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by ruhiginoue

「アルカイダ」という団体は存在しない

 国際テロ組織「アルカイダ」の中心的人物といわれるビンラディン「容疑者」が、米軍に殺害されたとの報道である。
 そもそも「アルカイダ」という団体は存在しない。日本で言う「大本営」のような意味をアラビア語で言うと、それに近い発音になる。そして、イスラム原理主義と反ユダヤ主義と反欧米の急進的な勢力が、その中心的活動を自分たちが行っているとの意味で、色々な団体が勝手に名乗っている。
 だから日本の「赤軍派」みたいなものである。これも、極左の諸団体が武闘派革命組織の意味で「日本赤軍」と、それぞれ勝手に名乗っていて、それらの総称が「赤軍派」だから、そんな団体は存在しない。
 そのアルカイダでは、ビンラディンという人が精神的支柱となっていたので、「911事件」の首謀者らしいと指名手配され「容疑者」と呼ばれた。詳しいことは不明だから、捕らえて取り調べ裁判にかければわかることだが、殺害したという。それもパキスタン滞在中であるから、主権侵害だ。イスラエルの諜報機関「モサド」はナチの戦犯容疑者アイヒマンを南米で発見したさい、殺害すれば簡単なのに、苦労して生け捕りとし連行したうえ裁判にかけた。
 ところが、アメリカとしては、ただ象徴的人物を抹殺したから解決したということにしたいだけなのだろう。日本で、「226事件」を煽った北一輝が連座して処刑されたようなものである。
 とにかく、これでアメリカとしては、一つの決着がついたということにして、またNATOが誤爆して混迷しているヨーロッパとは、距離をおけることになる。先日は、元CIAの高官が、「リビアは、カダフィがアルカイダを批判し、対テロ戦争で協力してくれたから、アメリカは大助かりだった」とわざわざ発言している。
 だからアメリカは、欧州諸国と歩調を合わせる大儀がなくなったので、西欧を「まるで十字軍だ」と批判しているロシアと、リビアの油田で大損させられ怒っている中国の、この二大国と、無用な対立を避けることができる、というわけだ。
 そんなタイミングなので、ビンラディンは本当に殺されたのが今かも疑問だ。イラクのフセイン大統領だって、実際に捕まったのはその発表よりずっと前で、殺されたというのも本人かどうか疑問だと言われている。
 そもそも、そんな人は実在したのだろうか。

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 国際総合 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-05-02 18:20 | 国際