井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

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 JASRACの勝手な著作権料取り立て方針が顰蹙を買っていて、これはまるでNHKの受信料取り立ての勝手なやり方と酷似してるが、テレビ特に公共放送なるもの自体がそもそも必要なくなってきてるのになぜか、ということと同じように、プロが作ったものというだけでなく音楽それ自体が人間にとって必要がなくなってきているのになぜか、ということだ。

 これはCDの売上などが低下したからだそうだけど、そもそも音楽自体が斜陽産業であり、AI(人工知能)による作詞・作曲・編曲が可能になって、音楽は誰でも自分で勝手に作って楽しめる時代になってきたから、♪Video kill the raio starーどころではなく、音楽教室から著作権料徴収すると言い出したJASRAC方針に反発というけど、いずれ音楽家も音楽教室も著作権もみな近いうちに消滅する運命なのだ。

 この現実を認めたがらない人たちがいて、例えば苦労して音楽大学を出て音楽教室を開いている知り合いが「機械に頼らずに自分ですることに意味がある」と強弁していたが、まるで後期高齢者の世代が「最近の子供は鉛筆削り器やシャープペンシルを使うからナイフで削れない」と昔は言っていたのと同じで滑稽であったが、さらに進歩してパソコンや携帯電話などで簡便になり、かつてより頻繁に作文するようになってきてむしろ表現力が豊かになった部分もあり、こうしたカメラと同じ傾向は音楽になるとさらに強まるだろう。

 だからJASRACの著作権管理も曲がり角とか行きどまりというべきであるが、そもそも音楽家の権利を守る活動に熱心だったのは芥川也寸志で、彼は父親の龍之介の死後その著作権収入があったから生活できたと言い、この件で友達の黛敏郎は「詠み人知らずの歌がもてはやされたように芸術の著作権とは本来は神に由来するものだ。ただ現代の芸術家は食っていかねばならない」と言っていた。

 そして、その「現代」も遠い過去となったのである。しかも、人間が音楽を聴いて楽しいと感じることも、どんどんなくなっている。これは音楽だけでなく芸術や芸能について全体的に言えることだが、その問題は別に論じるとして、とにかくプロの音楽家とか著作権とかいうものは、その存在意義が消滅しかかっていて、これは止められないだろう。
 だからJASRACの著作権徴収とこれに対する反発は、虚しい騒ぎなのだ。



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by ruhiginoue | 2017-02-08 22:43 | 音楽 | Comments(5)
 かつて朝日新聞編集委員本多勝一記者が、書いてもいないことを書いたかのようにして非難されたうえ訂正を求めても拒絶されたため、その記事を掲載した月刊誌を発行する出版社を名誉毀損で訴えたという裁判があり、これについて拙書『朝日新聞の逆襲』(第三書館)の中で言及している。
 この裁判の判決は、曲解に基づいた批判であっても元の文が引用されているので読者には判るということで名誉毀損が成立しないということだった。
 それでいいのかという問題は別にして、この非難を雑誌で書いた人は裁判で勝ったとはしゃぐ本を出版しているのだが、これが弱小の出版社から出ていて、原因となった月刊誌を発行しているのは老舗の大手なのに、なんでこれほど落差の激しいところから出すしかなかったのだろうかということを、すこし皮肉もこめて書いたのだった。

 その後『朝日新聞の逆襲』に対する書評の形で、その問題の本を宣伝するかのようなことをネット上で書く人がいて、その本を発行した某出版社の関係者ではないかという疑いを指摘されたのだが、書評は自由にしてくれればよいので、これについては詮索するつもりはない。
 ただ、その宣伝臭い話は「この本を井上靜は読んでいないのではないか。読めば考えが変わる」というような、これではたしかに宣伝臭いと言われても仕方ない内容なのだが、しかしその本については、かつて裁判を本多勝一側から応援して毎回のように傍聴していた人と一緒に、その出版社の人に対して糾弾したことがあるので、もしも忘れているならまた思い出させてやっても良いと考えている。

