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by ruhiginoue

リヒャルト シュトラウスの歌劇『アラベラ』

 FM放送で、リヒャルト シュトラウスの歌劇『アラベラ』の全曲をやっていたので録音しておいて聴いた。先日亡くなった、ウォルフガング サバリッシュの指揮だった。
 サバリッシュと言えば、NHK交響楽団を指揮していた記憶が強いが、その他には歌曲のピアノ伴奏でも印象的だった。そして、実はリヒャルト シュトラウスが得意だったそうだが、あまりレコードとかCDを店で見かけなかったので、録音物をまったく持っていなかった。それが最近は追悼でよく放送され、聴いたら良かったので、そのことをこれまで知らなくて損した感じだ。
 ところで、リヒャルト シュトラウスといえば、少年時代に日比谷の映画館でリバイバル上映されたさいに観た『2001年宇宙の旅』の『ツァラトウストラはかく語りき』が最初だが、そのあと長さなどから比較的聴きやすい交響詩に親しんだ。
 それに比べると、歌劇は長大だから、よく聴く機会があるのは、有名な一部分だけだった。例えば『サロメの踊り』とか『薔薇の騎士のワルツ』などだ。そして、リヒャルト シュトラウスの曲は後期ロマン派らしくブルックナーやマーラーと同じように大編成の管弦楽曲ばかりだと思っていた。
 しかし、リヒャルト シュトラウスにとって交響詩はオペラを書く練習みたいなもので、物語を表現する音楽ということでは同じだが、交響詩は舞台から演奏者が一部はみ出す大編成でも、オベラは劇が中心だから、その舞台下の窪地すなわちオーケストラピットに収まらないといけない。それで、少人数で鳴らすように編成を工夫するようになる。
 という話は、大学でドイツ語の時間に余談として聴いた。ドイツ語を習ったマイスターは、専門がオーストリア文学だったので、リヒャルト シュトラウスの『アラベラ』『薔薇の騎士』などの歌劇で相棒だった劇作家のフーゴ ホフマンスタールにはとても詳しかった。
 そして、『薔薇の騎士』で一番有名な音楽はワルツだが、その時代にワルツは無かったとか、世紀末ウイーンは芸術が盛んな一方で「泡沫会社時代」と言われ、それが今で言う「バブル経済」と同じであり、次の世紀に入ったら戦争ばかりの時代になったので、それも繰り返されるのではないか、という話もしていたものだ。
 そんな話ばかり夢中になり、『ウイーン世紀末文学選』(池内紀 訳 )などを読みふけって、ドイツ文学では評価Aをもらったが、ドイツ語文法では接続法一式と二式に苦労してしまいBしか取れなかった。
 また、そういう話など文学や社会学のほうが楽しかったのだが、実用からやむを得ず法学や政治学や経済学のほうを専攻しなければならなかったので、ある意味ではとても残念である。 
 なんてことを、ラジオを聴いて思い出した。

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by ruhiginoue | 2013-06-22 20:19 | 音楽 | Trackback | Comments(0)