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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

万年筆で書いて闘う

 今の政治情勢は、まるでSF映画『スターウォーズ』に描かれる、暗黒のシスが勢力を伸ばしている時代のようだ。
 そこで戦う武器は、野蛮な銃を跳ね返す騎士の剣である。もちろん、暗黒面に堕ちた騎士も使用している。銃では敵わない。
 というのと同じなのが、万年筆である。PKデックのSF小説にも、未来の世界で万年筆を使うから文化人という場面がある。この高貴な道具を使用して、紙に書いて思案すると、どこか違うのである。ブログのようにいきなりパソコンで書くものは、どうしても軽い。その前の思案は、自ら一文字一文字書きながら行う。
 このところ、あらゆる筆記具が、ワープロとパソコンの浸透によって衰退ぎみであると言われている。そんな中で、文具店と書店の品揃えが豊富な大店舗は、単に物品をそろっているというだけではなく、その場に行くことで知性を刺戟する楽しい空間となっているから、足を運んでいる人も多い。
 そこで特に注目なのが、万年筆である。これは都心の大手専門文具店だけでなく、カメラや家電の大型量販店でも、売り場の一角を占めている。小さな商品であるが、高級品になると家電に匹敵する値段であるから、鍵のかかったショウケースに入れられている。
 この万年筆の利点は、手に力を入れて筆圧をかけなくてもペンそれ自体の重さだけで書けるため、大量の筆記に向いているということだ。だから万年筆は「物書き」の道具であった。愛用の一本があったり、文字の太さによって草案用とか下書き用などと使い分けたり。
 そして、以前、出版社の編集室で打ち合わせがあったさい、モンブランを使用して覚書をしていると、これを見た社長は、ちょっと貸してと言って書いてみて書き味が滑らかだと評した。もっとも社長は、高価な品を色々と持っているはずだが、これは使い込んでいるから良いと指摘した。
 そうした感触は思考を助けもするのだ。
 しかし困るのは、使っているうちに色々と欲しくなってしまうことだ。カメラのレンズとか、日本刀の同太貫とか、それらと同じなのだ。
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by ruhiginoue | 2013-11-21 22:27 | 雑感