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by ruhiginoue

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 トランプ大統領は給与辞退、について「金持ちしか政治家になれない慣例ができてしまう」と無駄な心配をする人がいる。
 それ以前の問題として、選挙資金が莫大になるため大企業の献金に頼らずに立候補できるのは億万長者だけだという現実がすでにあるのだから、そのあとのことに関して批判する意味がない。

 どうなるかは、まだ彼が大統領に就任していないからわからないが、普通は就任してから官邸で会談などするものなのに、なぜか安倍総理は早速渡米して私邸に会いに行った。大統領になってからだと忙しくて会ってもらえないと心配したのだろうか。あるいは島田紳助が番組の始まる前に楽屋へ挨拶に来なかった芸人に文句を言って殴った事件があったけど、そんな感じになることを防ごうとしたのだろうか。
 なんであれ日本は対米関係で地位が低下しているから心配したのだろう。

 たしかに、石原慎太郎や麻生太郎など、親が裕福だったから苦労知らずで思いやりのない政治家がいるから、その点で親の代から金持ちだったトランプ次期大統領には不安がある。
 だけど、貧農出の鈴木宗男は利権漁りに熱心、同和地区出の橋下徹は弱者いじめ、家が貧乏だからと防衛大に行った田母神俊夫は政治家になる前にもう選挙資金不正で逮捕、など貧乏な出の人だってひどいものだし、貧しかった人の方がむしろ問題が多くないかという実例がたくさんある。

 このことについて、親の代から資産のある知人たちに訊いてみると、もともと持っている財産があると自分の金と他人の金の違いが目立つようになり、なるべく他人の金のほうを使おうと思うそうだ。それで、政治資金を私的に流用してしまう政治家がいるのだろうと、みんな同様に指摘した。
 そして、うちが貧乏な人は、そもそも金を使う機会と量が少ないので使い方を知らず、なりふり構わず金を得ようとしたり、間違った使い方をしたり、金や地位で単純に気が大きくなって他人を見下したりするのだろう、と推測した。

 この前者は実感とそれに基づいた指摘だが、後者の方はあくまで推測である。しかし客観的な推測であり、客観視できない貧しい育ちの人は、自分のしていることの醜さを自覚できない傾向がある。
 それで、むしろ貧しい育ちの人のほうに問題が多いと思える現実が目立つのだろう。



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by ruhiginoue | 2016-11-20 16:26 | 政治 | Comments(0)
 2010年に、奈良県警から取り調べを受けている最中に死亡した男性医師の遺族らが、遺体の状況から暴行を受けていた可能性があると主張し、警察に告発状を提出した。
 テレビの報道によれば、この医者はミスして患者を殺した容疑で逮捕されていたらしい。ここで映っていた病院は小さかった。でかい国立病院だったらこんなことないだろう。逆に訴えた患者や家族が警察から暴力的対応を受ける。これは拙書『防衛医大・・・』にも書いたとおりだ。

 あのマイケル クライトンによると、アメリカでも警官による暴行死があり、それを警察が治療に当たった医師のせいにするので、医師は警察を信用しないと書いていた。日本なら警察病院が隠蔽してくれるが。
 そんな事件で、前に外国人が被害に遭い、その裁判では裁判所に大使館の青ナンバー車が横付けされ、降りて来た外交官が傍聴していた。これも、その外国が大国か小国かで判決が変わってくるようだ。

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 この小林多喜二の遺体のような足は、あぐらをかいて座っていたからだと警察が裁判で主張し、そんな非常識なことを裁判で堂々と警察が言ったのかと驚く人もいるけれど、それは裁判で通用するから言うのだ。どんなに荒唐無稽でも警察の言うことだから信用できるという認定が判決文の雛形になってるからだ。現実には絶対ありえないことを、警察が言うんだからあったんだと裁判所は必ず認定する。そうでないことは極めて稀な例外である。だから、よく警察官は「俺たちは木の股から子供を産ませることだってできるんだ」とうそぶく。

 また、死んだ医師の体中にある打撲傷は倒れて出来たというのが警察の主張だ。前に似たようなことがあった。知り合いの人の、島根県の松江に住んでる親戚が、交通事故に遭い、最初は警察が轢逃げとして捜査していたけど、検問で怪しい車が見つからず、すると警察は交通事故ではなく転んで怪我をしたことにしてしまった。 
 その現場には自動車が衝突したような破損が舗道や縁石に有り、その写真もあって見せてもらった。ところが警察の方で交通事故じゃないと結論した途端に取り替え工事されてしまった。いつも仕事の遅い田舎の役所にしては異常に迅速だった。

