人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

「ユダヤ人大虐殺は作り話」でMr.文春失脚

 イランのアフマディネジャド大統領はナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)について「シオニスト政権(イスラエル)を作るための口実だった」と繰り返し主張した。
 これでまた思い出すのは、去年、週刊文春の記者と話す機会があって、例の『マルコポーロ』廃刊ついて聞いたことだ。当ブログでは四月に言及している。
 同誌は、ナチによるユダヤ人ガス室虐殺は無かったという記事をセンセーショナルに掲載したところ、ユダヤ人たちを怒らせてしまい、ものすごい抗議とともに経済的な圧力がかかった。
 イスラエルがあまりにひどいと国連安保理で問題になっても、みんなアメリカが拒否権を発動して議題を潰してしまうようにユダヤ系は猛烈なロビー活動をしていて、それを支える経済力もある。だから雑誌社を潰するくらい簡単だ。ユダヤ系資本はもちろん、それと取引のある企業にも手を回し、文芸春秋社には広告を出さないよう呼びかけた。これではどこ雑誌社だってひとたまりもない。
 『マルコポーロ』はもともと売れ行きが悪かったので、センセーショナリズムにより週刊文春を売り上げ日本一の週刊誌にし「ミスター文春」とまで呼ばれた花田編集長を据えてテコ入れするはずが、それどころか同誌は廃刊のうえ会社は謝罪。居にくくなって花田編集長も退社したのは周知のとおり。その後はフリーになったが不振つづきで、何誌も潰したあげく『will』という『諸君!』の二番煎じ右翼月刊誌を細々とやっている。
 そこで、このまま中国が力をつけてユダヤ系のようになったらどうかという話になり、そうなったら文春も批判できないし、例の南京事件についても今までのように否定できなくなる。仮に右翼がどんなに買ってくれても、中国の圧力の方が怖いからできない。そう文春記者は明言した。明言しなくても当然そうなるだろうと少し考えれば誰でも思うだろう。
 また、つい先日は、北朝鮮を国連安保理で糾弾しようとしたのに、アメリカが同調してくれず日本は困ったが、それは中国が政治的な思惑から北朝鮮をかばったためで、頼りないことにアメリカは放漫財政で中国に莫大な借金をしてしまっているため、日本と歩調を合わせてくれなかったのだった。
 そして、そもそも、日本中の商品のどれを見てもメイド・イン・チャイナと書いてないものを見つけるのが難しく、一方で「民営化」「改革」と言いながら日本の稼ぎや資産がアメリカ資本に叩き売りされてきたが、それを批判するどころか政権与党の自民党だからというだけで持ち上げてきた人たちが、一方では南京事件は中国のでっち上げだと叫んでいたりするから滑稽だ。そんな阿呆どもにばかり書かせつづけた『諸君!』は廃刊である。
 そんな整合性のないことを平気でしてきた日本のお馬鹿さんたちに比べたら、イラン大統領はイスラエルと政治的に正面衝突する一貫として挑発しているのだから一応は戦略がある。あとは政治的に勝利できるかだ。

人気ブログランキングへ



Excite エキサイト : 国際ニュース
by ruhiginoue | 2009-09-20 15:07 | 社会