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by ruhiginoue

文楽と捕鯨と橋下と同和地区と皮革

 橋下市制の文化補助金削減については、すでに色々と言われていて、外国からも驚きと批判の声が上がっている。
 その標的にされた文楽には、カラクリに鯨の身体の一部が使用されていて、食べる以外にも伝統文化に寄与しているということで、捕鯨を野蛮と非難する一部欧米の感情的な環境保護団体に対し、冷静な欧米人が反論してくれた事実がある。
 その文楽を否定した橋下徹は、日本が外国に叩かれればいいとでも思っているのだろうか。
 橋下という人は、その姓にも反映されているとおり、被差別地域の出身だったから、反動により上昇意向と権力志向が強く、弱いもの虐めを好むと指摘されている。それを週刊誌に書かれて怒ったが、しかし批判されるのは、それなのに弱者への視点が欠落しているからだ。

 下層とか被差別の階層から特権階級の文化に反感を持つのは当然としても、しかし差別地域では、食肉が原因で差別を受けたが、それに伴う皮革の加工によって、太鼓など文化に貢献してきた。神社の祭りで叩く太鼓だってそうだ。過日、東京音楽大学民族音楽研究所で催された演奏会でも、プラスチックの膜を貼った太鼓では駄目だという話がされていた。

 つまり橋下という人の問題は、視野が狭すぎるということだ。

 ところで黛敏郎の「無伴奏チェロのための文楽」という曲があったのを思い出した。チェロで文楽を模倣するのだが、右翼ぶっていた彼は、橋下を支持しただろうか。
 もっとも、先日の「猿回しの猿論」のとおり、音楽家はだいたいが自ら政治を語れないものらしくて、それは確かにそうだと思わせるのが、芥川也寸志が大江健三郎、これに対抗したつもりで黛敏郎は三島由紀夫、というネタを使っていたことだ。

 最近でも弾く人がいるのだね。





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by ruhiginoue | 2014-03-05 18:46 | 音楽