人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

PKOは「国際貢献」だから考え直せ

 岡田外相は、PKO5原則の緩和を検討する考えを示したが、これは対米従属から国連中心となり、国際貢献には消極的ではないとの姿勢を示したいとの意図らしい。
 しかし、もともとPKOは対米従属ばかりによることだったかというと、そうではない。
 もちろん、アメリカの要求に応じはしたし、それを正当化するために国際貢献という虚飾を施した部分はある。
 だが、そんな自民党政府の方便だっただけではなく、日本国民も国際貢献という言葉に酔いしれていたのだ。
 だから、今回の件で自衛隊を国外に出すことにもともと異論がある社民党からは反発が予想されるが、それと意見が近い人たちも、PKOが議題となったさいには、「平和憲法を持つ日本はもっと別のことで国際貢献すべきだ」というような主張をしていた。
 そして、自衛隊でも平和憲法でも、日本には、それだけの力あるいは余力を、所持している、というのを前提としていることでは共通していたのだった。
 なぜなら、最近の平成生まれくらいの若い人は実感として知らないだろうが、PKOの話が持ち上がった当時とは、日本がバブル経済の最後の時期で、もう日本はアメリカに次ぐ経済力を持つ大国となっていて、そのうちアメリカも凌いで世界一になるかもしれないという妄想が巷に溢れていたからだ。
 そんな馬鹿な幻想、と今なら誰でも思うが、当時はその幻想に酔いしれた空気に日本中が包まれていて、バブルの意味も、その元であるプラザ合意も、言葉すら知らないサラリーマンたちが、勝手に自らをビジネスマンと称し、赤提灯政談で「日本は経済大国になったのだから国際貢献しないとな」などと戯言を大まじめに抜かしていたのだ。
 そして、その後は、経済情勢が予定通り急転したものの対米従属によって政策が維持され続けており、それを是正するのは当然としても、だから国連中心なら良いので国際貢献しようと言ってしまったのでは、本当の見直しにならない。
 つまり本当の見直しをするためには、日本はこの状態で国際貢献なんて言っていられる悠長さでいいのか、という根元的な所から議論をはじめないといけない。その程度のこと、岡田屋の御曹司だって解るはずだ。

人気ブログランキングへお菓子はいいからクリックを。さもないと悪戯する。
 
 
 Excite エキサイト : 政治ニュース
by ruhiginoue | 2009-10-22 02:09 | 政治