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by ruhiginoue

犬ではなく蜥蜴だった

 犬は尻尾を振るが、尻尾は犬を振れない、という喩えがある。
 鈴木宗男議員は自民党の中で一時は「ミニ田中角栄」と呼ばれたほど、政治と利権の関係にめざとく、ちょっとした派閥まで作っていた。
 けれど、そこで足下をすくわれると、面白おかしく騒ぐマスコミや不公正な裁判を批判する。
 批判は結構だ。その通りだということは多い。ただ、もともとそうした社会問題に関心がなくて、そうした問題に虐げられる弱者を助けず、それを尻目に自分は上昇志向で、自分だって田舎の貧しい農村の出なのだが、そこから下克上したら下々を見下し、それを批判する野党にはひたすら攻撃的だった。
 そのはずなのに、自分が窮地に陥ったら、自分が無関心だったり反感むき出しだったりした社会批判を始めるのだから、ムシが良すぎ。
 でも、田中角栄元総理は、疑獄で失脚しても、自民党最大の実力者であり続けた。対して鈴木宗男議員は、自民党の尻尾の部分でしかなかったから、影響力を保持できなかった。
 つまり尻尾は犬を振れないということだが、それどころか自民党は犬ではなく蜥蜴だったから、尻尾を切り捨ててしまった。切れてもしばらく動きつづける尻尾は捕獲者の注意を惹き付けて、その間に蜥蜴は逃げてしまう。
 同様に、鈴木議員が騒ぐ間に、自民党というより日本の保守政界は逃げようとする。だから、鈴木議員よりむしろその側近による流行語大賞「国策捜査」の問題は、政治経済の構造的な問題を政治家や官僚ら個人の問題にすり替えてしまうことこそ危惧すべきことであって、一般人についていう冤罪とか人権の問題としてはならない。
 それを鈴木議員はすりかえて、ニワカ一般人となり、反人権派だったはずなのに急に人権派ぶって有罪実刑判決を批判している。恥知らずのシッボである。



 社会総合 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2010-09-08 21:28 | 政治