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by ruhiginoue

レンジャー訓練

 陸上自衛隊がレンジャー訓練で市街地を銃もって行進したのは四十年ぶりだそうだ。
 陸上自衛隊の中からも、銃は必要ないのではないかという疑問は出たらしい。銃に弾は入っていなかったというが、災害救助のため市街地でやったという名目とは合わない。
 レンジャー訓練といえば、気合を入れるときの掛け声「レンジャーっ!!」だが、これは映画『野生の証明』のトップシーンでも知られる。
 この映画は『ランボー』の先を行ったような話だが、掛け声は特殊部隊の訓練に限らずその特訓のためにあるとのことで、これを教えてくれた元自衛隊空挺隊員は、好きな映画は『野生の証明』でも『皇帝のいない八月』でも『戦国自衛隊』でも『亡国のイージス』でもなく、勝新太郎の『兵隊やくざ』シリーズと言っていて、素行に問題ありとして依願退職となり、その後はブッシュ大統領来日のさい迎賓館前の抗議行動で逮捕されたりとお騒がせの連続であったが、今はおとなしく勤め人である。
 また、地獄の特訓として知られ、やり遂げたら一目置かれるレンジャー訓練を受けた隊員が隊内でいじめに遭い自殺した人もいるというのだから、学校の部活とあまりかわらない、
 とにかく、部活でも自衛隊でも、そのようにしごけば心身ともに鍛えられるとかまじめになるという俗説は、明らかに迷信である。
 ところで、今になってどうして災害救助のためにレンジャー訓練をいつもの山中などではなく市街地で行ったかというと、やはり被災者がそのうち政府の無策に怒って暴動になるのではないかと恐れているのだろう。これは半村良の『軍靴の響き』というおっかない小説(これを、かわぐちかいじが漫画にしていて、さらに『沈黙の艦隊』に発展したらしい)描かれるような、災害出動のドサクサで軍事クーデターというようなのではなく、政府が自信を失った証拠とみるべきだろう。
 
 

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by ruhiginoue | 2012-06-12 21:56 | 社会