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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

競馬と税金

 競馬で稼いでいた人が、脱税の容疑で裁判にかけられたという報道が話題になっている。
 この人は、勝ち馬を予想する独特な方法を考案し、実践してきたのだが、そのさい、馬券の購入代金を所得から控除できるのは当たった場合だけにするべきと主張する検察と、ハズレ券の購入も含めるべきとする弁護側で対立しており、裁判所の判断が注目されている。
 もともと、他の事業の場合は、失敗して利益がなかったり損失があったりしても、投資は必要経費として認定されるのだが、ギャンブルの場合はそれ自体が遊びとされるから、当たって利益があった場合だけ、経費の差し引きが認められるということだろう。
 ところで、宝くじの場合は、いくら大金が当たっても非課税だし、購入するさいに期待という楽しみはあるが、当てようとすることは不可能なので、購入すること自体が遊びとはいえない。
 しかし、プロゴルファーとか料理研究家などコンテストで賞金を狙う人たちも、それ自体が遊びとか趣味とみなされるので、博打で稼ぐギャンブラーと同一視され、その経費は一般的な投資に比べると税制上かなり損である。
 こうした話が、大学の授業でとりあげられたことがある。自分の出た大学は近くに場外馬券売場があったので、よくハズレ券が構内のあちこちに落ちていた。万馬券を当てご満悦の同級生に飲み物をおごられたこともある。
 そんな環境なので、税法の授業で取り上げられ、他より熱心だったのではないか。そして、学生は成人していても勝馬投票券の購入は禁止であるから、心配するのは卒業してからという結論であった。
 これについて、社会人入試で入って来た人でもともと趣味だった人は、四年間どうしようかと悩んだし、社会人学生でない人は親に頼めばいいかもしれないけど上前を撥ねられるのではないかと心配している人もいたが、結局、そうした危惧は当たってから嬉しい悩みにすれば良いということになるから、ハズレ馬券が構内に落ちているわけだった。
 また、韓国人留学生が、なんで日本はこんなに競馬に人気があるのかと不思議がり、韓国には無いけど中国はどうかと訪ねたら、中国人留学生は「無いよ。中国は博打禁止よ。みんな麻雀やってるけど」と言った。

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by ruhiginoue | 2012-11-29 22:23 | 司法