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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

野党の選挙協力の課題

 戦争反対で野党が共闘するにしても、選挙で協力するには課題がある。
 例えば、自民党は消費税率を10パーセントにすると言っている。8パーセントに上げられて大変なのに、さらに上げるということだ。
 これは庶民からすると切実な問題だから、反対している共産党などは譲れないだろう。これに自民党は「共産党のように大企業に増税しろというのは駄目だ。消費税率を上げるべきだ」と言うが、同じことを言う者が野党からも出たら、選挙協力は難しくなる。

 先月30日の志位委員長の会見も、その課題があるという趣旨だった。沖縄なら米軍基地問題が最大だが、国政なら他にも重要案件がある。例えば消費税とかTPPの問題だ。この辺を克服しないと野党の協力は成立しない。
 
 また、沖縄では、基地問題とともに、TPPと消費税率上げに反対することでも合意できていた。ここで民主党が、どっち付かずの態度で、まるで寓話の蝙蝠のような対応だった。民主党は、自民党と公明党と「三党合意」をしている。これが枷になっている。
 つまり、沖縄以外でも野党の選挙協力は、話し合いによっては実現可能だが、肝心の民主党が与党側に寄って離れ難くなっている。ここで有権者が声をあげれば、変わるかもしれない。

 そんなところで、毎日新聞が志位発言を歪曲し、共産党は選挙協力しないと報道したのだった。まるで、野党共闘に対する有権者の議論を封じようとするかのように。
 これが毎日の記者のミスとか偏向だったなら、それだけの問題だが、もしも故意に行った情報操作だったら、今後も他の新聞やテレビが与党を優位にするため汚い事を仕掛けてくるだろう。
 現に今、周知のとおりNHKを中心にひどい報道している。なので、まずは報道に要注意である。


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# by ruhiginoue | 2015-08-03 12:20 | 政治
 毎日新聞が、共産党の志位委員長の記者会見での発言を歪曲したとしてネット上で騒がれている。
 『毎日』は、「ニュース速報」で、「共産党:参院選野党協力、沖縄以外は行わず」という見出しで、共産党の志位和夫委員長が30日の記者会見において、来夏の参院選での野党協力について、沖縄県選挙区以外では行わない考えを示したと、同日中に報じた。

 これにより、共産党が他党との連携を拒否する宣言をしたと受け取った人が多かった。その中には、共産党を批判する人もいた。
 しかし、この報道に疑問を持つ人もいた。記者会見で志位委員長が質問されたことに誠実に答えるならば、各党の選挙公約もない現時点では、あの程度の回答しかできないはずだ。なのに、なぜその回答だけ取り出す必要が、今あるのか。 記者会見の要旨ではなく、最後の質疑の一つだけの話である。それをことさら強調したのが毎日新聞の記事である。
 
 そして、記者会見の動画を見た人たちが『毎日』の記事は、おかしいと言いだした。実際の会見をみると、沖縄では米軍基地の問題が選挙の争点として明確に定まっていたが、来年の選挙ではまだ各党の政策や公約もなく、擦り合わせとか譲り譲られとか、そうした選挙協力をする材料が俎上に上がっていない、という趣旨だった。
 つまり志位委員長の発言は選挙協力に積極的ではなかったが、条件が揃っていないので無理だと言う今の時点での見解を述べているのであって、この先協議する可能性までは排除してない。
 それを『毎日』は、予め拒絶する宣言をしたという記事にしてしまった。
 
 結局、共産党の志位委員長が「沖縄以外では選挙協力をしない」と発言したというのは『毎日』のミスリードだった。
 また、共産党の志位委員長は、沖縄は地方自治、参院選は国政、という違いがあると発言している。ところが『毎日』の見出しと記事だと、基地問題を抱えた沖縄という場所の問題だけだということになってしまっている。こんな間違いする記者がいるとは呆れてしまった。

 先日、ある人が、毎日新聞の報道の劣化を嘆き、昔は立派な記者がたくさんいた新聞社だったのに、と言っていたので、それが原因だと考えていたが、そうではないという指摘を受けた。
 今は選挙の一年前ということで、政党が候補者の選定を始める時期だ。だから記者会見で選挙協力の質問が出た。それについて、今はまだできないという答え。
 ただ、選挙協力など大した意味がなくても、もしも、与党を倒すために野党で協力したほうが良いという声を有権者が上げれば、その盛り上がり次第によっては、多くの票を獲得できる可能性もある。
 そうなれば、どこの政党でも関心をもつ。そして共産党と他党を動かすかもしれない。そこへ『毎日』は共産党にその気がないという報道をした。記者会見の趣旨をねじ曲げてまで。
 だから、これは有権者の声を封じて与党に有利にしようという陰謀ではないか、と疑う人がいるわけだ。

