井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

<   2017年 04月 ( 29 )   > この月の画像一覧

 スチーブンキングの小説『ファイアースターター』が、再映画化されるそうだ。
 この前の映画化は84年だったが、小説を読んだ人たちは内容の改ざんに驚きあきれたものだった。小説で描かれた内容をうまく映像で表現できないとか予算の都合でお寒いとか、そういうことならよくあることだが、この『ファイアースターター』の映画化である邦題『炎の少女チャーリー』は、その改変の仕方がひどかったのだ。

 例えば、映画では主人公の父親が政府機関に追われて救いを求める手紙を出すと雇われた殺し屋が郵便局員を殺害して手紙を奪ってしまうのだが、原作の小説では政府機関の職員が権力を笠に着て郵便局員から手紙をひったくり開封してしまうのだ。それも、自分は政府の者だと堂々と名乗って。
 「令状はあるのか」と郵便局員か問うと「そんなもの要らない」と高圧的な態度。「それではだめだ。政府の仕事でも、裁判所に申請して令状を取らないといけない。通信の秘密は憲法で保障された国民の権利であり…」
 「うるさい。我々には憲法なんて関係ない。痛い目に遭いたくなければ黙れ」
 これに郵便局員は、相手は国家権力が背広を着て立っていると感じた。そして、自分の父親は戦争で国のために戦ったが、それは自由と権利を守る国のためで、こんな横暴は許せないと悔しがる。地元の議員に相談しようと思うが、果たしてそれで力になるだろうかと不安でもある。

 また、最後に映画では、主人公チャーリーがたまたま出会って親切にしてもらった農場の老夫妻が、そこへ押しかけてきた政府の諜報機関の横暴に怒り、マスコミに訴えようとチャーリーを連れてニューヨークタイムズ社を訪れ、これで大丈夫という結末。
 しかし原作では、政府の者だと言えばよいという態度で令状なしに当たり前のように不法侵入してきたことを目の当たりにした老夫妻は、これではどこでも手が回っているだろうと察し、マスコミに取り上げてもらい世論に訴えようとしても圧力がかかって報道はしてもらえないかもしれず、政府の機関ならとうにお見通しだろうから、ニューヨークタイムズ社へ行ったらそこのロビーで待ち伏せされているかもしれないと危惧する。
 この老夫婦の会話を聞いたチャーリーは、迷惑をかけないようにと置手紙を書き独りで出ていく。そして、訴えを聞いてくれるところはないかと悩み、図書館を訪ねて司書なら教えてくれるかもしれないと質問する。この質問に司書は困惑する。
 「ほんとうの報道をするところはどこですか?独立したマスコミはありますか?政府の紐付きではないところは」

 このように、小説で作者が突き付けている問題が、映画化では気が抜けたようになっていたのだ。これをリメイクしたら、どうなるのだろうか。




f0133526_18035772.jpg


[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-30 18:04 | 映画 | Comments(12)
 1987年5月3日の夜、朝日新聞阪神支局に暴漢が乱入し居合わせた記者2人が散弾銃で殺傷された事件からもうじき30年が経過する。

 この事件について辻元清美議員は議員になる前のこと、警察の腐敗堕落と政治的偏向を内部告発した松本均もと兵庫県警(今は地方議員)と対談する中で、この朝日新聞阪神支局襲撃事件について、警察はわざと迷宮入りさせて報道の萎縮を謀るだろうと予言していた。
 そして、物的証拠が大量にあるにも関わらず、この事件は時効となった。

 さて、今年はテレビ司会者の池上彰がこの事件について勝手なことを言っている。しかも情けないことに朝日新聞は「ジャーナリスト」と肩書をつけて池上彰を紹介している。つまらない連載もまだ続いている。
 あの慰安婦問題で、権力にすり寄ったデタラメ批判をして朝日新聞への偏見を煽った池上彰は、はっきり言って阪神支局事件の事後共犯だろう。
 この慰安婦報道を巡り「日本会議」に後押しされた訴訟で朝日新聞社が勝訴したそうだが、あの池上彰に勝手なふざけたことを書かせたりした朝日新聞の誤った対応も、明らかに付け込まれた一因だ。

