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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

「パリ症候群」と鄧小平

 理想を求めて海外へ行くものの、自分にとって何も起きずガッカリしてしまう「OL帰国症候群」というのがあるが、そのなかでも多いのが華のパリなので「パリ症候群」というのだそうだ。
 それについて、要注意というコラムを読んで思い出すのが中国の鄧小平だ。彼は16歳のときフランス留学に出たが、フランス語が覚えられなくて学校の授業がサッパリ判らず、これで特に何も得られず帰国と、普通ならそうなるところだった。
 ところが、このとき鄧小平は、パリで周恩来と出会う。周恩来は当時24歳、秘密裏に結成された中国共産党青年部のリーダーで、後の中華人民共和国総理。
 やはり留学に来ていた周恩来は、鄧小平と違って流暢にフランス語を駆使し、また颯爽とした感じだったから、鄧小平はすっかり憧れてしまった。
 そして、当時はパソコンなど無かったので機関誌はガリ版刷りの手作業だったのだが、これを手伝ったところ鄧小平はとても上手で、その仕上がりを活動家たちにすっかり感心され、周恩来から「ガリ版博士」とあだ名を付けられ、担当になる。これにより、政治経済の知識が皆無だった鄧小平だが、手作業しながら記事や論文に触れ続けた。
 あとはよく知られているとおりで、これが、いま中国が日本にもアメリカにもでかい態度をとっている原点であるわけだ。
 だから、そんなふうに自分にも何か起きるかもしれないと思って、外国に行く人たちがいて、そのほとんどは何も無くて失意のまま帰国するというわけだ。

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by ruhiginoue | 2010-12-04 15:20 | 国際