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by ruhiginoue

教師が試験の点数を勝手に公表した話など

 慶応大で、学生の名前や成績などの個人情報がインターネット上に漏えいしていたと、同大学が発表した。教員が誤って認証なしで閲覧できる状態にしたことが原因という。
 これは過失によるものだが、もしも教員が、貶める目的で故意に名前と成績を公表したら、どうだろうか。大問題になって教員は失職するだろう。
 ところが、これをやっていたのが小学校のころの担任の男性教諭だった。佐々木という姓だったから、後にテレビの人気ドラマ『あばれはっちゃく』を観て、その男性担任と同じ姓なので、姓は同じでも大違いだと思ったものだ。これを演じた俳優が亡くなったと少し前に報じられた。
 このドラマの生徒から慕われる佐々木先生と違い、小学校の担任だった佐々木先生は、試験の点数を児童一人一人クラス全員の前で読み上げ、とくに成績が悪い生徒を侮辱することはもちろん、全体的にも平均点が悪いからと、一部の例外を除きクラス全員が駄目だと罵声を浴びせてばかりだった。
 そんなに全体が悪いなら教える側の責任であるが、そもそも点数の付け方が、意図的に点を低くするようにしていたのだった。例えば小学校の算数の試験では、文章題の計算式が立てられて5点、正解なら5点、合計10点というようになっているもので、それは文章読解と立式の能力、計算する能力、両方が大丈夫か、片方に問題はないか、ということを調べたうえで指導するようになっているからだ。小学生なのだから当然だ。
 ところが佐々木先生は、式は合っているが計算違いしたというのを、5点ではなく0点にしてしまい、入試では結果が総てだと言う。これは入試ではないし、入試も含めてちゃんとできるようにするための指導だ。こんなこと説明するのもバカらしい。
 そのようなことを色々とやって、わざと点を低くしたうえ、出来ない奴ばかりだと言って侮辱する連続の佐々木先生であった。
 こうした、試験の意義を踏みにじる不正の採点だけでなく、授業も酷いものだった。先述したとおり成績が全体的に悪いなら教師の指導に問題があるわけで、その反省もなく教え子を侮辱するのだから無茶苦茶だが、そこでなぜ反省が無いのかというと、自分の酷い授業が正しいからだと確信していたのだ。どう酷い授業かというと、これではちゃんと指導できるはずがないというほど脱線ばかりしていて、その脱線とは政治的な話をすることだった。
 そして、授業そっちのけで「自衛隊は憲法違反だ」と熱心に説き、とくに、北海道で自衛隊がいかに悪いことをしたかという具体的な話には力がこもっていた。
 これは後に「恵庭事件」だと知り、そのときの裁判で、守るのは国家体制であって国民一人一人ではないと言い放った自衛隊の公式見解には、自分も心底から許せないと今でも思うけれど、だから小学校の授業をそっちのけにして良いわけではない。
 それでも、つい夢中になってしまったというなら、学校の勉強より大事なことはいくらでもあるのだから許せもするが、その結果の試験の点数で児童を侮辱するのでは許せないし、しかも故意に不正な数字の操作までしたのでは、もう政治的というより異常すぎるというべきことだ。
 ほかにも、この佐々木先生は、昔左翼系学生の間で流行した「うたごえ運動」の真似をしようと言いだし、よく放課後にクラス全員を居残らせてスクラム組んで合唱を強要し、塾や病院などの用事があると言っても帰さず、どうしても今日は都合が悪いから帰してほしいと言った児童は派手に殴られた。これは自分のことだが、そのときまだ十歳にもなっていなかったから、手加減無しでビンタをされて転びそうになった。にらみつける佐々木先生のジャージの胸には、いつも着けているバッジがあり、「教育を壊す主任制度反対」という日教組のスローガンが書かれていた。
 この主任制度に問題があるとは、後に自分でも思ったが、佐々木先生のような教師に対処するためだと言われたら、そうかもしれないと思ってしまうだろう。ただし、無駄であろう。この種の問題に対して上からの取り締まりは、地下に潜伏させるだけである。
 実際、佐々木先生は、卒業式の「君が代」斉唱で、抗議したり不起立したりすることはなかった。教師として児童に対し、大人なのに子供に対し、権力をカサに着て暴虐を振るう者であるのだから当然、堂々と権力に楯突く覇気など持ち合わせているわけがない。
 こういう現実は各地にあるのだが、それを認識しない人たちが、石原とか橋下らによる、どうせ無駄な、せいぜい人間関係に禍根を残す程度の効果しかない政策を、支持してしまうのである。
 
 
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by ruhiginoue | 2012-01-23 18:21 | 社会