 この事件の犯行声明は「赤報隊」を名乗っていたが、映画『赤毛』(1960年)に描かれるように英雄である。だから地元の人たちは、覆面をして言論に対して銃を撃ち人命を奪った卑劣なテロリストが「赤報隊」と名乗りその名を汚したことに怒っている。
 この岡本喜八監督の映画では、三船敏郎が「ちくしょう!ちくしょう!」と言うド迫力の演技が語り草だったが、その口惜しさが朝日新聞の人たちには無いように感じる。


『赤毛』予告編。「赤報隊」と名乗っている。




[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-29 17:15 | 社会 | Comments(1)
 情勢が緊張しているにしては、連休で海外に観光に出かける日本人の多くが韓国だという。森友とか昭恵夫人とかの問題から話題を逸らそうとする政府のプロバガンダを信じていない人が相当に多いということだ。

 しかし、真に受けているのか、もともと関心のあった人がこれを機会にということか、核シェルターがよく売れしているという。
 これを販売する会社の社長が雑誌のインタビューに答えて言うところによると、年間販売実績はせいぜい5、6件なのに、4月だけで8件も売れ、留守番電話に100件以上の問い合わせがあったそうだ。客層も激変しており、これまでは富裕層や雑誌『ムー』の愛読者(笑)などが中心だったのに、今回はあらゆる年齢と職業の人から問い合わせがあり、55年間の核シェルター販売で初めてのことだと言う。

 この家庭用の核シェルターが販売され出した年代、万一の場合に備えることは必要だという意見もあったし、防ぐ努力をすべきなのに前提にして対策するなんて間違ってるという意見もあった。
 当時、少年ジャンプ連載の人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では、主人公の上司が核シェルターを購入しようとしてそこから一騒動となる話があった。ここで主人公は両さんらしい辛辣なことを言う。「自分だけ助かろうって発想が部長らしいぜ」


 フィリップKディックの短編小説『フォスター、お前死んでいるところだぞ』では核シェルターを通じて軍拡を暗い調子で風刺しているが、これは作者が大統領の発言「国民がシェルターを政府にあてがわれるのではなく自前でないといけなければ、もっと自らの安全に気を配るようになるだろう」に激怒し、政府は人の命を金に換算して考えるのだと主張するために書いたということだ。
 この小説は、だいたい以下のような話だ。

 マイク・フォスターは、学校で級友に嘲笑されながら言われた。
 「先生、こいつの親父はアンチ(反軍拡主義者)なんです。哨戒機の分担金も払ってないから学校のシェルター使えないんですよ。だから学校にいる時に空襲があったら死んじまうんです」
 「こいつの親父の家具屋、潰れかけなんです。だから公共シェルターもに入れないんです」

 マイクの下校する途中、空には哨戒機が飛び、通学路には「公共シェルター使用料50セント」の看板が。店のショールームには 「最新モデル核シェルター入荷」 「分割払応相談」などの売り口上が表示されている。

 マイクは夕食の席で、シェルターを買ってと頼んでみるが、父は取り合わない。
 「また新型か。うまい商売だ。核シェルターは贅沢品ではない、今や必需品。買わなきゃ皆殺しってわけだ」
 これは、財政縮小、経費削減が叫ばれ、防衛を国民ひとりひとりに委ねる案が出されたためだ。国民は他人のもの国が用意したものは粗末にするが、自腹を切って手に入れたものは大事にする。だから政府は、哨戒機を飛ばすために賛同者から収入の30%を徴収し、公共シェルターを有料にしたのだった。

 その翌日の授業は、フォスターの苦手な、空襲のさいに有害物質を吸い込まずにシェルターまで走れるよう息を止めて全力疾走する訓練だ。
 「フォスター、真面目にやれ!本当ならお前、死んでるとこだぞ!」と体育教師が怒鳴る。  

 しかし帰宅すると、業者が庭にシェルターを設置していた。
 「マイク、これはお前のために買ったんだ。分割払いがあって助かった」
 また、父は哨戒機の分担金を払ったので、マイクは学校のシェルターを使えるようになった。
 うれしくてマイクは寝る前の数時間を庭のシェルターで過ごすようになった。