 ところが、そもそも宣伝臭い話が実際にどうかは別にして、その某出版社の人からは全く別の件で一方的に「顔も見たくない」と宣言されている。
 なぜかというと、当方が原告である例の裁判のことが原因である。前に「脅迫メール」の話などを既にここで報告した。それは、くりかえしになるが以下のような話である。
 とんでもない男がいて、彼はネットで嘘を言触らしたり、暴力事件を立て続けに起こして何度も逮捕や裁判沙汰となったり、そのうえ、複数の女性に対してストーカーや脅迫や嫌がらせを執拗に行ったことで警察の監視対象となっている。
 その男から当方もネットで事実無根の中傷誹謗をされたため、数多い被害者の一人として何件もの訴訟を起こし、その結果は賠償金を取るなどして完勝だった。

 この裁判の中で、その男は預かっていた金を着服とか横領とか言われることをしたという話が出てきたのだが、この金とは、上記の某出版社へ渡すようにある人から託されたもので、これをその出版社の側では受け取っていないということから、その男が横領(着服)したという疑いがもたれたのだった。
 あの当時、この男は生活に困窮していて、電気代を滞納しつづけて止められたりするほどだった。そんな中で彼は、懇意の人が働いている某出版社が資金難に陥っているという話をして、それなら援助しようと言ってくれた人がいたということだった。

 この件について、その男は最初だけ「井上靜による捏造だ」と被告席から喚いていたが、後になったら、そうした疑いをもたれたことは事実であると裁判に提出した書面で認めたのだった。
 また某出版社の人も、受け取ってもいない金を受け取ったように言う人がいて迷惑したため、なんでこんなことを言う人がいるのかと思ったら、原因は問題のその男に預けたと言っている人の話があったからで、しかも具体的に五十万円という金額が出ており、この話をしていた人たちには嘘をつく動機が無いから、これではあの男が疑われて当然だと思ったそうだ。

 しかし、この話が裁判に出て来たことは必然的であるのに、裁判の中に会社名が出てしまったことが同社員としては嫌だそうで、では会社名が出て具体的に何が困るのか、会社名が出たのは誰のせいでどういう形と経緯だったのか、などが本来は問題になるはずだが、とにかく嫌な感じになってしまったから、もうこの件に関わった人たちとは縁を切りたいし、思い出したくないから顔も見たくないということらしい。

 こういうのは感情的水準としか思えず、無責任ではないかとも思うが、それくらい問題の男に困らせられ気分を悪くさせられたということだ。
 その男について、精神病ということで生活保護を受けさせるよう手続きを世話してやったと言う人がいて、また、それ以外では生きられない状態であるから、今では実際にそうなのだろうと周囲で言われている。
 ただ、それでおとなしくしていてくれればいいが、これまで病状が悪化するたびに狂暴化してきたうえ現在進行形のようだから、あの男を知る人たちは「死んでくれたら…」と大真面目に言っていた。


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by ruhiginoue | 2017-02-07 20:17 | 雑感 | Comments(0)
 スターバックスコーヒーが難民を従業員として雇うと表明したところ「難民よりアメリカ人を雇え!」と怒りのボイコット運動が勃発したという。どうせ偽善だとか安い労働力を欲しいだけだとか非難もされてしまった。

 こうなるのも、スタバは911事件で救出作業する人達に水を提供するにも代金を要求した位の超ウルトラ守銭奴ドケチだったからで、つまり普段からの行動が悪くて信用されないということだ。
 では日本が難民を受け入れると言ったら、もちろん信用されるわけがいない。難民を受け入れるなら先ずブラック企業をなんとかしないといけない。

 そもそも、難民として受け入れてもらうより、難民になりたくない。当たり前だ。なのに紛争をけしかける側を擁護し、内戦の平定を非難する一方で難民を受け入れるのが人道的とか言ってる人がいて、とんだマッチポンプだし、もしかすると安い奴隷的な労働力が欲しい企業がスポンサーなのかと疑われる。例えば例の朝日新聞の川上泰徳もと記者のシリア情勢などにおける一連の言動である。こんな人に発言の場を与え居ているのだから、朝日新聞WebRonzaにも呆れるしかない。

 ところで、スターバックスコーヒーはイスラエル支援企業だからと嫌う人がいるが、前から言われているこのことはデマであると言う人もいて、スタバの経営者からは噂であると否定する発言が出ている。
 たしかに、もともと疑惑をもたれていていたが決定的な証拠があったわけではないし、前にここでも述べたが、むしろ日本ではスタバジャパンの経営をしているのが石原慎太郎と幼馴染の人だから印象が悪いという人が目立った。

