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by ruhiginoue

『アンネの日記』を破くだけが問題ではない

 寒さの底を通り過ぎたので春の到来を予感させる季候になってきた。溶け残った雪を除けている人たちの姿が目に付くが、自宅の出入り口前から除けてポストの前を山にしている人がよくいて、郵便や新聞の配達をしている人のことを考えてないようだし、また、自分が歩く道から黄色い点字ブロックの上に除けている人までいる。
 いったい何を考えているのか。こうした身近な思いやりの欠如が、普通に歩いているだけで所々で目に付くのだから、豪雪で死者が二桁も出る災害を放置して天麩羅食っている総理が居てもおかしくないのかもしれない。

 そんな総理は世界的に警戒される言動があり、その政治情勢の中で、図書館の『アンネの日記』が破られるという事件が頻発している。これは国際的な騒動に発展しており、ユダヤ団体サイモン・ウィーゼンタール・センター(Simon Wiesenthal Center、略称SWC)も、由々しき事と声明を発した。
 この『アンネの日記』の邦訳は、文芸春秋社から出ている。それで、この会社の良心と言った人がいる。しかし、そんなのはナチス党員の中にも、映画で有名なシンドラーが居てユダヤ人を助けた、という程度のことだ。あくまで例外というかイレギュラーである。
 この文芸春秋社は、『マルコポーロ』という雑誌の売れゆきが悪いので、『週刊文春』で実績のあるあの花田編集長がテコ入れしたのだが、そこでユダヤ人虐殺はソ連のプロパガンダで捏造だという記事で挑発し、話題づくりしたけど反発をうけてしまい、会社は危機に陥った。SWCが騒ぎ、ユダヤ資本が企業に圧力をかけ、文芸春秋社への広告をボイコットさせ、これでは雑誌社としてひとたまりもない。それで一時は「ミスター文春」とまで言われた名物編集長も追われるように退社し、ここから転落が始まったことは周知のとおり。

 しかし、本を密かに破いて回るのも悪質ではあるが、公然と侮辱も同然のことをしてきたことのほうが問題だ。平然とナチを支持する者は相変わらずいるし、『アンネの日記』を「霊能力者」の宜保愛子が霊視するという番組を、オカルト好きな日テレが放送したため、興味本位で戦争の犠牲者を取り上げることに抗議があった。このとき野坂昭如も、『火垂るの墓』でそんなことをされたら不愉快だし、不謹慎すぎると指摘していた。そういうことを、もともと日本は公然とやっていたのだ。

 このところ、中国に続いてロシアと、オリンピック開催国となったところへ付け込んでプロパガンダ攻撃する手法を欧米がとっている。この調子だと、日本も東京オリンピックでやられるだろう。中国の国歌クチパク少女とかロシアの同性愛否定どころか、もっと凄いネタがあり、それを政府自民党が提供しまくってまでいるのだから。
 ただ、こうして政治的な問題を語っても、歩いていて道の除雪でさえ、あんな調子なのだから、むしろ当然のことなのかもしれない。座頭市が言うとおり「嫌な渡世(都政)だな」。

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by ruhiginoue | 2014-02-23 21:18 | 社会