国旗・国歌を学校で強制する一部の国々の特徴
2014年 07月 15日
国旗・国歌「強制でないのが望ましい」天皇陛下が園遊会で
天皇陛下は28日の園遊会の席上、東京都教育委員を務める棋士の米長邦雄さん(61)から「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と話しかけられた際、「やはり、強制になるということではないことが望ましい」と述べた。
米長さんは「もうもちろんそう、本当に素晴らしいお言葉をいただき、ありがとうございました」と答えた。
記事は朝日新聞のサイトから引用。この様子はテレビでも放送された。このさい、米長氏の慌てた様子が話題になった。
ところが、小野寺まさる北海道議がツィターに「『日の丸を強要するな』等という不思議な主張が日本から駆逐されますように」と書いたので、この人は天皇陛下の「素晴らしいお言葉」が「駆逐」されてほしいのだろうと指摘された。
この問題で、自民党の御用であるマスメディアとマスコミ人たちは、国際的な常識だと言い、学校の儀式に強要することを正当化している。これについては、三宅久之、曽野綾子、阿川弘之などが相変わらずヒステリックにわめいていたのが特に印象的だった。
しかし、国際的な意義なら授業で教えるべきだから、この人たちの言うことは問題のスリカエだし、そもそも学校に入学式とか卒業式が無い国もある。ヨーロッパなど儀式をしないところばかりと言っていい。
また、儀式はあっても国歌斉唱はなかったり、あっても強制はしないとか、いちおう義務づけていても罰則は無かったりする。これは、外国人も居る場合や、思想信条や宗教を尊重するなど、それぞれの事情を考慮しているからである。
これを指摘した最高裁判事もいた。
「また,世界的にみて,入学式や卒業式等の式典において,国歌を斉唱するということが広く行われているとは考え難い。思想の多様性を尊重する精神こそ,民主主義国家の存立の基盤であり,良き国際社会の形成にも貢献するものと考えられる。」(2012年2月9日 予防訴訟最高裁判決文 宮川裁判官反対意見)
つまり、自民党とその御用のメディアとマスコミ人は、意見以前に事実と違うことを言って他人を非難しているのだから悪辣である。
ところが、明確に法律で規定され強制となっているのは中国である。また、北朝鮮と韓国も中国に近いらしく、ただし宗教など個人の事情は考慮はするということである。
このように国歌斉唱を学校で強制するのは、世界ではなく東アジアの常識である、ということだ。
そしてこの、中国、北朝鮮、韓国、日本の東アジア諸国は、司法が国際的に批判されてもきた。アメリカの法務局や国連人権委員会が、例えば刑事裁判で、弁護士が付き添わずに取り調べをするなど、先進国では信じられないことが当然のこととして行われていると、問題にしている。
実際に、その密室での自白が唯一の証拠となる有罪判決が圧倒的だから、警察は強引に自白をさせようとして、拷問まですることがある。これにより死者も出ている。だから人権蹂躙とか冤罪ばかりとか言われて当然だ。
要するに、東アジアでは「お上」が問答無用ということで共通しているわけだ。これはいろいろなことに当て嵌る。このことを念頭に置いておけば、この社会に起きている現実がスッキリと認識できるはずだ。
以下資料。取材・文は安藤ゆかさんという方です。
<アメリカ合衆国>
学校では:各州の判断に任されている。
「Pledge of Allegiance(国旗に向かって忠誠を誓うこと)」は広く行われている。
メモ:第二次世界大戦中、"Pledge~"を拒否した生徒が退学になったのは憲法違反だとする「バーネット判決」が出され、戦後もこの判例が尊重されている。
コメント:「息子の学校では子ども一人ひとりがちゃんとやっているか、誰も監視したり強制したりしてはいません。ぼ~っと立ったまま、何も唱えていない子もいますね」。
「うちの学校は生徒の70%がヒスパニック系だし、校長も中国系のせいか、国歌斉唱"Pledge~"など一切ありません」。(子どもをアメリカの小学校に通わせている母親)
<英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。行事での国旗掲揚・国歌斉唱はない。