 しかし、ある日マイクが帰宅するとシェルターは無くなっていた。彼の父の店がいよいよ赤字になり、オプションを買うどころか月賦も払えなくなり返品したのだった。
 「でも哨戒機の分担金ぐらい払えるから、お前は学校のシェルターを使える」
 そう父は言ったが、マイクは落胆した。

 シェルターの販売店はクリスマスセールで賑わっている。マイクは店員の目を盗んでショールームに展示してあるシェルターに入ったが、すぐ店員につまみ出され罵倒された。
 「公共シェルターがあるだろう。月賦も払えんくせに」

 マイクがクリスマスで賑わう街を彷徨っていると暗くなってきて、けばけばしいネオンサインが目立つようになった。
 「神の祝福を。公共シェルター、入場料50セント」




[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-28 17:49 | 文学 | Comments(4)
 保守派イデオローグの司馬遼太郎でさえ、自分の体験から軍隊とは軍隊自体を守るものであって国民ではないという趣旨を述べていたが、このことは国も堂々と言っていた。あの「恵庭事件」で、自衛隊は国民の一人一人を守るものではない、と。

 だから今また日本政府は、核攻撃を受けたら『アトミックカフェ』のようにしてそれぞれ対応しろと言う。それでいて、「国民を守る」と言う安倍総理だが、その気がないというより攻撃なんか受けないと思っているのだろう。
 それで芸能人を集めて夫人と一緒に花見をしたりと呑気なものだし、防衛大臣は外遊に行くということで、また派手なリゾート服を旅行カバンに詰め込んでいることだろう。
 この一方で、危機的なのに愛国主義学園の問題なんて構っていられないというのだから白々しい話題逸らしだが、そんな大根芝居でも受ける人には受けるということだ。

 かつて、これはもう昭和の末期のことになるが、テレビに学生が大勢出ている中に制服姿の防衛大の学生もいて、色々と指摘はあるが自分の場合はそれでも国民を守る使命感をもっていて純粋な気持ちだと言ったら、同席していた映画監督の長谷川和彦(『太陽を盗んだ男』など)が、それは無理な話だと指摘した。
 そもそも生物は自身を守る能力しかなく、他者を助けることは不可能だ。それでも助けようとするなら自らの命と引き換えになる。だから助けられるのは一人くらいがせいぜいだ。そうなると多くの場合それは自分の子供だけになる。
 こう指摘したうえで長谷川和彦は、だから危機があれば自分も自らを守るだけになるか、自分が身代わりになり自分の子供を助ける。そして女房は見捨てるか見殺しにする。
 こう言って笑わせてもいたが、この指摘は現実にそうだろう。

 また、このとき自民党の国会議員もいて、国のために働くとか戦うとかいう教育をすればよい、すべきだ、とか言うので長谷川和彦は、政治は宴会の幹事と同じで、決まった予算で上手に場を設定すればよく、あとは参加者たちで盛り上げるものだが、そこへ幹事が無理して盛り上げようとすればシラケると指摘し、この点で自民党政府はうまくやってきたのに、なぜシラケさせようとするのかと批判したのだった。

 これらは今になって現実が証明している。国民を守ると言いながら個人で対応しろと広報する政府、踊らせている側も踊っている側も無理している愛国、みごとにシラケている。
 このシラケという言葉を長谷川和彦が言ったかまでは記憶が定かではないが、ようするにそういう趣旨だったし、今の現実はそのとおりになっているということだ。



人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-27 17:56 | 映画 | Comments(0)

東北でよかった

 ブチギレ記者会見を謝罪し、震災非難自己責任を撤回した今村復興大臣が、今度は震災が東北でよかったと発言して辞めることになった。
 これで北朝鮮の首脳は今頃「なら、東北ではなく東京を攻撃しないといけない」と言っている だろう。大臣の更迭だけでなく外患誘致罪で逮捕だ。

 これは冗談にしても、しかし「東北も深刻な被害だが、東京だったらもっと甚大な被害に」と言ったならまだマシだったけど「東北で良かった」と言ったらダメだ。そんなこともわからないなんて「あんたバカあ」ってネクタイのアスカじゃなくても言いたくなる。

