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by ruhiginoue

チェルノブイリでも政府不信は同じ

 新約聖書のヨハネの黙示録には、ハルマゲドンといわれるこの世の終末に関して書かれているが、ここに「ニガヨモギ」という星が落ちて多くの人が死ぬという預言がある。ニガヨモギとはロシア語で「チェルノブイリ」だから、予言的中と言われたものだ。ただしニガヨモギではないとする説もある。
 そのチェルノブイリの被災者が来日し、記者会見でロシア政府を批判しながら、「原発は考え直すべきだ」言ったそうだ。
 チェルノブイリで被曝した人たちは、医薬品など救援物資をソ連政府に求めたが、冷たい態度をとられたそうだ。滅多に使わない高価な医薬品を、少数の人たちのために購入するなら、それと同じ資金で、もっと大勢の人たちのためにアメリカから大量の小麦を輸入できる。
 汚染の防止と救援物資の購入とで、少数者は二重に切り捨てられたわけだ。この冷酷なモスクワ中央政府の仕打ちを訴え、援助を外国に求めたが、西欧もアメリカも、救いの手を差し伸べてはくれなかった。ソ連政府と同様に冷たい態度だったのだ。
 そこへ、救援物資が日本から送られてきた。医薬品ともに被曝治療経験のある医師の派遣まで。東京から送られて来たとばかり思っていたら、違った。日本の政府ではなく、一般市民が募金をして費用を作り、手配したのだった。そしてその市民たちとは、広島と長崎の人たちだった。
 これに感動して、ウクライナではソ連から独立したあと非核政策をとる。日本の非核三原則を見習ったのだった。かつてナチスドイツの攻撃を受けて犠牲者が出たが、ソ連の核の傘に入ってから、外国から侵略される脅威は無くなったと感じ、非核三原則なんて関心が無く、知っていても奇麗事だと思っていたそうだ。
 しかし、悲惨な思いをしたうえ、軍事大国なんてちっとも頼もしくないという現実を、体験して考えが変わったということだった。

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科学・環境 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-04-23 00:08 | 社会