、かっかっか、か、か、か、管轄違いである」
 というもので。曲の調子がいかにも所ジョージで、ジャケットはせんだみつおが警官の制服姿で敬礼している写真であった。その同級生には、まだレコードをもっていたらYOUTUBEに投稿して欲しい。


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by ruhiginoue | 2016-09-08 08:38 | 映画 | Comments(3)
 アメリカで最も人気がある画家ノーマン=ロックウェルの「言論の自由」は、普通の身なりをした庶民が立ち上がり周囲から様々な視線を向けられながらも毅然として自分の意見を述べている絵だが、描かれたものすべてが鑑賞する者の視線を主題に向けて誘導することで山なりの安定した図柄を築いており、内容とともにそれを表現する優れた構図の例として絵の講座でよく引き合いに出される。

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 周囲が立っているのに立たないことで「立ち上がる」こともある。

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 サンフランシスコ・フォーティナイナーズのクオーターバック・キャパニック選手は、8月26日の試合前、国歌演奏で起立せず、これは米国各地で黒人に対して相次ぐ警察暴力への抗議だと説明した。彼は試合後に次のように述べた。

 「黒人や有色人種を抑圧する国の国旗に誇りを示すために起立するつもりはない」
 「自分にとってこれはフットボールより大事なことで、この問題から目を背けるのは自己中心的だ。道端には遺体が転がり、人殺しをした連中は無罪放免で有給休暇をとっているんだ」
 
 フォーティナイナーズは、「この国の国歌を称える行為に参加するかどうか、個人が選択する権利を我々は認める」と声明を発し、選手の行動を支持した。

 この抗議行動と発言に対する賛否が湧き上がり、特に国を守るために命を捧げている米軍人に対して不敬だという批判が渦巻いたが、軍経験者の中から、選手は表現の自由を行使しているだけで、自分たちはそういう自由を守るために軍人になったなどと擁護する意見が続々とあがった。

 オバマ大統領は記者会見で、キャパニック選手の抗議行動について質問されると、なぜ国歌に敬意を示そうとしないのか、軍関係者が理解するのは大変だろうが、問題提起しようとする選手の誠意は疑いようがないと述べた。

 まったく、日本とは大違いだが、それはともかく、キャパニック選手の発言で、この締めくくりの言葉が素晴らしい。

 「たとえフットボールを取り上げられても、選手資格を奪われても、正しいことのために立ち上がったと、私自身が分かっていればいいんです」

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by ruhiginoue | 2016-09-07 12:42 | 体操 | Comments(8)

麻疹で大騒ぎ

 関西空港で働く従業員が麻疹(はしか)に集団感染し、さらに救急隊員と医師まで感染したとの報道だが、これがロビン クックだったら、誰かの陰謀で病原体をばらまいてる話になるだろう。すでに『アウトブレイク』という映画になっているが。
 そういう陰謀ではないとしても、麻疹のワクチンに欠陥があったとか、使い方に問題があったのではないかという疑いはすでに出ている。どうであれ、今の事態のようなことがあったのだから、結果として政策が失敗だったことは確実に言える。

 麻疹といえばアメリカの人気ドラマ『ER救急救命室』で、子供の頃に感染しておいた方が安全だしワクチンにはリスクがあると言い摂取させなかった母親に、主人公のカーター医師が、製薬業界の利権だと思い込む陰謀論者だと決めつけ、とんでもない母親だと罵倒する場面があり、業界のプロパガンダっぽいが、それにしては中途半端な謎の場面だった。
 この場面のセリフだと、ワクチンに不信感を持ち接種を拒否したら、自分は良くても子供の学校で感染させるから、リスクがあっても、自分の考えがあっても、接種しないといけないと主張してるようだけど、感染するのは同じくワクチンを接種していない人だから、話がおかしい。
 これは基本的にリベラルな姿勢を貫いているドラマなのに、ここだけ違ううえ説得力がなかった。だからシリーズ中最もというか唯一、まるで不可解な場面だった。