 こうした今村復興大臣は、マスコミに騒がれる前に安倍総理らが慌てるほど無茶苦茶だが、しかし、これはそもそも人材配置がいい加減だったのだ。首都圏ならもっと被害が甚大だと防災対策の担当者が語るならいいけど、復興の担当者が東北で良かったなんて言うからトンデモな話になるのだ。
 つまり閣僚が自分の職責がわかってないってことだ。しかも他の閣僚も虚偽答弁とか舌禍事件とか無責任と無見識を露呈させている。そうなると、これは安倍総理に原因がある。

 これで政治問題になり、ツイッターなとで「#東北で良かった」のハッシュタグが現れたが、これを逆手にとって東北の自慢をする粋なことをする人たちが話題になっている。
 その多くは東北の自然と食べ物と人情を、郷土愛とともに観光に役立つよう紹介していて、これからの連休に東北へ出かける人が増えるのではないか。

 また、関西では外国人観光客に嫌がらせをする差別が問題になったが、その点ではるかに東北は安心だと言う指摘もある。
 あの下品な差別のツイートで顰蹙を買った小説家の百田尚樹と筒井康隆はどちらも大阪の出だが、あのような内容は大阪ではあちこちで普通に見かける。だから新大阪駅の便所などに「人の心を傷つける差別落書きをなくしましょう」と表示されるのだ。

  これは個人的体験だが、かつて秋田スキー場で手帳を落としたが管理事務所に届けられ、挟まっていた学生証と一万円札もちゃんと帰ってきたことがある。
 これが関東だったら金は抜き取られていただろうし、関西だったら学生証を悪用されていただろう。

 このように人の好い東北だから原発も押し付けられるという問題もある。そもそも「東北で良かった」と言うために押し付けてもいるわけだ。
 しかし東北で良かったことは色々とたくさんある。連休に行ってみるといい。 



[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-26 18:49 | 政治 | Comments(11)
 先日、作曲家の曽根幸明が亡くなったとの報道があった。病気治療などのため一線を退いたものの、晩年まで創作活動を続けていたという。彼は芸名で歌手と俳優をしていたが、後に本名で歌の作曲家に転じ、1960ー70年代に活躍し、勝新太郎の「座頭市子守唄」や森進一の「銀座の女」、藤圭子などの「夢は夜ひらく」などがヒットして代表作といわれる。
 また1980年代にかけて歌番組の審査員などでテレビ番組にも登場し、明るく親しみやすいキャラクターで人気だった。

 かつて曽根幸明が病に倒れた時、見舞った川内康範が「何でもいいから作曲しろ」と叱咤激励し、それで曽根がやっと動く片手で書いた曲に川内は詩を付けて、森進一に『おふくろさん』の歌詞を引用し「彼の傘になってくれ」と唄うよう依頼したが、森は他人のために働くなんてと笑ったから、これに川内は怒ってしまい後の騒動の一因になったと言われる。 ところで、曽根幸明は『題名のない音楽会』にも出たことがあり、ここで音大入試などの「聴音」をやってみたが、それまでやったことが無いので全然できなかった。彼はプロの作曲家で音符の読み書きは出来るし、売れっ子のヒットメーカーであるが。


 これは、司会の黛敏郎が「先ずアーの音をあげます」とピアノでAを鳴らしたが、その意味からして「ソルフェージュ」をやってないから知らない様子だった。隣で一緒にやった小学生の女の子は習っていたのでスラスラと書いていた。

 これは音感と言っても聴き取りのやり方を憶えないとできないというだけこと。このとき黛敏郎も、音楽の才能とは関係がないと指摘していた。黛敏郎は学校に行ったから必要でやったし、ヨーロッパ留学のとき試験があって一緒に作曲家の矢代昭雄と受けたと言っていた。東京芸大では改築前の奏楽堂で試験をやっていたらしく、三枝成彰はここで受けたと言っていた。

 あくまで学校のためで、歌謡曲を作る人だけでなく交響曲やオペラなど大規模な作曲をしている人でも、まったく「音感教育」などやっていない人はいくらでもいる。


 この音を聴き取って書く作業は、珠算をやっている人が算盤の映像を頭に浮かべて暗算するように、楽器を長くやっていると鍵盤と音を記憶しているから聴けばどの音か判断できるようになるし、学校で習うならコールユーブンゲンという合唱教則本で憶えるのが普通だが、あと便利な道具があって、かつてはカセットテープだったが「ドミソのドとミの間にレがあって」と説明して憶える教材もあった。

