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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue
 国会前で「憲法は米国に押しつけられたのではなく、日本側が戦争放棄を提案したのです」と訴えるチラシを配っていたのは『ドイツ人学者から見た日本国憲法』の著者シルヒトマン氏本人だったそうだ。
 
 この『ドイツ人学者から見た日本国憲法』の中で、小学館が発行した『少年少女日本の歴史』が、1989年版では「幣原首相が、憲法に戦争放棄を盛り込むよう提案」と記述してあったのに1994年版では「マッカーサーが、戦争放棄を提案」と、歴史的事実を正反対にして改訂したことを厳しく批判していた。

小学館の歴史捏造に外国からも批判_f0133526_2322484.jpg


 これは、『サピオ』なんていうネトウヨ雑誌を商売で始めて出版労連でも批判された時期と重なっている。
 それにしても、小学館は、なんでこんな歴史の改竄をするのか。日本から提案したことは、ハリウッド映画グレゴリー ペック主演『マッカーサー』にも、その場面がある。

映画『マッカーサー』予告編
 
 グレゴリー ペックが軍服を来てサングラスかけてコーンバイプくわえて出来て「アイ シャル リターン」とか「オールド ソルジャー ネバー ダイ」などと言う。
 思い出としては、予告編にも流れている、ジェリゴールド スミス作曲の「マッカーサーマーチ」は、サントラ版を買って繰り返し聴いていたものだった。


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# by ruhiginoue | 2015-07-13 23:36 | 社会

躾けが悪い老人

 ネットに投稿されていた話だ。
 
 電車で席を奪い取ろうとする老人に対し、若者が放った言葉が突き刺さる!

 電車の座席はほぼ埋まり、車内には立っている人がちらほらいる程度。私の向かい側座席の前には男性1人、女性2人のハイキング帰りらしい高齢者が立っていた。
 彼らの目の前の座席には若者2人と50代ぐらいの女性1人が座っている。若者は2人とも茶髪、1人はサングラスをしていた。
 この人たちに気づいたのは、この高齢者組の男性が
  「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」
  「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」
 などと、かなり大きな声で話しているのが耳に入ってきたからだ。
 どうも自分の前にいる若者に席を譲らせて女性2人を座らせたかったらしい。
  ここまで嫌味っぽく言われると、まったく関係ない第三者の私だってちょっと気分が悪い。すっかり眠気が覚めてしまった。
 反対側にいる私が席を譲れば、もう1人ぐらい誰か立ってくれるだろうと思って腰を浮かせかかった瞬間、サングラスの若者が口を開いた。
 「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの?それっておかしくない?遊んできたんだろ?こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる?俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」
 細部の表現は覚えていないながら、こんな感じ。チャラチャラしているように見える若者の意外な発言に正直言ってビックリ仰天した。
 「お年寄りに席を譲りましょう」とか「お年寄りを大切にしましょう」などというキレイごとを聞いて育ってきた世代の私にしても、彼の言っていることは正論に聞こえた。あたしって壊れてきているのかな?浮かせかかった腰を再び降ろしちゃったよ。
 3人の高齢者は凍りついたように黙りこくり、次の駅で降りていった。
 ほかの車両に乗り換えたのかもしれない…

 上記は「世代間格差」といわれる社会情勢が背景にあり、その原因を作ったのは他ならぬ今の老人世代である。
 しかし電車の中だけじゃなくて、公園でも、子供が野球やサッカーをやっていると、ゲートボールの道具もった年寄りたちが来て「退け」と言われて憤慨していた子供がいた。そうしながら、「最近の子供はうちでゲームやったりしてばかりで外で遊ばない」などと言ったりする。
 また、銭湯でマナーを守らなのも老人だ。身体を洗わないで湯船に入り手拭いを漬けてこすったりする。内風呂が当然になったり、外国人も増えたりしたから、銭湯には図解いりで日本語、中国語、韓国語、ペルシャ語(イラン)、ポルトガル語(ブラジル)などで、公衆浴場の入浴作法について説明してあるから、子供や外人も守っている。それを、年寄りが守らない。
 
 もともとは、公共の場所で子供が無作法な真似をすると、年寄りに注意されたもので、それが年寄りの社会の中での役割だったはずだが、最近では子供も守っているマナーやエチケットを年寄りが守らない。

 こういうことに様々な原因が指摘されているが、それは、なんとかできるという原因と、どうしようもないという原因と、二種類に大別される。断定はできないが、後者のほうが有力そうではある。

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# by ruhiginoue | 2015-07-12 22:46 | 社会
 オスプレイ機ボッタクリ値段の問題で思い出した。
 子供の頃、テレビで『リボンの騎士』というアニメを見てたら、そのなかで、舞台のシルバーランド国に商人が飛行船を売り込んでくる話があった。兵士や武器を運ぶのに便利と言う売り口上だった。戦争のためかと難色を示す家臣もいるし、主人公サファイアの父である国王は、値段が高すぎると言って渋る。すると例の悪役のジュラルミン公が「いいじゃないですか王様、税金を増やせば」
 これには、さすがにうちの親も笑い出してしまい、「やっばり手塚治虫は、他のマンガとは違って風刺も効いているな」と感心して言った。
ショッカーが世界を支配している_f0133526_16294643.jpg


