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by ruhiginoue

水は低きに流れる

 受験制度の弊害か、みんな要領ばかり良くなってしまい、大学で履修の選択は「楽勝科目」というのと同じように、医師が専門科目を選択するさい、対応の大変な急患が無い科目を選ぼうとする者が増加してきたと言われて久しい。
 そのあげく、「医師不在」などと言われ救急車が患者の搬入を拒否される一方で、美容外科医が長者番付に載ったからと追従して始める医師らが増加している。
 そして、重症患者の救急搬送で医療機関から3回以上受け入れを拒否されたケースが、2010年は過去最多の1万6381件に達していたことが判明した。
 また、患者の死亡事故があって騒がれた品川美容外科(東京都港区)に、警視庁の捜査資料が流出した事件があり、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で、捜査を指揮した同庁捜査1課の現職警部白鳥陽一容疑者(58)を、さらに同法違反(唆し)容疑で、いずれも同庁元警部で同外科に再就職した中道宜昭(53)と石原三八一(61)らの両容疑者が、逮捕された。
 この警官らは医療事故の捜査をしてきており、それが、捜査されるべき事故を起こした医療機関に、天下りのため、捜査情報を漏らして便宜を図ったということだから、公務員の不法行為として最低最悪の部類だろう。
 それだけ、美容外科は儲かるということだ。だから医師と警官が、金の方へなびいたのだ。
 ところが、キャリアブレインという医師贔屓サイトなどは、クレーマー対策に警察OBを病院で雇おうと無邪気に煽っていた。こうした問題が起きるであろうことは、充分に予想できたはずだ。かつて、このブログでも危惧を表明していたが、それをトラックバックしたら、サイトが消えていた。これでは「キャリアブレイン」ではなく「脳足りん」である。
 そして、問題は医師と警察だけではない。
 医療裁判の係争中、決定的な医師の証言を控えた段階で、警察からいわれのない圧力をかけられたが、その時に警部補が電話をかけてきた内容を、防衛医大の講師をしながら美容診療所の経営で大儲けしていた医師に雇われた、例の銀座ファースト法律事務所の所長である田中清弁護士らは、知っていると口を滑らせた。
 正確には「筆を滑らせた」というべきで、こちらから「根拠の無い話をするな」とフェイントをかけたら乗ってきて、「こちらはちゃんと情報を得ている」「デタラメだろう」「警察との通話からわかっている」という応酬になった。
 だから、医師が雇った弁護士に、警察から何か教えたのではないかと問題にしたところ、警部補(当時)は、「捜査情報なのだから、秘密だ。それを、訴えた側にも、訴えられた側にも、教えたりすることは無い」と、明確に否定した。
 では、医師側弁護士が嘘をついたか、盗聴したか、どちらかではないか。自衛隊の中央調査隊あたりなら、盗聴くらいやるだろう。実際に、秘密の調査をしていたことが内部告発と毎日新聞のスクープで発覚している。(参照 http://www4.point.ne.jp/~ruhig/index_004.htm)
 そのとき最も頼もしく国会で追及してくれたのが、元弁護士の枝野議員で、自民党の片山総務大臣や福田官房長官に厳しく突っ込んでいたのだが、彼も政権側になって自分が官房長官となったら、メルトダウンなどの隠し事をしていたわけだ。
 つまり、権力とはそうした堕落の原因なのだ。だから要チェックなのだが、弁護士会に人権救済という形で調査を依頼したところ、最初はこの問題に熱心な梓澤弁護士が担当部署の役員だったので話を聞いてくれたけれど、それが交代したら途端に、弁護士会では調べられないという結論となってしまった。
 そうなると、市民の良識と粘りしかない。大変だが、しかし他人任せで権利が守られるはずなどないのだから、そこに不平を言ってはいけない。


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健康 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-07-22 18:43 | 社会