 もちろん、今はパソコンやネットのおかげでもっとよい教材があるだろう。


 ただ、曽根幸明は無用だったのでやっていないし、できないと苦笑していればよかったのは彼の人柄とかキャラクターとかいうものだろう。同じでも小室哲哉などは知りもしないで勝手な注文をするとか言われていたのだから。

f0133526_19320103.jpg
人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-25 17:14 | 音楽 | Comments(0)
 坂口杏里が、金をよこさないならプライベートな写真を暴露すると脅したので恐喝未遂で警察に逮捕されたが、その後に釈放された。検察の拘留請求を裁判所が棄却したためだ。
 これは金額が少額であり、しかも未遂であるためだが、そもそも彼女は知り合いに写真の話をして30000円を無心したという程度のことだ。そんなことをされた相手は迷惑だが、日常生活の揉め事の範囲だ。そのうえ具体的な被害はなかった。これでは刑事事件になるほどのことではないし、逮捕するなんてとんでもないことだ。

 この一方で、震災で福島から横浜へ避難した子が同級生から150万円を恐喝されたが、これを犯罪行為ではなくイジメで片付て警察は動かなかったことが問題になった。
 このため、一体どういうことなのかと驚き呆れる人が多い。
 
 この件が実際どうかはともかく、過去の例では、警察と検察にはマスコミに騒がれる事件を担当したがる人がいて、まだ記憶に新しい「村木もと局長の冤罪事件」(『凛の会』事件)も、そうだったと言われていて、政治的な背景が色々と指摘されている。
 こうした目立てる事件には芸能人がらみもあり、やはり後に自分の実績と誇るさい有効らしく、やや俗っぽい。
 そして、これをウリに選挙に出て政界入りする人が時々いる。

 かつて文春が騒いだ『ロス疑惑』で渦中の人となってしまった三浦和義氏は、芸能人の家系であるためワイドショーなどでバカ騒ぎされたあげくに逮捕されたが、警察はわざわざマスコミを呼んでカメラの列の前で手錠をかけて連行した。
 これでは江戸時代の引き回しよりひどい。江戸時代はマスメディアがまだ存在せず、有罪が確定し刑場に行くとき偶然出くわした人たちが見るだけだった。それを被疑者の段階で曝し者にしたのだ。これは他の事件でも同様に問題であることは言うまでもない。
 そして裁判で三浦氏は無罪判決が確定した。

 その当時、この話題をテレビでタモリが「あんな見世物をするということは、担当者は政治に転じるつもりじゃないか。きっと選挙に出る」と断言したが、この話を三浦氏に会った時に言ったら、「実際にそうだったはずだ。たしか担当者(具体的に名を出して)は、あのあと政界入りした」と言った。

 このようなことは他にも色々とあった。それがまだ続いているということで、これでは無理な捜査や逮捕をしがちになるかもしれない これでは、共謀罪なんてことになったら、もっと凄いことになりそうだ。その中で芸能人もまさかと思うことで逮捕されるようになるはずだ。


f0133526_16423873.jpg





[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-24 16:43 | 芸能 | Comments(0)
 今日、日曜だからと、いつもはできない手間のかかる料理をして楽しんでいた。ちゃんと盛り付けようとテーブルの上に並べて「♪なんて久しぶりなのー、お皿も、こんなにーたくさーん」と鼻歌を歌いながら。 
 
 そこに訪問者があった。地元の共産党の市議会議員をしている女性がお仲間と一緒に来た。署名集めしているという。今は取り込み中で火も使っているから対応できないと、片手に道具を持ったまま言ったら、では都議選をよろしくと言って他所へと向かった。

 このように、突然の訪問で手が離せないという時は困るし、せっかくの日曜日にやっていることを中断させられることは迷惑というのが正直なところだ。なのに、どうしていわゆるアポなしでいきなり来るのだろうか。電話だって割り込まれたら困ることがあるのだから、e-mailで前もって連絡してもいいだろう。
 かつて営業をしていたとき、相手の都合には大変気を使った思い出がある。これも交渉の成否に大きく関わるからだ。