 そういうことを普段からしているのだから、あの陥没も早く直せて当然だろう。お役所にとっては不祥事を一刻も早く隠蔽することが最優先課題である。
 なのに、陥没を一週間で埋めたから仕事が早い「日本スゲー」と外国から賞賛されていると自画自賛の報道がされている。ほんとうに早くて良いと思っているなら、「こんな大きな穴をこんなに早くふさぐことができるんだったら、お役所は他の仕事も早くやれよ」と言うのがマスコミの仕事じゃないのかね。




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by ruhiginoue | 2016-11-19 16:24 | 司法 | Comments(4)
 法相などをしていた自民党の奥野誠亮が103歳で死去したそうだ。保守政治家の最長老だった。
 この人は終戦直後に戦犯追及を恐れ公文書を焼却しておいて「侵略の意図はなかった」と発言してきた人として有名だった。これが産経新聞にかかると、歴史認識などで「筋の通った主張」をしてきた、のだそうだ。

 今アメリカでは、女性に対して態度が良くなかったと批判されてきたトランプという人が次期大統領になったが、かつて日本にも女性に対して同様だったウノという総理がいて、それをワシントンポスト紙がとりあげたことでアメリカでも話題になった。

 この宇野宗助総理は、その前に外務大臣をしていたさいハーモニカを吹くなどのパフォーマンスをして見せたことで知られていたが、このとき国土庁長官をしていた奥野誠亮が、戦争で悪いのは日本ではなく白人だと発言して問題になったので、外相としては困ったことになってしまった。
 そこで宇野外務大臣は、外交文書などの資料を提示しながら、日本が戦争で外国に迷惑をかけたことを反省するというのが我が国の正式な方針になっていると説明したうえで、「あんたの歴史認識は間違っとるよ」と指摘したのに、それを奥野国土庁長官が無視して、開戦は偶発的とまで発言をエスカレートさせたため、宇野外相は怒ってしまったそうだ。

 また、国土庁長官として取り組まないといけない仕事が山積していたのに個人的な主張を優先させてしまい、閣僚として無責任ではないかという批判も受けた。そして更迭されることになった。
 その記者会見で奥野は、マスコミが黙っていればみんな知らないで騒ぎにならずやり過ごせて辞めずに済んだと責任転嫁と開き直りをしたうえ、もっと国益を考えて報道しろと文句を言った。
 これに怒った久米宏が、マスコミが国益を考えながら報道するようになったらその国はお終いだとテレビで反論した。

 つまり奥野誠亮という人は、身勝手なことをして身内も外部も怒らせてきた人であった。そういう我儘ばかりしてきたおかげで長生きできたのだろうか。



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by ruhiginoue | 2016-11-18 18:05 | 政治 | Comments(4)

海自の哨戒機P1

 海上自衛隊の哨戒機P1が初の海外訓練に出発したという報道で、ニュージーランドがらみということから、最近では同国に不信感をもっているので良い印象ではなかった。

 それはともかく、これは前にも日本で作ろうとしていたのに、田中内閣がアメリカの圧力を受けてロッキード社から買うことになったという過去がある。そのロッキードP3Cは、旅客機の機体を基盤としていて、そこにレーダーなどパトロール機としての装備を施したものだった。だから日本の航空機に基づいていても特に変わりはなかった。

 なのにアメリカから買えと言われて田中内閣は従い、それでロッキード社から買うことになり、裏で金が動いたのではないか、対潜哨戒ではなく対銭紹介じゃないかと皮肉られ、さらに旅客機で「ロッキード疑獄事件」があり、これで田中角栄総理は後に逮捕までされている。だから、今また田中角栄リバイバルブームで、失脚はアメリカの陰謀だと言われているわけだ。

 そして、前にアメリカに屈した日本政府のため悔しがっていた川崎が中心になって国産品を作ったということだが、他にも航空自衛隊のF2を日本で作ろうとしたらアメリカと一緒にF16を改造することになったことがあるので、もう事情が変わったのだろうかと思った。