 それに、ほんとうにスタバを嫌う人たちは、スタバのコーヒーなんて値段が高くて飲んだら不味かったという本質的な反感を持っている。あんな値段では、飲み物代と昼飯代が変わらないくらいになってしまうし、そんな値段を出す価値のある味ではないし、ドトールとかセブンイレブンのコーヒーのほうがよほど美味しくて安い、ということだ。

 また、どうもコーヒー豆以外のものが混ぜてあるような感触がすると言う人たちもいる。日本のインスタントコーヒーだと昔からあったことで、かつて練馬大根が大豊作で大量に売れ残ったから乾燥させ焼き焦がし豆の香りをつけたインスタントコーヒーが作られ、これがほんとの「ダイコンミズマシ」だと言われたものだった。

 ところがアメリカのCBSドキュメントは、スタバがいかに味に気を使っているかというネタを放送していたが、これでは報道ではなく宣伝だ。
 とにかく、『プラダを着た悪魔』などハリウッド映画にも描かれるように、セレブの拘りと気取っている人たちがスタバを購入しているのだから、高くて不味くても良いということだ。



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by ruhiginoue | 2017-02-06 20:14 | 国際 | Comments(4)

『沈黙』と三浦朱門の死

 映画化で話題になっている『沈黙』の原作者である遠藤周作はキリスト教徒で、その縁から三浦朱門と親しくしており、信仰だけでなく政治的にも一緒になって右翼同人誌を発行してたりする人だったので実際に右曲がりの言動があったけれど、映画化と作者は違うことがある。

 この映画のマーチンスコセッシ監督は前に『最後の誘惑』という映画を撮っていて、デビッドボウイがピラト総督の役で最後に出て来るなど異色の出演者で話題となったが、それと同時に、福音書に基づいた話なのに勝手な脚色がされているという宗教界からの批判があった。
 そして今度の『沈黙』も独特な解釈だという指摘がある。スコセッシ監督は自身がカトリック教徒だとし、だから『最後の誘惑』の脚色も善意だと言っていた。

 なので、また映画化と原作者とで違うということが言えるが、ただ、遠藤周作は三浦朱門と親しかったけれど、そんなに露骨な発言は無かった。三浦朱門は文化庁長官として民間入閣した在任中に、女性を強姦する体力がない男性は失格だと雑誌上で説いたため、下品な表現と女性蔑視の発想が問題になったが、この他にも、外国の危険な所に自衛隊を派遣して自衛官の身に何かあったら改憲のために利用する犠牲にしようと発言するなど、政治性より人間性を疑われる発言が目立った。

 こうした三浦朱門の発言は夫婦お揃いだということは周知のとおりで、しかし曾野綾子のほうは人種隔離政策推進発言で国際的に顰蹙を買うなど、妻のほうが夫よりやや凶悪さのスケールが大きかった。
 これについては、それよりずっと前から指摘があり、例えば筒井康隆の『文学部唯野教授』(岩波書店)で、三浦朱門は小説が売れなくなり、曽野綾子が売れているから妻のおかげで知名度を保っているという意味の記述をされていた。
 そして死んだらやはり「作家」「妻は曽野綾子」と新聞の見出しになった。

 三浦朱門は認知症で介護が大変だったらしい。だから曾野綾子が「老人は適当な時に死ぬ義務がある」と書いて、これは暴言だという批判とともに、あれは自分が夫のために苦労しているという意味ではないかと指摘されていた。
 そうかもしれない。だから、やっと解放されたということで安堵し悦んでいるのではないか。そうでないと、もしも他人に対してあんな心無い言葉を吐いたとしたら、それこそ人非人である。よほど苦労して、つい言ってしまっったと善解しておくべきかしれない。



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by ruhiginoue | 2017-02-05 17:10 | 映画 | Comments(8)

尊敬する人は誰ですか

 かつてテレビの子供向けドラマで、尊敬する人は誰かという質問に小学生の同級生たちはみな偉人伝に載っている人たちを挙げていたけれど、主人公はよくあるように親を立てて「自分の両親です」と答えたところ、その意味を勘違いした同級生の話から変な噂になってしまい、主人公の両親は何か偉業を成し遂げたということになって、主人公の両親はわけのわからない噂に振り回されるという愉快な話があった。