 どちらにせよ、つまり、記者がヘボかったとしても、悪意だったとしても、毎日新聞が嘆かわしいことは同じである。

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# by ruhiginoue | 2015-08-02 11:21 | 政治
 もともと怪談は冬にやるものだったらしいが、お化け屋敷が、熱い夏に怖いからゾッと寒気がするという客引きをしたので、夏にやり始めたらしい。その影響で映画も夏にやるようになった。
 かなり昔からだったらしく、『怪猫有馬御殿』とか『怪猫岡崎騒動』など入江孝子の「化け猫もの」も、夏の興行で、後にテレビで放送されたときも夏休みだった。テレビでも夏休みに怖いドラマを製作して放送する。
 
 それで思い出したが、小さい頃、夏休みに昼メロのようでいながら実はオカルトというドラマがあり、とても怖かったのだが、なんという番組なのか不明なままだった。
 ただ、主題歌の「♪あーきらめましょーう、あーきらめましょーう、わーたしは一ひーとーりー」というのが印象的だったので、ここから検索してみたら『君待てども』という昔のヒット曲に基づいたドラマだった。しかも円谷プロの作品だったとは知らなかった。

 円谷プロの作品で怖いテレビドラマと言えば『怪奇大作戦』と『怪奇劇場アンバランス』だけど、『君待てども』はSFではなく完全にオカルトだった。
 そして監督は山際永三、脚本は石堂淑郎というコンビだった。山際監督はもともと新東宝にいたそうで、この会社は大映とともにオカルトが盛んだった。

 余談だが、新東宝の労使紛争では、共産党系の労組と対立する新左翼系の労組にいたため、その当時のことを山際氏はずーっと怒っていた。そのうえ山田和夫から共産党の理論誌『前衛』の誌上で「トロツキイストの山際永三」と書かれたものだから、ますます怒っていた。
 ただ、大島渚監督の『日本の夜と霧』は、いただけないと言っていた。安保闘争で悪い共産党員を描いても共産党に対する批判にはならない。むしろ健気に頑張っている真面目な末端党員の姿を描くべきだ、と。この脚本は石堂淑郎で、後に大島と決別宣言し、テレビでよく山際監督作品に脚本を書いていた。
 
 その後、新東宝は国際放映というテレビの製作会社になり、子供むけのドラマも量産する。小さい頃に印象的だったのは後から調べると『帰ってきたウルトラマン』も『あばれはっちゃく』も、みんな山際さんだな、という感じだ。



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# by ruhiginoue | 2015-08-01 12:37 | 映画
 山本太郎議員の国会質問は面白いと持ち上げるのはいいが、これに比べて他の野党がダメだと言うのはおかしい。彼は元芸能人でパフォーマンスが得意なのだから、これを他の人が真似することはないし、真似しちゃいけない。
 それと同時に、他の党を支持する人も、彼の流儀と芸風なのだからレベルが低いとこき下ろすのは控えるべきだ。

 やりかたは人それぞれでいい。今は亡き小田実は、東京都知事選挙に社会党と共産党の統一候補として出ないかと誘われた時、共産党と一緒は断ると言った。この数年前に彼は共産党批判の小冊子を書いていたほどだ。
 しかし晩年は共産党の穀田議員と仲良くしていて「われわれも頑張るから共産党さんもがんばってください」とエールを送る大人の対応をしていた。

 ところが、それぞれで頑張ればいいのに、政権交代と言い出してから、おかしなことになった。
 大昔、昭和のそれも70年代に、マルキストのタレント学者で中核派と懇意だった羽仁五郎が、小異を捨て政権交代のため野党第一党に投票を集中せよと呼びかけた。
 だが、第一党の社会党と第二党の公明党が相次いで自民党と連立、さらに二度の政権交代は失敗、こうして、羽仁五郎の考え方は破綻していることが証明された。

 それでも、今は小選挙区制なので野党の共闘が必要だという人たちがいる。しかし自民公明の独裁を招いた小選挙区制を導入した時も、今と全く同じように、野党は小異を捨て大同団結すべきだと言う呼びかけから始まり、これが実施されたら、このとおりである。間違っていたことが現実に証明されているのに、同じ失敗を繰り返すのはバカとしか言いようがない。