 そもそも、麻疹、おたふく風邪、水疱瘡、風疹、などは元々子供の頃にかかって当たり前で、大人になってから感染すると深刻だから子供のうちに全部クリアが常識だった。そして、無事通過して安心というものだった。
 それなのに、費用がかかりリスクのあるワクチンで防ごうとしたところ、根絶はできないし、大学生に流行させてしまった大失敗もあったし、感染せず大人になった人たちに絞った対策でもなく、目標が不明確で破綻していた。


 かつて「麻疹のようなもの」という喩えがあった。今もまだ言われる。子供の頃に罹っておかないと大人になってからでは危ない病気と同じで、若者なら熱中するという意味だ。学生運動もそう言われた。
 ところが麻疹はワクチン、学生運動は弾圧、それで、たまにどこかの大学で学生が騒いだとか、空港で感染者が出たとかで、騒ぎになる。滑稽なことだ。
 
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by ruhiginoue | 2016-09-06 08:45 | 社会 | Comments(6)
 ある大手中の大手の出版社から、ささやかだが稿料送るという通知が来て、仕事と比較してずいぶん気前いい金額だった。
 こういうことは言い方を間違うと世話になっている大きくない出版社に対して失礼になってしまうので神経を使うが、大きいと気前が良いという傾向は確かだ。これはどんな業種でもそうらしい。もちろん大きくてもセコイところはある。それでも「寄らば大樹の陰」でもある。

 これがテレビになると、もっとすごかった。一時間位で撮影して編集したら数分の放送で何万円もくれた(ただしNHKはすごいケチ)。これが頻繁になると、目がくらみ魂売る人が出るのだろう。

 特に原発の広告はちょっと出ただけで何百万もお金をくれるそうだから、あまり売れてないとか金が要り用とかの芸能人などは飛びついちゃうのだろう。本人が嫌がったとしても所属する事務所の方から無理矢理やらされちゃうのではないか。

 これで思い出したが、小林信彦の小説『極東セレナーデ』の最後で、主人公の女性タレントが原発の広報をやらされそうになる。えげつない内容だと感じたところ、彼女を売り出したプロデューサーも同様に感じていた。もともと特に関心はなかったのに、それでもえげつないから嫌だと思ってしまうものだった。
 実は商売敵の陰謀で、嫌々やらせるようにしたうえ、嫌がったということを悪口にして業界に言いふらそうというものだった。
 これに対抗するため最後の手段ということで、タレントとプロデューサーが申し合わせ男女の関係となってデキているかのように一芝居うって週刊誌などに情報を流して、スキャンダルのためイメージ第一の広報はできなくなった、ということにしてしまう。

 というわけで、三十年前に読んだ小説を思い出してしまった。それより前に、小林信彦といえば小さいころ『怪人オヨヨ大統領』というコミカルな冒険活劇を読んで非情に面白かったことも思いだした。連想が飛躍しすぎか。



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by ruhiginoue | 2016-09-04 22:23 | 芸能 | Comments(0)
 貧困女子高生のNHK番組は嘘だと騒いだニュースサイトの方が捏造だったことが判明した。
 その『ビジネスジャーナル』は

 8月25日付記事『NHK特集、「貧困の子」がネット上に高額購入品&札束の写真をアップ』における以下記述について、事実誤認であることが発覚しましたので、次のとおり訂正してお詫びします。

 などと表明しているが、単なる誤りではなく、同サイトの記者が書いたとしながら外部に委託してデマカセを書かせていたことも指摘されていて、あまりにひどいと呆れられている。

 ところが、これについいて片山さつき議員は沈黙していて、自分がいいかげんな情報に乗って騒いだことについて釈明があるべきだと批判されている。

 それはもちろんだが、あと片山さつき議員は、嘘とか捏造が問題なら、こっちのほうはどうなのか。本人の顔と全然違うのだが。

 
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by ruhiginoue | 2016-09-03 12:40 | 政治 | Comments(3)
 かつて森村誠一氏は『悪魔の飽食』について論文を月刊誌『宝石』(光文社)に掲載することで合意したが、後になって内容に難癖をつけられ掲載を拒否されてしまった。それを『文芸春秋』がノーカットで掲載してくれて、右翼出版社だがその時の対応はフェアだったと森村氏は言った。
 では、宇都宮氏の論文を『正論』が掲載したが、他の雑誌はどうだったのだろうか。他では載せてくれないなら、どこであろうと載せてくれるだけマシということにもなる。あとは変な利用をされないかと警戒することだ。

