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by ruhiginoue

記者クラブ制度は駄目だけど

 映画『ポチの告白』に描かれているように、記者クラブ制度によって日本は報道の自由がなくなっている。お上が自らに都合の良い情報を押しつけ、それに逆らったら取材ができなくなる。
 この日本とは違い、アメリカでは、ジャーナリストであれば大手の新聞やテレビに所属していようといまいと、同じように取材ができる。そして、何をもってジャーナリストと認められるかの条件は、所属ではなく、主に得た収入が報道関係であるとの規定である。だから弱小零細メディアに所属していようと、フリーランスの人であろうと、大手に所属する記者と同じ条件で取材できる。
 こうすれば日本も良いではないか、と思う人がいるだろうが、現実的ではない。日本では、大手に属していない記者はワーングプアーばかりだから、大抵の人が副業をしていて、この収入のほうが多くなっている。だからアメリカと同じようにしても意味がないのだ。
 それに、アメリカでは社長より高い給与を貰っている記者がいるのだが、日本では現場を離れて管理職になることで給与が上がる。プロスポーツで、スター選手が最も高い給与を貰って当然なのに、経営者のほうが高給取りであるようなものだ。
 だから、記者あがりで新聞社長になって、スポンサーとしてプロ野球経営に口出ししながら、組合の代表を務めるスター選手が生意気だから「たかが選手」と言い放つ人が威張っている。誰のことか名を出すまでもないが、象徴的すぎる。
 つまり、記者クラブの制度は問題だけど、そもそもは日本の労働環境とその基になる意識の問題であり、記者クラブ問題は派生したうちの一つに過ぎないのである。

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by ruhiginoue | 2011-02-08 20:29 | 社会