中絶はなぜいけないのか
2010年 11月 19日
マイケル=クライトンがハーバードの医学生だった時に偽名で書き、受賞したら架空の英国人医師を装い授賞式に臨んだという小説『緊急の場合は』は、医学界の内幕暴露していたために自分が書いたことを隠していたのだが、それをモデルにしたようなエピソードがクライトン発案のドラマ『ER』に出てきて、ここではハサウェイ婦長が書いたと同僚から思われてしまう。
このクライトンは妊娠中絶の問題に関心を持ち、それが執筆の動機だそうだが、女性が流産したうえが出血多量で死亡する事件があいつぎ、かかっていた医師が中絶手術でミスをしたのではないかと疑いをかけられてしまい・・・結末は読んで欲しいが、妊娠中絶手術はそう危険ではないという事実が小説の前提となっている。
もちろん技量の伴わない医師は論外だが、専門知識と経験のある医師であれば、妊娠中絶手術は出産よりリスクが少ない。あとは宗教の影響であり、『ER』でもセカンドシーズンに登場したデルアミゴス医師が、流産はほぼ確実なので早めに中絶したほうが安全なのだが、最後まで諦めたくないという妊婦の意思を尊重してぎりぎりまで待ったところ、個人的に中絶反対だから躊躇して人命を危険に曝したのではないかと、イタリア的な姓のために疑われてしまう。
そして、自分は実際にイタリア系で家族そろってカトリック信者だが、それを専門家としての職務には関らせていないと否定する一方で、過激で時には暴力までふるう狂信的なカトリック教徒に「あなたたちのような人がいるから、誤解されてしまう」と怒る。
こういうことがあるので、慶応に対抗して医学部を作ろうとしたが実現しない私大は、早稲田の場合だと教員を卒業生にこだわる伝統のため、ライバルの東大や慶応から教員を招くことを嫌がったことに起因するといわれ、いっぽう上智はイエズス会が運営するミッション系なので、中絶問題でかならず揉めるであろうことが、とりやめた一因だろうと言われている。
今回、インターネットで中絶薬を購入して自ら中絶した女性が違法堕胎で逮捕されたが、中絶は行われているのに素人がやると犯罪というのは、倫理より安全性の問題というべきだろう。
社会総合 - エキサイトニュース
このクライトンは妊娠中絶の問題に関心を持ち、それが執筆の動機だそうだが、女性が流産したうえが出血多量で死亡する事件があいつぎ、かかっていた医師が中絶手術でミスをしたのではないかと疑いをかけられてしまい・・・結末は読んで欲しいが、妊娠中絶手術はそう危険ではないという事実が小説の前提となっている。
もちろん技量の伴わない医師は論外だが、専門知識と経験のある医師であれば、妊娠中絶手術は出産よりリスクが少ない。あとは宗教の影響であり、『ER』でもセカンドシーズンに登場したデルアミゴス医師が、流産はほぼ確実なので早めに中絶したほうが安全なのだが、最後まで諦めたくないという妊婦の意思を尊重してぎりぎりまで待ったところ、個人的に中絶反対だから躊躇して人命を危険に曝したのではないかと、イタリア的な姓のために疑われてしまう。
そして、自分は実際にイタリア系で家族そろってカトリック信者だが、それを専門家としての職務には関らせていないと否定する一方で、過激で時には暴力までふるう狂信的なカトリック教徒に「あなたたちのような人がいるから、誤解されてしまう」と怒る。
こういうことがあるので、慶応に対抗して医学部を作ろうとしたが実現しない私大は、早稲田の場合だと教員を卒業生にこだわる伝統のため、ライバルの東大や慶応から教員を招くことを嫌がったことに起因するといわれ、いっぽう上智はイエズス会が運営するミッション系なので、中絶問題でかならず揉めるであろうことが、とりやめた一因だろうと言われている。
今回、インターネットで中絶薬を購入して自ら中絶した女性が違法堕胎で逮捕されたが、中絶は行われているのに素人がやると犯罪というのは、倫理より安全性の問題というべきだろう。
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by ruhiginoue
| 2010-11-19 20:04
| 社会