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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

原子力の秘密主義

 「風評被害」が問題になったり、外国人ジャーナリストから情報開示すべしと言われたり、そうなるのは、そもそも原発に関連することが秘密主義に貫かれているからだ。
 かつて、おバカ番組「朝まで生テレビ」で、原発の話題が取り上げられていたからみたことがある。チェルノブイリ事件の直後で、広瀬隆氏も出ていた。
 このとき、秘密主義が不信を招いており、それで心配になるという話になったとき、出演していた原子力業界の人たちが逆に、秘密にしないと心配だと言ったので、スタジオ一同が一瞬わけがわからないという顔をしたけど、常連出演者の大島渚監督が「長谷川和彦の映画みたいになるのを心配しているのではないか」と言ったら、業界人たちは不明瞭だがほぼ肯定していた。
 長谷川和彦監督の『太陽を盗んだ男』は、中学の理科の教師が原発から盗んだプルトニウムで原爆を作って大騒ぎを起こすが、原発内部は非公開でわからないので、どうせ誰も知らないならと、当時『サタデーナイトフィーバー』の大ヒットでディスコブームだったから、お立ち台を模した派手なセットにして面白おかしく描いたという。
 また、ブルーレイ化して出演者たちが来日して話題のヒット映画『バックトゥザフューチャー』では、タイムマシンの動力に盗んだ核燃料が使用されていて、それはリビアのナショナリストたちがアメリカに潜入して核施設から強奪したものを、騙し取ったという設定だった。それで怒ったリビア人が機関銃を持って博士を追いかけてくる場面がある。製作当時、アメリカとリビアは対立が激化していたから、その影響だ。
 その後、リビアは核開発を放棄してアメリカと仲直りしたのだが、今の状態となり、イランや北朝鮮は「そらみたことか」と言っている。それで、アメリカはリビア攻撃に血眼になる英仏と、長年の深い付き合いを気にしながらも、足並みが揃わない。
 こうした「核ジャック」は、もっとも原子力業界が神経質になっていることで、だから秘密主義となり、そこへ、利益優先で安全ないがしろという企業体質が付け込むということだ。
 だから、「想定外」とか言って誤魔化そうとしているけど、原子力はどう頑張っても危険を無くせない代物なのである。

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科学・環境 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-04-22 23:24 | 社会