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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

連合のメーデーもどき

 FM放送でショスタコーヴッチの曲が流れていたが、このショスタコーヴッチには交響曲第2番「メーデー」という曲がある。ソ連時代のメーデーを祝祭した曲で、労働歌などを引用しながら陽気な雰囲気である。
 これは、メーデーが一部の政治的な人たちのものではなく、庶民全体の楽しいお祭りだからである。もともとメーデーは、陽気の良い季節になったことを一緒に祝うものとして開催されたものだった。
 そして、アメリカの労働者たちが、労働条件の改善を求める運動の一貫という意義を確立し、ゼネストの位置づけをしたのだった。だから仕事などを気にして都合の良い日に開催するというのは、メーデーの意義を忘れたものだ。
 なのに、開催日を変えている連合は、また総理大臣を招き、そこでは労働者を苦しめて金持ちを優遇する政策に抗議する参加者を強制排除するわ、公安警察が監視するわ、という事態となっている。
 かつて冷戦時代に自民党筋は、ソ連のメーデーを官製と中傷していた。お祭りとしての楽しさがないことではソ連に劣り、労働運動としての意義はアメリカにも劣る、そんな日本のメーデーをよりマシなものであるかのように言っていた。しかし労使協調の御用労組でさえ野党支持だから気に入らんとも言っていた。
 そのうえ、とうとう連合のこの有様である。参加させられている人たちは、さぞ退屈で不愉快であろう。こんな現状の日本は、SOSの意味のほうのメーデーである。

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by ruhiginoue | 2014-04-28 23:22 | 社会