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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

弱者が追い詰められて不祥事を起こしたら不真面目な人と同じように罰せられる社会は恐ろしくないのか

 交通事故を起こした者を厳罰に処す法案が国会で満場一致で決められ、これを事故で犠牲になった人たちの遺族らが傍聴席から見て喜んでいた。
 これに違和感を覚えたり、危険を感じたりした人は多かった。悲惨な事故が起きているのだから危険運転に厳しくするのはよいが、事故を起こすかもしれない病気を抱えた人を酔っ払い運転と同様に処罰してよいのか。
 それならまず、運転したら危険かもしれない人が、生活のために働かざるを得ないところで運転を強要されたり、失業を恐れて病気を隠して運転したり、ということが無いように、弱者へ配慮するよう法律を充実させるべきではないのか。
 そうした弱者への思いやりをせず、社会の制度を冷酷なままにして、弱者が弱者ゆえの原因で何か不始末をしでかしてしまったら、不真面目な人と同じように厳しく罰するというのでは、不合理かつ不道徳ではないか。
 しかも、悲劇の主人公となった遺族たちよる無言の圧力がかかり、これをマスメディアが流布し、ここから深く考えず煽られた人たちがいて、醸し出された雰囲気によって誰も反対できないというのでは、このほうが下手すると危険運転の横行より恐ろしいのではないのか。
 それに、罰則を厳しくしても、事故は減らないという現実がある。法改正で罰則を厳しくしたという啓発と広報のポスターを警視庁が作成して、全国の警察で張り巡らせている最中に、職場に向かう警察官が酒気帯び運転を見つかってしまうというお粗末な実態まである。
 どうも、社会全体が、何か勘違いをしているのではないだろうか。 

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by ruhiginoue | 2013-11-22 18:08 | 社会