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by ruhiginoue

死刑自殺目的犯罪の防止法

 ミナミでおきた通り魔殺人は、自殺に失敗したので確実に死ぬため死刑になろうと事件を起こしたと供述しているそうだ。
 それなら福島第一原発で働いてもらえば良かったのかもしれないが、こういう身勝手な人は基本的にケチだから、命を捧げようとはしないものだ。ケチな人は、要らない物でも人にやるくらいなら捨てるほうを選ぶ。
 そして、裁判になったら、おそらく過去にあった判決とおなじく「自分が楽に死ぬため死刑になろうとは身勝手な犯行であり情状酌量の余地はない。よって主文どおり死刑に処す」という滑稽なことになるだろう。
 また、このような動機の犯罪を防ぐには、二つしかない。一つは死刑廃止。もう一つは憲法改正して残酷刑罰を解禁する。前者のほうが現実的であり、度合いは不明だが相対的に確実性が高い。
 なぜなら、死刑が無ければ、死刑になりたくて死刑に相当する犯行に及ぶ人は、ほとんどいなくなる。あとは法律を知らない人による犯行が若干残るだけだ。
 もう一つは、どんな苦しい自殺よりも死刑のほうがもっと苦しいようにすることだが、このためには憲法を改正しないければいけない。憲法は残酷な刑罰を禁止している。
 この残酷刑罰に死刑は相当するとして最高裁に行くことはあったが、日本の死刑は苦痛を和らげる工夫をしているので合憲ということになっている。先進国では死刑廃止が多く、制度があっても薬物なのに、日本はまだ絞首刑をやっいる。これでどこが工夫されていて合憲かと不可解だが、とにかく死刑より自殺を選ぶ人ばかりになるようにするのなら、できるだけ残酷にやって、それを広報しなければならない。
 そうなると、憲法改正は手続きが大変だし、そうまでして中世のような残酷な死刑をやりはじめたら世界中から非難され、アムネスティーインターナショナルや国連人権委員会から非難され、そんなことしている体制は強引にでも変えないといけないというおせっかいな世界の警察アメリカ合衆国が巡航ミサイル攻撃してくるかもしれない。
 というわけで、死刑自殺目的犯罪の防止には、死刑廃止のほうが現実的である。それでも死刑を存続させる意義があるというなら、今回のような事件はやむをえないリスクとして甘受しなければなない。 

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by ruhiginoue | 2012-06-11 18:46 | 社会