 それに、今の政治情勢を見れば、反自公で結束ということは困難すぎる。選挙どころか護憲集会ですら、野党みんなで手をつなぐ場面で共産党の志位委員長と手をつなぐことを拒絶した民主党の長妻昭議員の態度は、集会参加者の面前だったため批判されたが、民主党でまともに問題とされていない。
 
 一方、政党は違うけど一致するところで共闘するといえば、中谷元防衛庁長官は、民主党の代表もつとめた前原誠司議員と一緒に、わざわざ記者会見開いて、所属政党は違うけれど安保防衛外交では意見が一致している「相思相愛の関係」なので一緒に頑張るとニコニコしながら言っていたのが忘れられない。

 また、高校生の頃に、知り合いの大学生のお兄さんが、ノンポリで政治に関心が全然ない人なのに、自民党が失政や醜聞で追い詰められ今度の選挙では議席を減らすだろうと言う報道を見て、これは危ないと言って自民党に投票したのに驚いたけど、その後そういう人が非常に多いと気がつき、そうなる構造も理解できた。

 そもそも、国会前で問題の法案に反対するため党派を越え結束するのと、選挙とでは事情が違う。法案反対では関心のある人たちが積極的に動くが、選挙では単に現状維持で与党を支持するから投票に積極的じゃないという人が圧倒的に多い。
 こういう人たちは、野党が野合して与党を追い詰めたら与党を助ける投票をするだろう。

 他にも挙げていたら際限ないのだが、とにかく、政権交代すれば良いとか、そのために野党が結束して統一戦線を結成すれば良いという発想は、昭和の時代に一部で信じられていただけの妄想である。
 なので、人それぞれで良い。好きなことをやったなら、結果がどうであれ無駄ではない。少なくとも、とっくに無駄だとわかっていることをやるよりは愚かでない。

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# by ruhiginoue | 2015-08-01 11:31 | 政治
 就職で政治思想調査するのは違法行為だから、やるとしてもコッソリやるはず。興信所に勤務していた人の話によれば、一部の悪い会社に調査を依頼されたことはあって、学生に電話してマスコミを装い支持政党を聞いたことならあるそうだ。
 また、これはテレビで報道されたが、共産党だと言って学生に電話をかけて「赤旗を購読してくれませんか」と言い、どう反応するかということをやった私立探偵がいた。
 
 こういうこともあるので、電話がかかってきてマスコミの世論調査だと言われても信用せず、野党を支持していても自民党だと言う人がいる。だから、マスコミで発表されているよりも、自民党の支持は少なく、野党とくに共産党の支持は多いはずである。

 しかし、企業のほうでも興信所とか私立探偵に依頼することがなくなってきたと言われて久しい。違法行為だからではなく、調査が不正確で信用できないからだ。
 これが浮気調査などだったら、そこで収集した証拠を裁判に提出するから、間違いがあったら判ってしまい、損害賠償請求されたうえ信用を失うけれど、就職で学生を調べても、その結果が本当か確認できない。だから、いいかげんな報告書になる場合がほとんどだと言われる。そういうところで働いていた人たちの、多くの証言もある。
 
 ところで最近、学生がデモをしたら就職できなくなると脅すやつがいるけれど、脅しではなく上から目線で教えてやるという態度でそういうこと言うやつが同級生にいたのを思い出した。

 そいつは中学の時、高校入試の面接の練習で、将来の職業はという質問に「親が自衛官なので自分も」と言った同級生に対し、「日教組の先生だったら落とされるから、そんなこと言ってはダメだよ」と偉そうに説教した。学区の公立高校では面接なく、あるのは一部の私立校だけで、そこでの教職員組合左派の組織率はかなり低かったし、だいたい労組が入試に介入するものかと疑問である。

 また、大学に入った時、そいつは「民青は就職を諦めた奴のやることだから」と偉そうに説教した。「なんで民青なのか。他にもいろんな団体があるけれど。中には、これに比べたら民青なんて穏健だという過激な団体もあるけど」と質問したら、そいつは答えられなかった。それに民青は学生運動の団体ではなく、社会人もいる。たまたま小耳に挟んだ程度のことを、偉そうに言っていただけだった。

 後から判ったのだが、そいつが大学に入ったというのは嘘だった。大学生になり現場で情報を仕入れたにしてはお粗末だったが、そういうことだった。まるで大江健三郎の小説であった。

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# by ruhiginoue | 2015-07-30 10:28 | 社会