 他にも手塚治虫のマンガ『時計じかけのりんご』が、今の政治を予言したようだと話題になっている。
 また、尊敬するサブカルチャー系デザイナーの方が、次のように指摘していた。少年だったころに、手塚治虫や、石ノ森章太郎や、辻真先や、永井豪や、山上たつひこや、上原正三や、松本零士らが、SF的表現を駆使して、繰り返し訴えてきた「コワ〜イ近未来社会」のど真ん中に、いま自分たちがいるのだ、と。
 
 この件については、他の人が、こんな話を引用して指摘していた。
 
ショッカーが世界を支配している_f0133526_16185329.jpg


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# by ruhiginoue | 2015-07-11 16:41 | 雑感
 先日、自著ではなく、またインタビューや対談の構成をしたという話をしたが、それに関連して、もう少し。

 いま安倍内閣が暴走しているが、その原因は小選挙区制にあると指摘されている。少しの得票で大量の議席となる制度だから、有権者の支持が乏しくても政権与党の権力は強くなるからだ。
 そもそも、小選挙区とか二大政党制を実現してくれという要求をして、市民がデモをしたとか市民運動があったり、ということは一度もなかった。もとはといえば、これは上から一方的に下りてきたものだった。独裁体制にしてやろうという意図から反動側が言い出したことで、これをリベラルとか左派とかいわれる勢力が批判していたはずだった。
 ところが、朝日と岩波が乗ってしまった。この旗振り役をしたのが山口二郎という大学教授で、今では国会に抗議する集会やデモに参加しているが、今さら何だと呆れられ、批判されている。

 このような指摘がされているけれど、同じことが田原総一郎にも言える。そして、彼は後悔していると、シンポジウムで述べていた。
 そのさい田原の話だと、最初は、政策の違わない自民党同士で票の奪い合いになるから金権選挙となるので、小選挙区制になれば自民党と野党とで政策を競う選挙となり改善すると思い、それで賛成しちゃったそうだ。
 そうしたら、自民党が一人に絞って選挙に出すことで主流派だけになり、抑制が効かなくなってしまった。出した法案について専門の法学者を国会に呼び意見を訊いたら全員が憲法違反だと指摘した、なんていうお粗末があったら、昔の自民党だったら党内で大問題となり、総理大臣は交代していた。
 ところが小選挙区制度のため、かつては自民党内に必ずいた非主流派と反主流派が今はいないから、責任をとれと安倍総理に言える人がいなくなってしまった。そして安倍内閣は、辞任どころか居直っている。
 だから後悔しているということだった。
 
 それが、今月号の月刊「紙の爆弾」誌上「田原総一朗(ジャーナリスト)×前田日明(格闘技プロデューサー)アメリカの言いなり安倍政権の『憲法破壊』と『売国』」である。
 詳しくはこちらを





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# by ruhiginoue | 2015-07-11 16:10 | 政治
 『患者よがんとたたかうな』『がんは切れば治るのか』など、近藤誠医師の本は何冊か読んでいる。彼が勤務する慶応大学には、慶応病院で会った医師もいるし、他の大学病院で会った後に慶応に転勤した医師もいるし、まったく個人的な知り合いの医師もいて、その評価は色々と聞いている。

 あの、今は亡きマイケル=クライトンは、ハーバード大の医学部に在学中に医学を扱ったミステリーを書いたら売れたうえ受賞もしたが、大学で先生や先輩から色々と言われるのを避けるために英国在住の架空の医師が著者だということにしていた。渡辺淳一も色々と言われているが、本を書いて売れると、マスコミ向け一般大衆受けのを狙っているということで、大学では目の敵にされることがあるようだ。

 これは他の学部でもあり、例えば筒井康隆が『文学部唯野教授』という小説で、文学部の教授が小説を書いて受賞したら、それを妬んだ同僚から敵意むき出しにされる様子を笑い話っぽくネタにしている。

 ところで近藤医師の著書は、抗がん剤の問題とか手術の問題とか、一理あるかなと思ったが、自分が専門の放射線治療を推奨するんで我田引水と感じた。もともと放射線治療にもいろいろ問題があり、だからもちろん広瀬隆など、かなり批判していた。
 しかし、それより、最近では近藤誠が曽野綾子と対談というから、いかりや長介じゃないが「駄目だこりゃ」と思った。

 がん治療への医師からの告発に対し、医療の否定だという医師からの反論、どっちもどっちというところで、まるで「ゾウは、どんな動物か」「もちろん、鼻が長い動物だ」「何を言っているんだ、身体が大きい動物だ」「いや、牙が生えている動物だ」というのと同じくらいの視点バラバラである。

 こうした議論の虚しさは、これからますます、多くの国民にとって医療が無意味となっていくことにある。どっちにしても、治療には金がかかる。そして、多くの国民は金がなくて無縁なものになる。株価を操作するため年金をつぎ込んだりTPPで金持ち有利にしたりでは、庶民は重い病気になったら観念するしかない。
 つまり、政治の前に医者は無力ということだ。だから、せっかく医者になったのに、政治家になっちゃう人がいるのだ。せっかくピアノがうまいのに、なんで指揮者になっちゃのかな、というのと同じことだ。


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# by ruhiginoue | 2015-07-10 20:56 | 学術