 ところで、その尊敬する人は誰かという話で、あの川田龍平という人が「いない」と答え、なぜなら「人は変わるから」と言っていた。おそらく小林よしのり等が念頭にあったのだろう。そして、川田龍平という人自身も変節したとか元々が紛い物だったとか色々と言われている。

 この一方で、尊敬する人は誰かという質問は思想調査など不純な目的に利用される。
 先日、ある派遣業務の集団面接で尊敬する人は誰かと問われて、歴史上の人を挙げた者が採用されず、芸能人を挙げた者は採用されたから、しょせんは派遣業だから何も考えない人が便利だということだろうと言っていた人がいる。
 しかし、これは派遣だけでないから深刻だ。

 これは前に佐高信が批判していたが、紀伊国屋書店は面接で好きな作家は誰かと訊き、名を挙げた人は採用しないという作家が石川啄木など何人か決まっていて、なぜならそれらの作家が好きな人はだいたい情熱的であるとか理屈っぽいとかで使いにくいだろうから、ということだった。

 もっと深刻なのは朝日新聞だろう。面接で尊敬する人は誰かと問われて本多勝一とか筑紫哲也とか言ったら、どんなに優秀でも絶対に落とされると言われていて、実際に本多勝一は、朝日新聞に入りたかったら面接で自分の名を出してはいけないと明言していた。
 これについては朝日新聞も情けないが、周知のとおり稲田朋美という弁護士に嫌がらせをされたりするから逃げ腰なのだろう。
 
 しかも、その弁護士は裁判で負けてばかりのヘボぶりだが、嫌がらせしたことがエライということで安倍総理から気に入られて大臣になり、仕事はダメダメの連続なのだが色々と利権は得ているということだから、日本という国が末期的な状態ということだ。
 もう終わったという人も少なくない。
 

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by ruhiginoue | 2017-02-04 18:12 | 社会 | Comments(9)
 先日、山本太郎議員が国会質問のなかで世論調査とか意識調査とか呼ばれるものについて問題にしていた。回答できる人が限られている方法で調査した不公正な結果に基づいて政府の結論を正当化しているという趣旨だった。

 こうした、結果が偏る調査方法の問題だけでなく、他にも例えばマスコミを装い支持政党を訊くことを企業に委託されてやったという興信所の内部告発もあり、だから電話でマスコミだと名乗られても確認できないから、就職活動している学生などは警戒して与党を支持していると回答するので、本当に調査をしたとしても与党の支持が多くなる。

 また、調査会社から電話がかかってきたら、まるで誘導尋問のようだったとか、政府与党の政策に反対とか野党を支持しているとか言うと途端に切られたとか、そういう証言が色々とあるけれど、そもそも固定電話が少なくなっていて、今どき固定電話があるのは地方や老人の宅だから、そういう一定の傾向がある所にばかり電話で世論調査すれば、その回答もそうした一定の傾向になるものだ。
 だからインターネット上でアンケートを取ると、固定電話へかけたアンケートとは大きな違いが出ている。

 しかも、あの「共謀罪」について、「テロなどの凶悪犯罪が起きないようにしなければならないので、悪いことをしようとして話し合うことを取り締まる法律を作ることが提案されていますが、これについて、あなたは賛成ですか」というようにいきなり質問されて咄嗟に答えを求められたら、その持つ意味を咀嚼して考えることなど不可能で、だいたいは賛成だと回答するに決まっている。
 
 これはンターネットにも起きることで、まずインターネットをやっている人ばかりではないし、多重回答もあるだろうし、ほんとうに問題の意味を理解したうえで回答している人がどのくらいいるか、という疑問も常にある。
 ここには、インターネット上でのクリックなど結構いい加減という実態がある。あのTwitterの「いいね」は周知のとおりハートのマークをクリックするけれど、これが多いから賛同が多いのかというと、そうとはいえない。問題が解っていないことがあるからだ。

 例えば、クリミア情勢についてどう考えるかということが語られていても、かなりの人たちは、そこに掲載されているナタリアポクロンスカヤさんの写真を見てハートマークをクリックしているはずである。

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by ruhiginoue | 2017-02-03 17:00 | 社会 | Comments(0)

