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by ruhiginoue

まだ、この世に借りがある

 日付が変わって、年も変わったけれど、何かあるかというと何もない。

 ところで、映画『風と共に去りぬ』の最後でTomorrow is anotherday.と主人公が言うのを、日本公開直後は「明日は明日の風が吹く」と訳していたが、これは本来「時間が経過すれば情勢が変わる」という意味だから、題名とひっかけているだけで誤訳だという指摘され、かなり前から「明日に希望を託して」と訳されてきた。「明日がある」「今日までとは違った日にしよう」との意気込みというわけだ。

 これに対してTomorrow is just anotherday.という言葉がある。これは丁度のjustが付くことで、それ以上でも以下でもない、つまり「ただの」ということで、「明日なんてただ日付が異なるだけ」だから何も変わらないという諦めの意味になるらしい。そういう歌詞がある。

 この語呂合いが正しい解釈なら、justが付くか否かは意志次第ということだろう。日付が変わっただけでも、投資していた配当があったり、定期預金や保険が満期になるという人もいるし、借金が時効になったので夜逃げ先から自宅に帰れる人もいるだろう。執行猶予が取れたから車の運転をしようとかデモに参加しようという人もいるだろう。
  
 では、今年はどうするか。
 
 「まだ、この世に借りがある」とはワーグナーの言葉だったと思うが、彼は自分が充分に認められず絶望して死のうとも考えたらしく、墓の碑銘は「才能があって努力もしたのに、ものにならなかった無様な男、ここに眠る」にしようと思っていたけれど、まだしなければならないことがあるので死なないでおこう、ということのようだ。
 これは、これまで色々な人から世話になってしまい、その受けた恩を返す責任がある、という解釈もできるが、よく報復するという意味で「この借りは必ず返す」と言う場合もあるので、怨恨とか復讐を果たすまで執念で生きるということでもある。
 これについて、自分も同様だ。どちらの意味でも。

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by ruhiginoue | 2014-01-01 16:51 | 雑感