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by ruhiginoue

金融面でのアメリカの動きとは

 中学の部活の先輩からいじめられたという人の体験談で、こんな話があった。
 使いっ走りをさせて棒付きアイスキャンディ−を買って来いと言われた。そしてノートを破って鉛筆で1000円と書き、それを渡して、この金で買って来いと言う。
 悪ふざけだと思って、100円もしない商品だし、仕方なく自分の金で買ってきた。すると、その先輩はアイスキャンディーを食べながら「おい、お釣りがあるだろ、出せ」。
 カツアゲだったわけだ。
 これを世界中に対してやっているのがアメリカである。金本位制を否定し、価値の基準となる物との交換をしないドルを、アメリカの力で強制的に通用させる。そして国際的な商品交換をドル無しでは決済不可能としてしまう。
 そして、ドルを得るために、アメリカは自国で勝手に印刷すれば良く、他の国は、何か輸出してドルを稼がねばならず、特に稼いでいる日本はサービス残業や過労死までしており、産油国は石油の輸出、人しか居なければ出稼ぎするしかなく、そこには虐待事件で問題になった家政婦とか売春あるいは内戦の傭兵も含まれ、一部アフリカでは自分で食べる食料を輸出してしまい飢える。
 それを打破しようとして、ヨーロッパはユーロを作り対抗した。ここに目をつけたのがイラクのフセイン大統領で、石油の決済をドルからユーロに切り替えた。そしてアメリカに戦争を仕掛けられて抹殺され、今もイラクは爆弾事件が起きるなど混乱している。
 また、アフリカ諸国は現在不足してる金を豊富に持っているので、鉱物と石油を中心とした地下資源の決済を金で行おうという動きがあり、それを熱心に提案していたのがリビアのカダフィ大佐であり、これはドルとユーロの両方に対抗できるので、NATOから執拗に攻撃されている。
 こうした強引な手法は、いずれ限界になる。アメリカは債権の崩壊をぎりぎりで回避したが、すでにアメリカが発行した貨幣も債権も紙くず直前である。
 ちょうど、円高が戦後最高値に迫っているが、前に指摘したとおり、銭がなくても銭がないゆえ銭を浪費する戦争をせざるをえないアメリカの財政は、大危機のギリシャより実質はもっと悪いのだから、日本としてもアメリカの様子を伺っているのだろう。

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経済総合 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-08-18 23:55 | 経済