ツァオファン!造反だ!
2009年 08月 12日
中国近代文学の父と呼ばれる魯迅の作品が、中国の教科書から減少しつつあるという。文語と口語が混ざっていて難しく、また作品の歴史的背景まで解説しなければならない場合があり、そのため中学の授業では時間が足りないためとみられる。
『アヒルの喜劇』のようにユーモラスなものとか、『賢人と愚者と奴隷』のような辛辣な寓話なら、けっこうわかりやすいし、『故郷』は社会性もあるうえに、しんみりした情感もあって親しめる。
ただ、中国語の口語も文語も無関係な翻訳で読む外国人でも、所々の注釈をいちいち参照しなければならず面倒ではある。
それに、歴史に関しては、『藤野先生』のように魯迅が医学留学で日本に来ていたときの思い出はともかく、『阿Q正伝』のような中国の歴史にかかわる話は、日本人でも成人ならけっこうわかるが中学生くらいでは、まだだろう。辛亥革命が起きて、何もわからないのに迎合して主人公が「ツァオファン!(造反だ)」と叫んでいるところに苦笑いできるのは二十歳くらいになってからではなかったかと記憶している。
魯迅はちゃんと読んで深く理解したほうがいい。それを怠って、中国はこんなふうに「造反」とモノマネ革命ごっこをしてしまって、外国映画のネタにまでされてしまったのだから。
『ラストエンペラー』で「造反有理」と叫ぶ紅衛兵と、アメリカ映画市場に迎合して英語を話すジョン=ローンふんする元皇帝。
Excite エキサイト : 中国ニュース
『アヒルの喜劇』のようにユーモラスなものとか、『賢人と愚者と奴隷』のような辛辣な寓話なら、けっこうわかりやすいし、『故郷』は社会性もあるうえに、しんみりした情感もあって親しめる。
ただ、中国語の口語も文語も無関係な翻訳で読む外国人でも、所々の注釈をいちいち参照しなければならず面倒ではある。
それに、歴史に関しては、『藤野先生』のように魯迅が医学留学で日本に来ていたときの思い出はともかく、『阿Q正伝』のような中国の歴史にかかわる話は、日本人でも成人ならけっこうわかるが中学生くらいでは、まだだろう。辛亥革命が起きて、何もわからないのに迎合して主人公が「ツァオファン!(造反だ)」と叫んでいるところに苦笑いできるのは二十歳くらいになってからではなかったかと記憶している。
魯迅はちゃんと読んで深く理解したほうがいい。それを怠って、中国はこんなふうに「造反」とモノマネ革命ごっこをしてしまって、外国映画のネタにまでされてしまったのだから。
『ラストエンペラー』で「造反有理」と叫ぶ紅衛兵と、アメリカ映画市場に迎合して英語を話すジョン=ローンふんする元皇帝。
Excite エキサイト : 中国ニュース
by ruhiginoue
| 2009-08-12 22:27
| 文学