 それで、P1の開発には携わった人たちが大勢いるので、その一人である自衛官(当時)に尋ねたところ、F2の時には背景に日米貿易摩擦があったのでアメリカがとやかく言って来たのであり、その後はやはり事情が変わっていて、そして日本が独自にP1の開発をできたということだった。

 また、エンジンと機体は別、機体でも胴体と翼は別、というように、部品による会社の得意分野から、別々の会社が作ったものが合わさっていて、その統括も開発にさいして重要な仕事だったということだ。
 これは、アメリカでも部分的にボーイングだったりロッキードマーチンだったりするし、ロシアでもスホーイだったりミグだったりするようなことだろう。

 そういうことで完成したP1は、今は普通に飛んでいるようだが、前にできたと思って飛ばそうとしたら機体がボキッみたいなことがあって、あの当時はその自衛官の奥さんが「夫は今たいへん」と言っていた。
 
 このように、設計どおりにちゃんと作れたかは大変な心配だが、そもそも設計が大丈夫なのかということも心配になるという。
 その話のとき、余談だがF14はF15より設計的には完璧だったが、設計が完璧だと余地が無いため目的を果たしたら用済みになってしまうという、よく語られることを訊いてみたところ、「たしかに、F14はもう全部退役したけど、F15は改造しながら今でも使っている」ということだ。
 
 これについて、人間もそうではないか、人生設計に欠陥がある者のほうが、長く活躍できるのではないか、と考えたのだった。
 



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by ruhiginoue | 2016-11-17 18:39 | 国際 | Comments(0)
 世論調査と称して聴いたことの無い会社から電話がかかってくることがある。そういう電話は、しばしば政治の話で誘導尋問をし、次の選択肢からどれかと質問し、どれでもない場合は強いて言えばどれかと迫り、その結果を勝手に世論にしてしまい、これがマスコミで流される。

 このように、電話の調査の中にはいい加減で世論操作の悪意が透けて見えるものがある。ほんとうに正確な調査をしたい商品モニターなどは、もっと丁寧なやり方であり、それと比較しても、政治的な世論調査にはそのずさんさから怪しむべきものが少なくない。

 これは興信所で働いたことのある人が言っていたが、企業に依頼されて学生の採否を決めるさい、思想調査は違法行為になるから、マスコミの委託を受けた会社を装い世論調査と称して支持政党を訊ねるそうだ。時には日本共産党だと偽り「赤旗を購読してくれませんか」と頼んで反応を見る。もちろん読むと言ったら不採用。

 こういうことには、もともと結構みんな警戒している。だから、何で共産党はマスコミの世論調査では支持率が低いわりに選挙の比例区で票が入るのかというと、これが原因の一つだろう。

 その意味では日本共産党もトランプ次期米大統領と同じということだ。マスコミの調査が外れたのは、投票するつもりだと言いにくい人たちが多くいたからだというわけだ。
 これは日本共産党のことをコケにしているんじゃなくて、マスコミの世論調査なんて信用できないという意味だから、党員とか支持者には勘違いして怒らないようにして欲しい。

 これもコケにしているのではなく、問題は別にあるということがある。

 例えば、トランプ次期大統領が無報酬で勤めると宣言すると、金持ちの奢りとか仕事を舐めているとか批判する人たちの中に、日本共産党の党員と支持者がいたけど、東京都狛江市などで共産党の首長が自らの報酬を削減してきたのに対して、自民党など保守系はしっかり全額もらい、再選されても前期の退職金は受け取るということを、共産党は批判してきたはずだ。

 また、「ツイッター社@TwitterJPは、ユーザー報告フォームに『特定の人種、性別、宗教などに対するヘイト行為』という報告項目を設定してください。」という「差別反対東京アクション」の呼びかけに、賛同のリツイートをした日本共産党の議員がいたけれど、それをやったら、おそらく「イスラエルを批判したらユダヤ人に対するヘイト認定をしろ」という話になるだろう。同国の支援企業が戦争に加担していると批判することに対し、民族差別だとこじつけての攻撃がすでに欧州などで行われている現実があるから、慎重さが必要だ。

