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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

城繁幸氏のお寒いお笑い税金談義

 城繁幸というコンサルティング業者は、その商売のためか、大企業に媚びる発言を繰り返している。そして滑稽にも、わかりやすい喩え話をしていると錯覚している。このため、今まで多くの批判を受けてきたが、今回は消費税増に誘導するために漫画のゴルゴ13からも税金を取れる方法だと言っている。
 彼は長々と書いているが、要するに、殺し屋という非合法の仕事から所得税は取れないが、消費からは逃れられないので、消費税率をあげろと言うのだ。そして消費税は平等だから、サラリーマンは賛成するべきで、そうしない政治家たちはゴルゴに射殺されることを恐れているのだろうと、お寒いギャグで締めくくっている。
 そんなギャグより、まず、特殊な架空の存在から税金を取れるので平等という話のほうが笑える。サラリーマンが、大企業とか合法的な金持ちよりも、殺し屋に平等を求めると、この人は言いたいようだ。
 そんな、非合法の利益から課税できるのは消費税だと言う人は、ではなぜ「アンタッチャブル」が、密造酒で大儲けしたアル=カポネを脱税で摘発できたのか、という歴史的事実からの問いに、どう答えるのか。
 また、所得は把握しにくいが消費は把握しやすく、だから課税するなら所得より消費に、というのは、そもそも消費とは消費した先の所得を通じて把握される、ということを無視してのデタラメだ。
 さらに、日本では「所得源泉説」の発想でのおかげで、サラリーマンが取られまくり、大金持ちほど税逃れできているのだから、「純資産増加説」に立って税体系を改訂し、大土地所有などに課税するべきであるし、それなら非合法の収入を得て財を成した人だって課税される、という何十年も前からある指摘には、どう答えるのか。
 この、突っ込みどころが多すぎる城繁幸氏の話は、東京大の御用学者が言い散らしてきたことだ。城繁幸氏も東大卒と言っているから、なるほどである。しかも、漫画をネタにすれば難しそうな話が解りやすくなると安易に考えるところも、なるほどである。
 しかし、それが通用すると思ったら大間違いである。こうした曲学阿世に対抗して、静岡大などの学者が、全国各地の大学の非常勤講師となって、俸給が新幹線代でなくなるなど採算度外視して、持論を説いて飛び回ってきている。
 だから城繁幸氏は、いつも各地であっさり論駁され、嘲笑され続けているのだ。
 
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by ruhiginoue | 2011-12-06 22:15 | 経済