また税金の季節に

 もう何年も前になるが、たまたまお邪魔したお宅の人がお笑い好きのためテレビで演芸番組を観ていた。その出演者の一人が哀愁のある歌を流しながら「ヒロシです」と名乗り、うつむき加減で「この間、ホームレスのおじさんに『君は俺の若いころにソックだ』と言われました」などと嘆かわしい様子で言い爆笑されていた。
 こういうのは、いわゆるボヤキ漫談の一種で、変わった語り口が面白く、だからウケていた。

 このヒロシという人は、そのお邪魔したお宅の人が言うにはアナウンサーの生島ヒロシから取って付けた芸名らしく、本名は斎藤健一で、クラブに勤務していたが客がつかない売れないホストだったそうだ。

 このヒロシさんが先日インタビューで語っており、久しぶりに思い出したが、その話も興味深かった。彼は東京に来たとき月収が七万円ほどで、お笑いで売れたら最盛期には年収が四千万円くらいになり、手取りで月収六十万円くらいだから大企業で役に付いた人くらいの収入に若くしてなったということだった。
 このように収入が増えて何が良かったかというと、自宅内に風呂のある所に住めるようになったことであり、月収七万円では風呂無しの部屋でないと住めないから、時間を気にせずに入浴できることがありがたかったそうだ。
 
 そういうことが収入が増えることの良さであるから、かつてのような売れっ子にまたなりたいかというと、そうは思わないので「再ブレイク」は望んでいないとヒロシさんは言う。
 また、収入が多くなると税金に保険に年金と国からかなり取られて、収入が少なくて困っているときには国は何もしてくれなかったのに、とのこと。

 ほんとうに、ヒロシさんの言うとおりだ。そして今年もまた税金の通知が役所からやってきた。そのうえ質の悪い医療に博打でスルも同然の年金ということは周知のとおりで、こんなことのためにガッポリもっていかれるのだから、たまったものではない。
 
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by ruhiginoue | 2017-02-02 18:22 | 芸能 | Comments(2)
 先月のことになるが、出版関係の新年会に列席したら、知り合いの雑誌社長から新しく入った女性の記者を紹介された。若い新人ということで、契約記者だが正社員ではなく、社員として正規に登用されることを目指していると言う。

 こうした女性の雑誌記者は、どこの雑誌でもしばらくしたらいなくなってしまうことが多いというのが経験則である。それだけ正規の身にまで昇格するのは狭き門ということだ。
 
 この時、あの映画『プラダを着た悪魔』のことが話題に出た。やりての女性編集長にはモデルがいるけれど、ふんしているメリルストリープに迫力も魅力もなかった。
 また、語り部役のアンハサウェイもいまいちだった。キャットウーマンはカッコよかったが出産のあと太ってしまったというのはともかく、女性むけ雑誌で新人が苦労しているという姿を演じきれていなかった。
 あれでは女性誌のやり手編集長の下でしごかれる新人女性編集者というより、大女優の付き人をしている女優志望という芸能内幕もの例えば日本の映画なら少し前に亡くなった夏樹静子原作の『Wの悲劇』みたいな感じである。
 そんな話になった。

 ところで、いまちょうど大手マスコミが提灯記事を金で売買していたことが発覚して問題になっているが、もともと提灯記事かどうかの判断基準は存在しないので金銭授受の有無が問題になる。
 これについて、かつて美容外科の提灯記事という問題を書いた(注)さい、内容的に実質は広告なのに記事の形となっているものが多い女性雑誌に問い合わせたところ、そこの女性の副編集長は、金銭授受をきっぱりと否定していた。
 ただし、美容外科とかエステは直接の金銭が報酬とは限らず、女性の編集者でも記者でも、提灯記事の見返りは無料で何かやってもらったりするから、例えばノースリーブでバンザイして見せろという話になるのだ。

 この話をしたら、その新人の女性記者は、雑誌に正規登用してもらえるかという問題とともに、儲かっている女性雑誌で働いている人たちの一部のように魂を売ることになるのかどうかという、二重の意味で先行きを心配していた。

 (注)『華麗なる美容外科の恐怖』に収録の雑誌記事のこと。



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by ruhiginoue | 2017-02-01 16:05 | 映画 | Comments(0)