 こういうことは、日本共産党に対する批判ではない別の問題だが、勘違いする人がいる。中には、あまりにネットでのデマや汚い言葉の抽象が悪質なので、裁判に訴えてに何回も賠償金を払わせた者がいる。もうそいつは除籍されているが、まだ懲りない。やはり党員だった甘い母親が金を出すからだ。
 これは特異な話だが、野党共闘という課題がある政治情勢の中、こうした妨害になる言動をする一部の党員と支持者たちがいるので、もっと同党は積極対応して欲しいという声をツイッターなどで見かける。



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by ruhiginoue | 2016-11-16 18:35 | 政治 | Comments(2)

 全国の図書館で利用はマイナンバーという話は、思想調査の悪企みが見え見えだと言われている。利用者としては特に便利なことが何もなく、ただでさえ個人情報の不正が指摘されているマイナンバーだから、当然のことだ。

 ところが、この問題を理解できず、なんとなく便利だろうから、なんとなく良いのではないかと思う人たちがいる。その中には普段から図書館などろくに利用していないから、便利になるかどうかもわからないでいて、きっと便利だと言ってしまう人も。


 こういうことは何年か前にもあった。NHKの連続ドラマに、図書館に勤務する男性が知り合いの女性に本を何冊か推薦して、「これまで借りた本の傾向から調べた」と言う場面があり、問題になった。

 これは、図書館の職員として不適切な行為であるし、異性に対してのことだからなおさらだ。さらに、政治的な意図により借りた本から思想の傾向を調査することにもつながる。

 ところが、そういうことをまるで理解できない人たちがいて、なにがどう問題なのかさっぱり意味が解らず「親切にして何が悪いの?」と言うから、あのときすっかり呆れたものだった。


 また、これは前にテレビでも取り上げられていたが、企業が学生の個人情報を調べて採否を決めることは違法なのに、コッソリやっているところがあり、これを興信所とか私立探偵で働いていた人たちの内部告発があって明るみに出た。

 ところが、学生寮に電話でプライバシー侵害の質問があっても、受けた管理人のおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさん、らがペラペラしゃべってしまうことがよくあり、問題になってテレビで取り上げられたら、取材に対して「就職に必要なことだから質問されたら答えないといけないと思っていた」と真顔で言っていて、悪気が全然なかった。

 しかも、かかってきた電話の相手が本当に名乗ったとおりなのかも確認していない。これだから「俺、俺だよ」という「振り込め詐欺」にひっかかる人がいるのだろう。


 他にも、落語に出てくるようなお節介の大家さんが入居者に、国勢調査を回収に来たら渡しておいてあげると言って預かり封を破って中を見てしまったり、権力による管理がゆきすぎだと反発してボイコットするという人に「難しいですか。参考に他の人の見ますか?」と親切のつもりで言ったり、ということもあった。


 このように、プライバシーの意味が解っていないとか、公私の区別ができないとか、権力の怖さを知らないとか、そういうことだけでなく、自分のしていることはノゾキ趣味であるという自覚のない人が少なくないのだ。


 ほんとうに困ったことである。




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by ruhiginoue | 2016-11-15 12:57 | 社会 | Comments(4)
 「沖縄には『土人』がいるそうね」と興味深そうに聞くので「あ、僕が沖縄の『土人』です」
 脚本家の上原正三さんが沖縄から東京に来た時のことだそうだ。

 知里真志保教授も、東京の大学に入って北海道から来たと言ったら「北海道にはアイヌがいるそうだが、どんな顔なんだ」と問われ「いるとも、こんな顔だよ」と。

 日本の法律では先住民族のことを「旧土人」としていて、これが差別的表現であるから問題になり改められてから久しいが、そういうことをまるで知らない公務員たちがいる。

 また、他所から来た人たちには「活動家か?」「内地に帰りなさい」などと高江抗議の市民に警官が発言している。外国へ行ったときのマナーの中で、行った先で日本のことを「内地」と言えば今居る所を植民地呼ばわりしていることになるので気を付けなければならない、ということがある。特に韓国ではその歴史から要注意である。つまり警官たちは沖縄を植民地だと言っているのだ。
 
