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by ruhiginoue

「保守」の意味が変わった

 フジテレビが韓国番組の輸入ばかり放送しているとして抗議デモした人たちが、インタビューで、これは反韓国ではなく同局の偏向した姿勢を問題にしたと言っている。
 どんな放送をしようと、放送法に違反するとか社会通念上よほど非常識でない限り、放送局に判断する権利がある。
 なのに偏向とはどんな意味かと言うと、フジテレビは保守系だと思っていたのに、スポーツの国際試合中継で国歌斉唱の場面が流されなかったりしたことなどを指すらしい。
 しかし、情勢は変わっている。
 まず、先日亡くなった前田武彦が、選挙で革新系候補を応援したことで、フジサンケイグループの創業者で右翼の鹿内信隆を怒らせ、出演していた番組を、前田の司会が受けて視聴率を稼いでいたのに、降板させられた事件があったが、その鹿内一族の同族支配体制は社内クーデターにより崩壊した。
 また、フジテレビ好調の80年からは日本経済も好調で、それによる現状維持の風潮とともに、保守系の放送局は娯楽一辺倒となったわけで、ところが90年代に入ってから日本経済は急落の一途となり、娯楽一辺倒の保守系放送局は、安い輸入品の娯楽番組を利用するようになった。
 つまり、上向き時代は現状維持志向により野暮な社会性を排し楽しんでいるのが「保守」だったけれど、それが下降線となったら排外主義や愛国主義を叫ばないと「保守」ではなくなったのだ。
 でも、今さらフジテレビの路線変更は無いだろう。後者の保守主義ではマイナーに転落してしまい、利益が見込めないから。そしてデモをした人たちも、一時的な自己満足で終わるだろう。

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社会総合 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-08-31 14:02 | 芸能