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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

『ブラックジャックによろしく』絶版

 人気漫画『ブラックジャックによろしく』が、まだ売れているのに絶版になるそうだ。理由は二次使用権がらみらしいが、もともと作者が出版社に不満を言っていたことから、軋轢があったのではないかとも言われている。
 この作者が騒いだため。漫画の作品は売れているのに作者の収入は乏しくなっていることがよくあるという問題が、世間に知られるようになった。
 それより前に、この問題を知り合いの弁護士から聞いたことがある。これは漫画家が出版社から正当な報酬を受け取っていないからであり、このままでは新人たちがやっていけないからと転職して後継者がいなくなってしまうと、ベテラン漫画家たちが憂慮したそうだ。
 それで、手塚治虫亡き後トキワ荘の世代も次々と他界し、自分たちがやらないといけないと追い詰められた気持ちになったのが松本零士とちばてつやであった。
 だから松本零士が、その一連の言動から著作権の問題で疑心暗鬼になりすぎていると批判されているが、これは問題を抱えこむことになり神経質になっているからだと思われる。
 そして、一方ちばてつやは法的問題について弁護士に相談していたというわけだ。ちばてつやは松本零士と漫画家同士でもっとも仲良しであることは、昔から知られている。
 ところで、以前、ある出版社が松本零士にインタビューしたくて、その出版社としては付き合いが無かったので、その出版社の編集者の友達で、当時松本零士が連載していた漫画雑誌を発行している別の出版社の編集者に、紹介してくれと頼んだが断られたそうだ。友達でも会社が違う同業者だから仕事では商売敵ということだった。
 それで、松本零士ともっとも仲が良いちばてつやに頼もうということで、ちばてつやと知り合いの弁護士の知り合いである自分のことろへ、編集者から頼みがあったのだが、弁護士としては、正規の業務として法律相談を受けていたのだから、何度も会って顔なじみとはいえ職業倫理にかかわるから駄目だと言われた。『笑っていいとも』の「友達の輪」とは違うということだ。
 それはともかく、漫画家たちが以前から、出版社にボッタクリされているという不信感を深めていた、ということである。

 
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by ruhiginoue | 2012-04-27 21:34 | 司法