 それに、日本の税金を使い日本の領土に外国軍の基地を建設するから日本人全体の問題であり、「内地」の活動家が抗議に参加して当然のことだけれど、そんなこともわからない公務員がいるわけだ。
 もし、わかっていて言ったのなら、必然的に、沖縄は日本の植民地であり、日本はアメリカの植民地であるから、我慢しなければならない、というのが警官たちの意識だということになる。
 ちなみに、一部の権力にへつらうマスコミが、他所から来た人たちが勝手なことをしていて地元が迷惑しているというのは、故意の嘘である。その内容が不自然であるし、特定の人を名指ししなければ名誉毀損にならないという法律についてマスコミ業界では常識だから、このデマ宣伝は悪意による確信犯である。

 また、参院内閣委で鶴保担当相は、沖縄の「土人」発言について「差別とは断定できない」「言論の自由はどなたにもある」と発言した。
 これは差別について何も知らないということだが、そのうえ、そもそも「言論の自由」とは権力によって道理が曲げられないようにするためにあるということを知らないのだ。だから、権力の側にいる者が仲間をかばって言うさいに使ってはいけないということもわかっていない。

 このような非常識は政治家に限らない。学校の教師などにもまるでわかっていない人がよくいるし、人権を守るのが仕事であると法律で規定されている弁護士が差別発言で人権侵害しても、それが原因で懲戒請求されると弁護士会と日弁連は鶴保担当相と全く同じをことを言う。

 つまり、これは一部の公務員個人の問題ではなく日本そのものの反映である。



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by ruhiginoue | 2016-11-14 17:30 | 社会 | Comments(0)
 先週、FMで曲・黛敏郎、原作・三島由紀夫の歌劇『金閣寺』を放送していた。
 この話で原作と違うのは、主人公を吃音ではなく手が不自由な身障者にしていることで、このため親が将来の就職や結婚を悲観して仏門に入れ、そのあと足が不自由な男と出会うという話の流れになっている。

 こうしたのは、歌で表現するときに困るからだろう。原作は「幼時から父は、私によく、金閣のことを語った」と始まり一人称で書かれていて、内心については流暢に語る。そしてセリフでは吃音の影響で言葉がうまく話せないことを直接に書く。それで、「ぼっ、ぼくは、坊主になるんです」と言うと軍人が「そうか。それなら俺はもうじきお前の世話になるんだな」と言って、戦争が始まったことを述べる。
 これは、文書なら、主人公が回想するのを自ら書いたか、他の人が聞き取って書いたと解釈できる。しかし舞台では、そうはいかない。それで設定を変えたのだろう。

 ところで、右翼民族派の人に聞いたのだが、黛敏郎は三島由紀夫と親交があったと自慢していたけど、実は関係が次第に険悪となり、なのに、あの事件の後に黛は、死人に口なしと言わんばかりに三島を利用していやがったということだ。黛としては、友達の芥川也寸志が大江健三郎をネタにするから対抗しただけだったのだろう。
 そんなふうにネタで右翼ぶった発言していた黛が生きていたら、今の政治になんて言うだろうか。特に黛とある意味で同類項の橋下徹が、文楽なんて下らないと言ったことに、『無伴奏チェロのための文楽』を書いた黛はどう思うか。

 また、その『金閣寺』は神奈川県で上演されたさいの録音だったが、伴奏は神奈川フィルであった。かつて映画音楽のコンサートで来日したジェリー ゴールドスミスの指揮で彼の曲を演奏したさい、当時ヒットしていた『エアフォースワン』が演目になっていた。そして、このタカ派というよりオバカ映画の主人公の大統領が理想だと言ったトランプが、主演のハリソンフォードに、あれはあくまで映画だと言われていたけど、大統領に当選したら景気づけに『エアフォースワン』のテーマ曲を流していた。ゴールドスミスが生きていたら何と言うだろうか。




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by ruhiginoue | 2016-11-13 15:38 | 音楽 | Comments(0)

不動産王か初の女性か

 アメリカの大統領選挙は、日本なら、橋下徹なんかとんでもないことになってしまうからこっちの弁護士だった女性に投票しようと言われたけど、それが稲田朋美だったのでもっと嫌だった、というような感じだと書いたら、それでも彼女たちの頭の出来は大違いだと指摘された。
 たしかに、クリントン夫妻はともに政治家になる前は弁護士だったけど、特にヒラリーは売れていて、全米弁護士ベスト100にランキングしていたから、稲田朋美のように売れないので右翼発言を右翼雑誌に投稿したりで政治家に転じたのとは大違いだ。しかも稲田弁護士は裁判の方で連戦連敗である。