 また、いま話題のアマゾンとヤマト運輸のことで周知のとおり再配達が問題で、いないことがあるだけでなく、居留守を使う人がよくいる。これは、手が離せないということもあるし、押し込み強盗や暴行魔がいるので女性など特に警戒していて、配達票で本当かと確認してから再配達の依頼をしないと怖いという現実もあるからだ。
 こういう報道があるし、そうでなくても社会の常識なのに、どうして共産党の議員らは気を使わないのだろうか。

 これより前に、同党の機関紙『しんぶん赤旗』を購読していた時は、あらかじめ電話で自宅に集金に行って良いかという問い合わせが担当の女性党員からあったが、待っているのになかなか来ないということが時々あり、とても困った。時には二時間くらい待っても来ないことがあり、もしかして、途中で交通事故に遭いでもしかたと心配してしまった。
 ところが、さらに暫くしたら来て、知り合いと偶然会って話し込んでしまい、ふと気が付いたら立ち話で二時間も経過していたということだった。呆れたことに、それを何とも思っていない。いかにも主婦などがやりそうなことだが、これ以外にも他で集金のついでにオルグしていたとか井戸端会議していたとかで、それが長引いて遅れたということがある。

 そういうことを、何とも思わない党員がいて、だいたいオバサンだ。おしゃべりに夢中になるとそれが最優先になったり、社会で話題になっている配達の訪問と経済と労働とライフスタイルの問題に無関心というわけだ。
 そして、そのオバサン感覚を省みることなく、党の政策を口移しに投票を依頼しても、投票する人は多くないだろう。

 


[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-23 19:08 | 政治 | Comments(3)
 法教育に取り組む大学教授ら研究者グループが昨年の9~12月にかけて関東と関西の8高校1370人に法に関する知識や意識を聞いたそうだ。

「法の支配とは、法によって人間のわがままな行為を規律し、それに反すれば厳しい罰を与えるべきであるという考え方をいう」

 この正誤を尋ねると、正解の「×」と答えたのは35%。国家権力が法に縛られるという意味であることを知らない人が多かった。

 しかし、これは知らないとウッカリ言葉を上辺で解釈してしまう。高校生に知らない人が多くても、それは日本の学校教育の現実では仕方ないだろう。教師だって知らない人が多いはずだ。
 ところが、かつて羽仁五郎という有名な左翼のタレント学者が、「刑法」とはなにかという質問に「犯罪者を裁く法律」と答えた弁護士がいたと問題にしていた。しかも反体制派を自認する左翼の優秀な弁護士だった。
 そもそも、犯罪者を裁く法律を作るのは間違いがないようにするためであるのだから、「刑法」とはなにかと問われたら「罪を犯したとされる市民を守る法律」と答えなければならない。

 これは80年代の初期のことだから今は違うかというと疑わしい。そして、専門家しかも反体制派がこれでは、高校生も知らなくて当然だろう。

 「日本国憲法では拷問は禁止されているが、拷問によって得た自白が真実であるなら、その自白を有罪の証拠としても構わない」
 
 これが正しいか聞くと、正解の「×」が66・2%。

「多くの人命にかかわる重大な犯罪が発生しようとしている場合、共犯者と考えられる人に自白を強要してもいいと思う」

 どの程度まで良いかにかかわらず、肯定をすべて合計すると約7割。
 そして、拷問による自白を証拠としてはならないという正解を選びながら自白の強要を容認した生徒が約44%。

 これについて調査した教授は、自白強要が悪だと知ながらもより大きな悪を避けるためには仕方ないという比較しての発想と、ただ悪いやつには厳しくという素朴な発想とがあると分析している。
 そして、悪いやつだと誰がどう決めるのか、自分が悪いやつだと決めつけられたらどうするか、ということが問題であると指摘する。

 そういえば、前に大江健三郎がテレビに出ていて、その当時問題になっていた「盗聴法」について、高校生らの中で肯定する人は、お父さんが言うから従っているのだろうと指摘し、家庭でも権力者として振る舞う人がいることを問題にしていたのを思い出した。

 また、ある同級生が言っていたけど、そのお父さんが死刑制度の問題で、「死刑廃止なんてとんでもねえ。悪いことしたやつはぶっ殺して当然なんだ」と言うので、「悪いことしたかを決めるのは権力だから怖いよ」と指摘したそうだ。
 このお父さんは、かつてヤクザが経営者する店とは知らずに入りボッタクリに遭い警察に訴えたが構ってもらえず、この実体験から警察に強い不信感を持っている人で、そのため息子に言われたことで混乱した様子だったという。

