人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

何を盗むのと罪が重いのか

 恐喝未遂の疑いにより、宝塚歌劇団に所属していた元女優(44)=東京都世田谷区=と、指定暴力団住吉会系組員(55)=覚せい剤取締法違反罪で服役中=が逮捕された。
 報道によると、二人は昨年末に共謀して、ある男性に、元女優を妊娠させたと言い掛かりをつけて、10万円を脅し取ろうとした疑いをもたれている。
 この程度のことでは、普通、警察が動くことはまずないだろう。男女の揉め事はわかりにくいうえ私的なので、警察は介入したがらない。それでも逮捕者が出たのは、おそらく暴力団員が関与していたからだろう。
 また、何年か前に、暴力団ではなく公務員(自衛官)の男性が行きずりの女性に金を払うからと誘い、ホテルの薄暗い部屋であることを利用し、自宅のパソコンでコピーした札を渡して騙したのだが、後で気づいた女性の訴えで通貨偽造の罪で逮捕されてしまったことがある。
 これも、普通は売春のいざこざ程度で警察は捜査しないものだが、通貨には国家の威信がかかっているので、微量でも許さないという強い姿勢で臨んだのだろう。
 つまり、犯罪に対して権力の側が真面目になるかどうかは、金額の問題ではないということだ。それで、『ルパン三世カリオストロの城』という映画では、札束を大金庫から盗むより偽札作りのほうが深刻として描かれ、宮崎監督は国家の威信とは何かを問うたとプログラムで述べ、しかしやはり最大の悪党は主人公であり、なぜならお姫様の心を盗んで逃げたと警部は指摘する、というオチであったね。

人気ブログランキングへ1日1クリック投票をお願いします
by ruhiginoue | 2012-07-03 20:31 | 司法