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by ruhiginoue

尖閣問題は漁船ではない

 そもそも、魚を獲る場所とか小さな島の土地が問題になるなら、とっくの昔から対立しているはずだ。しかし、もとは尖閣領有権問題について日中共に重くみてはいなかった。
 ところが、七十年代に入ってから、調査したところ地下資源が豊富だと判明し、それで両国とも目の色が変わったのだ。イラクの石油に匹敵するとも言われるので、当然だろう。
 そして二千年代後半になってから、日中で共同開発の計画が現実となりそうだったのだ。
 その前には、中国が勝手に単独で開発を進めようとしたので日本は抵抗し、すると中国は共同開発を提案。日本としては不本意だったが、利権を独占できなくても、共同開発であれば中国経由でパイプライン建設できるなど輸送コストが大幅に削減できるから、利益が減るとはいえ山分けであるし、そのうえ経費は安上がりという算段となった。
 ところが、その計画が具体化しはじめた矢先に、漁船衝突事件がおきて事業についての交渉が中断されてしまう。
 このときの中国は、障害が発生したはずなのにまるでこれを待っていたかのような対応だった。おそらく、事業を共同開発として進展させながら途中で壊してしまい、あとは単独事業として利益も独占してしまう狙いがあったのだろう。
 なので、グッドタイミングで起きた漁船衝突事件は、中国にとってまさに「渡りに舟」であり、事件が起きることを期待して国内で焚き付けていたことも考えられる。もちろん諸外国への根回しも密かにしていただろう。莫大な利権が手に入るのなら、相手国も乗って来る。
 だから、日中で揉め事が大きくなればなるほど、口実を欲しがっている中国の思うつぼである。なのに、小さな島と漁船という上辺にしか目を向けず、その部分の争いを無闇に焚き付けて、例の録画流出行為やその賛美など、やたらと派手に騒ぐほど愛国的だと言っている連中は超ウルトラ大馬鹿の国賊である。

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  政治 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2010-11-14 21:31 | 国際