 つまり、高校生が知らなくても当然で、それは大人がしっかりしていないからで、だから高校生に教えて理解させると、今度は親が混乱するということだ。
 これは色々な分野で昔からのこと。





[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-22 18:30 | 司法 | Comments(0)
 映画化もされたスティーブンキングの小説『ペットセマタリー』は、動物を埋めると生き返る墓地があったけど土が腐っているので生き返ってから凶悪になるという怖い話だが、これと同じように、出演した人が異常な復活と変容をするテレビ番組が『朝まで生テレビ』(テレビ朝日)だ。 
 この番組が、最初は大したことなかったマスコミ人を宣伝して売り出し、しばしばデタラメを批判されて再起不能かという人を敗者復活のうえブレイクさせ社会に害毒を垂れ流させてきた。例えば舛添要一や西部邁がそうだったし、今では三浦瑠璃といったとろこか。

 その三浦瑠璃という「政治学者」が『朝まで生テレビ』に出演して森友問題で野党の議員を徹底論駁したと(ネットで見たが、そんな内容ではなかった)して、その動画サイトへのリンクが各地に貼られていたが、そのさい掲示板とかTwitterで「きれいなお姉さんが民進党議員をやっつけた」と紹介があり、これに対し「勝ち誇ったような驕った態度で勝ちに見せかけているだけ」という反応とともに、「派手なだけのオバハンが生意気なネーチャンのふりしているだけじゃん」「全然きれいじゃないね」「ブサイクだよ。ガリベン女によくある誤魔化し方が上手いだけ」という風貌に対する反論があり、そのうえで「宣伝のための自作自演と自画自賛じゃないのか」という疑惑もあった。
 どうであれ、ネットで録画を見たが三浦瑠璃には迫力が無かった。

 かつて社会学者の上野千鶴子が東大教授になる前「フェミニズムの女性論客」とマスコミで紹介されていた当時に、女性の保守派論客の後継者難を語っていた。
 けっこう前になる1989年か90年すでに60歳近かった曽野綾子がまだもてはやされている原因は、後に続く女性保守派論客がおらず、候補者を見まわしても山口令子がいるくらいで、彼女は知恵も教養もなく暴言ばかりと指摘していた。
 この山口令子に対する評価を裏付けるようなことがあった。都知事選挙候補として記憶に新しい鳥越俊太郎が週刊誌の編集長だったとき、ある催しで司会をしていて、彼女を紹介するさい「ヒステリックな文体で知られる山口令子さん」と言ったため彼女が怒ってしまったことが週刊誌にネタにされていた。鳥越俊太郎としては周知のことなので軽い気持ちで言ったらしいが、自覚していない山口令子としては不当に感じたらしい。
 このあと山口令子は『朝まで生テレビ』に出演したが、発言を求められても眠くてダメだった。まあ、深夜にテレビというのも不健康だし、どうしても眠れなくてテレビを見るなら通販だろう。

 しかし、文体とか夜更かしではなく三浦瑠璃の迫力の無さは顔が問題だ。強気に出ていても迫力が無いのは、保守派論客でありながら曽野綾子や櫻井よし子のような不気味さが乏しいからだ。マスコミに出ている保守派論客なんてどうせ中身が無いのだから肝心なのは威圧感であり、特に女性は不気味さがないと相手を戦慄させられない。
 その点、前に櫻井よし子はポスターに出たら笑顔が『シャイニング』や『バットマン』のジャックニコルソンのようだと言われたが、そうでないと威圧感が無い。曽野綾子も、賞味期限がとっくに切れて引退する年齢になっても通用しているのは、ダリオアルジェント監督のジャロー映画に出てくる殺す方の女性みたいなゾッとさせられる形相だからだ。これは元々だったのが歳をとって容貌が衰えたことでさらに強烈になってきた。

 とういうことなので、そういう形相と容貌に三浦瑠璃も早くなれるとよい。おそらく大丈夫だろう。
 


f0133526_16425481.jpg


[PR]
by ruhiginoue | 2017-04-21 17:47 | 社会 | Comments(0)