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by ruhiginoue

井上嘉浩被告の死刑は気に入らない

 サリン事件のとき、ついているのかいないのか、千代田線に乗っていて大混乱に巻き込まれたがいちおう無事だった者として、また、宗教とくにオカルト傾倒には大反対の者として、それでも犯人の一人である井上嘉浩被告の死刑判決は気に入らない。
 これは死刑制度に反対だからではない。一度は無期懲役の判決が出ているからだ。それが高裁で否定されて死刑である。特に死刑は慎重であるべきだが、他の刑でも、罰金でも執行猶予付きでも、もちろん有罪か無罪かでも、一度でも裁判で判断した結果を否定して良いのは、後から決定的な新証拠でも出ない限り、被告人に利益となるように変更するときだけとすべきである。これは先進国の司法では常識である。
 また、特に日本の場合は、全体的に官僚が威張り散らしている国であり、それだけでも先進国とは言えないが、司法では検察官と裁判官が馴れ合いをしているのだから、なおさら問題である。
 また、法廷で廷吏が開始の宣言をするさい、アメリカ合衆国の裁判で刑事事件の原告と被告について「誰々VS何処の州」と言うのと同じように、「被告・誰々個人、原告・国家権力」と事件番号とともに言うべきである。それでも有罪とか死刑とか考えられたなら、まだ結構である。そうしないと、物事の構造が理解できないだろう。裁判員制度も出来たのだから、なおさらである。

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by ruhiginoue | 2010-01-13 19:09 | 司法