円楽の死と落語の死
2009年 10月 31日
「潰れた若竹」
「借金」
その円楽が亡くなったが、小朝によると円楽は、
「あんたは一生困らないだけのものをつくったんだから、そろそろ笑点をやめたら」
と言われることがよくあり、
「けどね、もしもあたしが辞めて、それがきっかけで局の意向が変わって笑点がなくなるようなことになったら困るからね落語界のためにもあの番組はあたしが守らないと」
と、厳しい表情で語っていたそうだ。また、
「小朝君、あたしはねぇ、もう駄目なんだいくらやってもこれ以上うまくならない…」
とも言っていたそうだから、無理をしていたのではないか。若竹とか借金のネタが出るたびに、「またかよ」と感じていた視聴者は多い。
そして小朝は、「歌丸師匠には、今まで以上に健康管理をして頂かないと…」


「借金」
「山田君、全部持って行け」
三遊亭円楽が司会をやるようになってから、『笑点』の笑いが陰険になったと言う人は多い。
その前にも、例えば歌丸と小円遊のこき下ろし合いがあり、かなり激しかったけれど、しかし、そこに友情が感じられたから嫌な感じはしなかった。それで、昔からの笑点ファンには、円楽が司会になってから否定的な傾向がある。
「あんたは一生困らないだけのものをつくったんだから、そろそろ笑点をやめたら」
と言われることがよくあり、
「けどね、もしもあたしが辞めて、それがきっかけで局の意向が変わって笑点がなくなるようなことになったら困るからね落語界のためにもあの番組はあたしが守らないと」
と、厳しい表情で語っていたそうだ。また、
「小朝君、あたしはねぇ、もう駄目なんだいくらやってもこれ以上うまくならない…」
とも言っていたそうだから、無理をしていたのではないか。若竹とか借金のネタが出るたびに、「またかよ」と感じていた視聴者は多い。
そして小朝は、「歌丸師匠には、今まで以上に健康管理をして頂かないと…」
つまり、新しい世代の才能が、落語には育っていないということだろう。
封建的な徒弟制度からは、もうどんな分野からも才能は出ない。その点では、落語はとっくに終わっている。庶民の娯楽なのに、自分たちの狭い世界で権力者のようにふるまってきたからだ。円丈から皮肉られ続けたとおり、円楽は特に権力指向の言動が激しかった。それゆえ「若竹」ように、落語界の権力争いから失敗したことを揶揄される自虐ネタで、笑いをとってきたのだ。 そして歌丸が司会になっても、『笑点』は惰性で続くだけ。小朝は、新宿すえひろ亭では毎年のように漏電で死者が出てると笑いにしていて、それほど建物が老朽化しているのだが、実は落語そのものが老朽化している。






