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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

共産党の「アメリカの言いなり もうやめよう」で思う

 住宅地の側の道を歩いていたら、政党のポスターが貼ってあるのが目に付いた。その一つに共産党のものがあって、こう書いてあった。

 「アメリカの言いなり もうやめよう」

 もっともだし、右翼とか左翼とかの人たちも同感だろう。自民党などにいる一部の媚びて利益にしている人と、権勢とか強者に擦り寄る性質の人たちを除けば。

 ただ、これを実行するにはプーチン大統領のようにしなければ無理ではないか。共産党はクリミア情勢でロシアを批判しているが、あれくらいのことをしなければ、アメリカの言いなりになるしかないのではないか。

 これが一昔前の冷戦時代だったら、アメリカからの従属を脱しようとすれば、田中角栄総理のように中国との関係を深めて、これが原因でアメリカにより失脚させられたというわけだし、いっぼう共産党はアメリカを批判すればソ連の手先だと誹謗され、自民党とマスメディアと統一教会などの右翼カルトから総攻撃されて、警察が選挙運動の妨害をしたうえ、それを民主主義と自由を守るためだと正当化されたものだった。

 だから、その昔の記憶があるので、共産党はロシアを批判していて、時代遅れの印象を与えている。そして、口で言ったりポスターに書いたりするのは簡単だが、実現する具体的な策が無いという批判に曝される。

 これは自民党も同じで、例によって石破茂氏が、自衛隊を外国に派遣するのと同じだと牽強付会してロシアを擁護するような発言をし、これを共産党に批判されたが、石破氏の意図は集団的自衛権の口実にするためロシアがウクライナ情勢でしていることを引き合いに出しただけで、集団的自衛権はアメリカの要請なのだから、結局はアメリカに従属ということであり、滑稽でしかない。
 また、国連でアメリカが同調させた国々とともに非難決議をしようとしたが、ロシアは拒否権を行使して潰してしまった。これが日本には出来ない。そういうことまで石破氏は考えないで口から出任せの発言をしている。

 また、イラク攻撃をやめるよう「私ならブッシュ大統領を説得できる」と大見得をきった小沢一郎氏は、その前に、病院に乱入したイラク兵による乳児大量虐殺を目撃したクウエート人少女の涙の証言という捏造ヤラセに基づいて、実質はアメリカである多国籍軍とイラクが戦争をしたさい、その戦費の130億ドルをアメリカに要求されたうえ、金額に驚いたら脅迫までされ、すると自民党の幹事長だった小沢氏の決断により言いなりに金を出した。これでよくも「大統領を説得できる」と抜かせたものだが、自民党から喧嘩して出たら途端に自分がやってきたことを批判し、原発に反対するなどし始めたのだから、そういう人なのだろう。

 この件で小沢氏を批判していた石原慎太郎氏だって、『NOと言える日本』という本を書いて(口述筆記らしい)反米ナショナリズムを煽りながら、いざとなったらNOとは言わず、イラク戦争を積極支持していた。

 つまり、アメリカに従属するなと言うけど、日本の政治家たちは言うだけで実行する気はなく、それはまともにやっては不可能であるからで、だから本当にアメリカの言いなりにならないようにするためにはプーチン大統領のやっているようにするしかないということの、これは証明ではないだろうか。


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by ruhiginoue | 2014-04-14 22:20 | 政治