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by ruhiginoue

消費税率上げすらやめさせられないでロシアにクリミア併合をやめろと言うのは愚かしい

 今からでも遅くないから、消費税率を上げるのは止めるべきだ、というのは正しいと思うが、日本政府はやめない。やめるわけない。
 あのしょぼい自民党すら止められないのに、ロシアにクリミア併合をやめろというのは、まさに自分の頭の上を飛んでいるハエも追い払えないのに天下国家を論じるというものだ。

 つまり、ロシアを一方的に非難している人たちは、国境線が道理のみに基づいて引かれるものだと錯覚しているお人よしということだ。昔からいわれるように、無理が通れば道理が引っ込む。今、批判している人たちも、ロシアが勝てば容認するしかないし、逆に失敗すれば、自分の批判が正しかったと自信たっぷりに言うだろう。これは消費税率が理不尽に上がっても我慢して取られるしかなく、経済破綻して暴動でも起きれば別だというのと、まったく同レベルのことだ。

 これまで度々ここで取り上げてきたリビアなどの現実を直視していたら、ロシアのしていることを非難するのは安易すぎるし牧歌的すぎる。これは善悪の問題ではなく、勝つか負けるかの問題だ。少しでも妥協すれば、いずれは死につながる。まさに仁義なき戦い。国と国とか、民族と民族とかいうのは、ただの生存競争であり、ヤクザの抗争と変わらない。不愉快な現実こそ直視すべきなのだ。
 もともと、善悪の対立など、この世に存在しない。あるのは主観的な正義同士の対立だけだ。この認識を欠いた人たちが、自分が駄目だから負けなのに、世の中が間違っていると愚痴るのだ。

 よく、裁判のイカサマを糾弾したが、しかし明らかなイカサマを堂々とやっても、そうすることが正義だと信じているから、あの人たちは平気でやっているのだ。だから、それを踏まえて戦いつづけるしかない。これも世界情勢と同様である。範囲が極端に違うだけで、人間のしていることであるのは同じだ。


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 イラク、リビア、シリア、と通り魔が襲ったが、ウクライナには熊が住んでいたので気後れしたという風刺画。熊はロシア系住民が多いということで、通り魔の衣装はアメリカ風で、鞄にはNATOのマークが付いている。




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by ruhiginoue | 2014-03-26 22:53 | 政治