 もしも共産党系の月刊誌『前衛』に掲載されていたら「やっぱり共産党だった」と言われることが確実だ。
 変なことに、左翼の人たちが、「宇都宮は共産党員」と根拠もなく決めつけたうえ、「だからダメだ」と言う。宇都宮氏は選挙で共産党の候補がいるのに他の党の候補を公然と応援していて、そんなことはどこの党でも党員なら許されない。なのに、このことを無視している。

 そして、解散したがSEALDSに対しても、右翼ならともかく左翼が「SEALDSは共産党だからケシカラン」と言う。だとしたらずいぶんと主義主張が異なるので変なのだが、宇都宮氏とSEALDSのどちらに対しても非難をしている人たちは共通していて、この奇妙さは謎である。そういう人に訊いてみたけど、なぜか明確な説明をしないのだ。

 他の月刊誌が掲載してくれたかという疑問とは別に、宇都宮氏なりの戦術なのか、それとも恨み節なのかと考えたけど、もっと単純な話で『正論』誌を知らない可能性はどうなのか。弁護士って意外にモノ知らないから、雑誌なんてわからないのがむしろ当然なくらいだ。
 かつて医療裁判で勝訴の記者会見した時、司法記者クラブでは、先に月刊誌『創』が敗訴した判決があったので会見してたが、こちらの弁護士は「つくる」とは何なのかと言っていた。

 前に広瀬隆氏に直接聞いたことがあるけど、原発の問題を書かせてくれると言うから大喜びで寄稿したら、その後「なんでサピオなんて雑誌に書くんですか。小林よしのり何かが連載してるのに」と言われ「小林よしのりって誰なの」と言ったそうだ。
 だから宇都宮氏は『正論』を知ってたのかということも疑問である。


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by ruhiginoue | 2016-09-02 19:43 | 政治 | Comments(4)
 テレビの取材を受けた女高生がネットでの嫌がらせや政治家からの圧迫を受けたことが話題だが、報道に実名で出るリスクは自分にも経験がある。先月も週刊誌に出た直後にあったが、最たるのは防衛医大訴訟で勝訴した直後のことだ。

 裁判では、施行されたばかりの情報公開制度で医師の問題を調べ、防衛庁から引き出した事実を提出していた。すると、情報公開請求者たちを自衛隊が監視や秘密調査するようにしていたことがスクープ報道され、国会でも問題になった。
 このさい中谷防衛庁長官と柳澤防衛官房長の両氏が公式に自衛隊の行為を不適切と認めた。また、現職自衛官からは、防衛医大病院や自衛隊病院の医師に問題があったら、これを追及してくれたほうが自衛官とその家族にとっても有益だと言われていた。

 ところが、新聞やテレビで報道され、それに実名で出ると、直後からこちらのサイトには嫌がらせが大量に寄せられた。関係者と思われるものからただの野次馬みたいなのまであったが、「監視して当然だ」「スパイ防止法が必要だな」「報道を規制すべきだぜ」「まあ、医療ミスのこと同情はするけどねw」などなど、凄まじかった。
 もちろん、政治家や官僚の中で、ことあるごとに敵意を見せるようになった人もいる。

 
 ところが今では、柳澤氏が集団的自衛権を批判して中谷防衛大臣と対立している。

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 さらに、柳澤さんの次は守屋さんということになり、この人はあのときマスコミを通じ関わった防衛官僚のドンとまで言われた人だが、今また逆にというか政府と自衛隊の関係に危惧を表明している。

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 所業無常だ。世の中は流転する。しかし今の段階は、どうみても悪いほうに向かっている。


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by ruhiginoue | 2016-09-01 21:03 | 社会 | Comments(10)