 それにしても、アメリカの大統領は誰がなっても戦争ということに変わりはない。共和党と民主党は、ウルトラセブンの最終話に出て来た双頭怪獣バンドンみたいなものである。

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 だから二大政党に対して「第三極」とマスメディアは騒ぐが、それにしてもキングギドラのどの頭に噛みつかれたいか選べと迫られているようなものだ。

 ところで、外国人の知人に貸したら持って帰国してしまい返してもらえない映画のビデオが二つあり、一つがこれで、風刺で「不動産王クランプ氏」が出てくる。それが中国人の下から逃げ出した怪物を相手に大騒ぎになるのだから、新大統領が中国がらみで悶着を起こしたら映画が現実となったようなものだ。

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 もうひとつが、初の女性大統領を夢見る十代の少女という映画。

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 この二作が、偶然だが貸して返してもらえず、なぜか大統領選挙の候補たちと関連していたわけだ。まあ、当時のVHS方式ビデオだったから惜しくはないが。
 しかし、なんでこの二作かというと、フィビィー ケイツとジェニファー コネリーが出ていて、この二人こそ世界一の美少女の双璧ということだった。



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by ruhiginoue | 2016-11-12 15:01 | 国際 | Comments(8)
 アメリカでは、大統領選挙の結果に対して抗議のデモが頻発しているが、この背景には間接選挙により得票が当落に直結しない選挙制度が前から問題になってきたことがある。
 しかし、このことは同時に、もう少しで結果が逆になりもしたのに、それだけの魅力がない対立候補だったからだ、ということができる。
 そして、それはヒラリー クリントンという候補者の人柄に難があったからであると同時に、そんな候補者を選んでしまった民主党の堕落がある。

 そんなにトランプなんていう人が大統領になるのが気に入らないなら、なんでサンダースじゃなくヒラリーが候補になった時点で文句を言わなかったのか。民主党に対して抗議のデモをかけなかったのか。終わってから文句を言っても仕方ない。

 そもそも、金持ちの支持者が多い共和党に対し、民主党の支持基盤は庶民それも労働者であった。それなのにオバマ政権は戦争とグローバリズムで労働者を収奪し苦しめて来たのではないか。実際に、労働者が民主党から離反して共和党へと支持を乗り換えてしまったりもした。
 ところが、ヒラリーはエリートとエスタブリッシュメントしか見ていなかったうえ、庶民とか労働者を見下すようにしていた。

 また、庶民とは異なるが意識の高いインテリとかアーチストとかの階層に属するアメリカ人達は、民主党の候補者が決まって共和党はトランプとなった時すでに、サンダースだったらよかったのだが、仕方ないのでヒラリーを推すしかないという人たちが多かったと言われている。
 それなのに、ヒラリーの選挙運動は、戦略的支持でしかないのを積極的支持されていると勘違いしてしまった。自分達こそが希望の星であるかのように振る舞って「ガラスの天井を破る」などと空虚なスローガンを掲げて自らの言葉に酔っぱらっていた。

 ただし、サンダースという人には裏があるので信用はできない。
 それでも、トランプが説くような発想が許せないというなら、サンダースが対抗するのには相応しいはずだ。かつて議会でボイコットされて、他の議員たちがみんな退席した中で懸命に戦争反対の演説をしたり、社会主義はダメだと言われようと、弱者を保護して平等な社会にするのだと訴え続けたのだから。
 これとは大違いのヒラリーは、トランプと多くの共通点を持ち、輪をかけたような部分まであり、特に戦争に関してはトランプより政策がタカ派というだけでなく、彼女は人格的にも極めて好戦的で、自国内の弱者に対するのと同じように外国に対しても冷酷で残忍残虐だ。
 
 これはアメリカだけのことではない。トランプはダメだと言いながら、サンダースでは左寄りだと難癖をつけてヒラリーにして負けた民主党およびそれを取り巻く人たちの無様さは、日本だと、まず政治では、共産党と共闘すると保守票が逃げると言って自民党と同じになり選挙で勝てなくなる民進党がそうだし、他の分野でも例えばマスコミでは、読売と競争して当たり障りのない記事と論説で読者を失う朝日新聞が、まったく同じではないか。
 つまり、他山の石ではないということだ。



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by ruhiginoue | 2016-11-11 18:30 | 国際 | Comments(14)