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by ruhiginoue

安倍晋三に総理の資格なし

 安倍晋三は、改憲に執心して現憲法を「みっともない憲法」と公言したが、そうは思わない日本国民が大勢いるし、今上天皇も即位のさいに「日本国憲法を守り」と述べており、これは宮内庁によると自発的意思による言葉だそうで、自らの地位が現憲法に基づいていると改めて宣言することで確認したということだ。
 それを安倍晋三は公然と侮辱的な言葉によって否定したことになるが、個人の見解であるなら何も問題はない。それと同じ意見を持つ人も多数いるだろう。しかし国全体の代表者は、個人の意見に基づいて多くの有権者の意見を否定することは許されない。そのような形で異なった意見が対立したら、それらのどちらも尊重しながら調整するのが政治である。
 だから、地方の首長の選挙で、泡沫候補ではなく相当の得票をして落選した候補者は、当選者に「当選おめでとうございます。ただ、私も何パーセントの得票をしているのだから、私の主張した政策公約にそれだけの有権者が支持をしたということなので、それを踏まえて執政してください」と言う習慣がある。こうして、選挙の勝者とその支持者および敗者とその支持者にたいする礼儀と責任を果たすのだ。
 それを無視して勝手なことをしているのが都知事だったときの石原慎太郎だが、しかし憲法についての発言となると、安倍の非常識とは少々異なる。彼は現憲法を自分は認めないと公言したが、このとき彼は知事の立場なので職責が国全体とかかわるものではなかったから、それを意識したうえではっきりと個人の考えとして述べたのだから、問題にはならない。
 また、一議員が自分の意見を主張することも、もちろん問題はない。
 このような区別とかけじめが、安倍晋三にはできていないのだ。総理の資格がない。そうなった原因は、七光りの政治家だから、自分で支持を集める意義と苦労と知らないからだろう。みっともない総理であり、みっともない政治家であり、みっともない日本人であり、みっともない人間だ。
 
 
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by ruhiginoue | 2013-03-26 22:06 | 政治