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by ruhiginoue

シルクウッド

 福島第1原発に勤務する女性が、限度を超えた被爆をしてしまったそうだ。
 同時に、メーデーでも原発事故について発言があったということもあり、やはり思い出すのは映画『シルクウッド』である。
 カーマッギー社のプルトニウム工場に勤務していた女性従業員カレン=シルクウッドが、会社が操業するさい安全を無視して利益を優先していることに気づき、組合活動にのめり込むが、自らの身体が被爆して深刻な状態であったことも知る。そして告発の資料を持ってニューヨークタイムス紙の記者に会いに行く途中、自動車事故で死亡する。警察は、睡眠薬の飲み過ぎによる居眠り運転として片付けたが、彼女の自動車には衝突されたような傷痕があり、持っていた資料が消えていた。
 実話に基づいた話で、シルクウッドに扮した名女優メリル=ストリープは、一大決心をして出演したと言い、熱演したがアカデミー賞の候補にならなかったので、圧力ではないかと言われた。
 また、原発事故の危険を告発した映画の代表的な作品『チャイナシンドローム』で、マスコミに告発しようと向かう従業員の車が、故意に追突されて崖から転落する場面は、シルクウッド事件をモデルにしている。
 映画『シルクウッド』は、追突事故で死亡するシルクウッドで終わるが、後に彼女の遺族が訴訟を起こし、勤務先の設備に欠陥があったから彼女は身体を蝕まれており、それで体調不良により事故を起こしたとも考えられると主張し、名弁護士ゲーリー=スペンスらが徹底的に追及した結果、勝訴となって、問題の工場は閉鎖された。
 いま、この映画のDVDは入手できない状態である。



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 科学・環境 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-05-01 16:36 | 映画