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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

カルト化する小沢一郎の支持者

 ネットで暴れている様相は「ネトウヨ」とまったく同じなのだが、その主張はまったく異なり「脱原発」とか「TPP反対」とか「消費税増率反対」とか、たまには「護憲」とまでいう人たちがいる。
 この人たちは、小沢一郎を支持というより崇拝し、彼と対立するものは自民党でも共産党でも敵と看做して猛攻撃である。
 だから、例の裁判については、次のような構図になる。小沢一郎は邪魔にする勢力に陥れられたのであり、自民党の意を受けた検察が捏造し、これを背後からそそのかしたのはアメリカで、アメリカの裏にはユダヤ資本がいて、これと陰では共産主義者も手を組んでいるから日本共産党もつるんでいて、だから日弁連も検察を批判せず、その当時の会長は選挙に立候補したら共産党も支持したのである、というものだ。
 なんとも実に大げさな陰謀論を展開しているのだが、信じている人たちは本気である。そして圧倒的な支持を受けているはずの小沢一郎率いる党が勝てないのは不正選挙だからであるとまで言う。
 まるで、かつてのオウム真理教とそっくりなのだが、これは後から擦り寄って来た人たちに侵食されているからであるという指摘もある。司法や選挙の公正を問題するのは当然で、実際に問題が大ありなのだけど、それを騒いでいる人たちのうちの一部が、問題を小沢一郎に特化した主張にしてしまい、そのうえで大騒ぎしているということだ。
 だから、小沢一郎としては、選挙も裁判も冷静に堅実に進めてきたところへ、勝手に利用されて変な風に騒がれては、持ち上げられても有難迷惑であるはずだが、排除できないのではないか。騒いでいる連中が狂信的で執念深いし、これを排除するほどの力が、もう彼に無くなってしまっているのではないか。

 しかし、どうしてこのような騒ぎをする人たちがいるのか。これは「在特会」と共通していると考えられる。在特会とは右派の市民団体で「在日特権を許さない市民の会」の略だが、実際に市民たちがもっぱらネットで知って真面目な気持ちで参加したものだった。だから、いかにもヤクザっぽい右翼たちとは違い、みんな普通の庶民という感じの人たちで、実際に私生活では真面目だ。
 ただ、真面目ではあっても変な騒ぎ方をしている。例えば、病気で倒れて生活保護を受けていた人が市役所の冷酷な職員によって無理やり辞退届に署名させられたうえ餓死した悲惨な事件があったが、これを問題にして騒ぐのはよいけれど、なぜか役所に抗議するのではなく、在日外国人で永住するなど一定の条件が満たされた人は困ったときに生活保護を受けられる場合があることを取り上げ、日本人が餓死したのに外国人を助けるとはケシカランと怒り、外国人は日本から出て行けと叫ぶ、という調子だ。
 そんな騒ぎ方をしても、行政が改善するわけはなく、困っている日本人が救われることもないのだが、ただ、解決しなくても、何か社会にある問題について、その原因かどうかはお構いなく、とにかく敵をつくって攻撃することで手っ取り早く単純に満足感を味わうということだ。それがよくて参加する人が増えてしまい、最初にいた真面目な人はどんどん脱退して行ったそうだ。
 これと、主張は大違いだけど、まったく同じ騒ぎをしている人たちがいるということだろう。そこへなびきやすい人の心理というのは、確かにある。これは困ったものである。今のところ最も困っているのは、利用されている小沢一郎だろうが。


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by ruhiginoue | 2014-02-02 21:36 | 政治