メモ:「女王陛下万歳」が国歌とみなわれているが、実は正式な国歌として法制化されていない。
コメント:「子どもに聞いたら、学校では国歌を習ったことも、歌ったこともないと言っています。『式』というものがなく、入学時には『ウェルカム集会』が開かれ、卒業時は『卒業ピクニック』に行きました。国歌を歌うのはスポーツ観戦の時くらいです」(子どもをイギリスの小学校に通わせていた母親)
<フランス共和国>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。通常、学校では演奏されない。
メモ:第二次世界大戦中、ナチスに銃殺された17歳のレジスタンス闘士ギイ・モケの「愛国的」な手紙を、サルコジ大統領が全国の高校で朗読するよう命じたところ、「歴史教育への政府干渉だ」として教師や歴史学者から抗議が噴出。ギイ・モケの母校への大統領訪問も、生徒の抗議デモによってキャンセルに。同校教師たちも大統領及び教育省の命令を拒否する声明を出した。
<ドイツ連邦共和国>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。
学校で国歌は教えない。
メモ:第二次世界大戦中は、国歌がナチス・ドイツにより国威発揚に利用されたため、戦後はこれが禁止され、ベートーヴェンの「歓喜の歌」が代用されていた。現在は元の国歌が復活したが、歌詞は第3節のみが使われている。
コメント:「ヒトラーを生んだドイツでは、国旗・国歌や愛国心は、とてもデリケートな問題です。みんなで国歌を歌い、ドイツ人としての誇りを前面に打ち出した2006年のワールドカップは、まさに例外的な出来事でした」(ドイツ在住実業家)
<イタリア>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。
通常演奏される機会はない。
コメント:「『オー・ソレ・ミオ』もそうですが、国歌は『宴会的な集まり』の時に、皆で楽しく歌う曲の一つです」(子どもをイタリアの小学校に通わせている母親)
<ロシア連邦>
学校では:入学式・卒業式で国歌を流すが、義務規定はない。
メモ:スターリン時代を思い起こさせる「ソビエト連邦国家」の歌詞をプーチン大統領が修正し、2001年にロシア連邦の国歌として復活させた。
コメント:「歌詞を知らない生徒も多く、斉唱しない、あるいは国旗を掲揚しないからといって処罰を受けるなどということは考えられません。ソ連時代ならそういうこともあったかもしれませんが・・・」(モスクワ在住ロシア人女性)
<中華人民共和国>
学校では:月曜朝の斉唱が義務付けられている。
また「国旗法」により、全日制学校での国旗掲揚が義務付けられている。
これを尊重しなかった場合に「侮辱罪」の規定がある。
メモ:国歌「義勇軍行進曲」は、1935年の抗日映画『風雲児女』の主題歌。
<大韓民国>
学校では:式典で愛国歌を歌い、国旗に敬礼する。
メモ:正式に制定された国歌がなく、愛国歌がこれに代わる。一般的に愛国歌に反感を持つ人がいないので、斉唱が問題視されることはない。ただし、「エホバの証人」は国旗への敬礼を拒否している。
コメント:「韓国には『エホバの証人』にかかわっている人が14万人もいます。しかし、愛国歌や国旗に対する儀礼の問題で処罰されたという話はきいたことがありません」(韓国在住の大学教員)
<カナダ>
学校では:各州政府や教育委員会の判断による。
毎朝国歌を流す学校も。斉唱の義務はない。
メモ:政府機関のみ国旗掲揚義務及び尊重義務があるが、罰則はない。
<スウェーデン>
学校では:国旗は教師に一任。国歌は特に教えない。
メモ:正式な国歌として法制化されていない。民謡のように気軽に楽しく歌われている。
<デンマーク王国>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。
学校行事ではほとんど歌われない。
国旗掲揚は一般的に行われている。
メモ:デンマークには二つの国歌がある(王をテーマにしたものと、国土の美しさをうたったもの)。
<スイス連邦>
学校では:国歌を歌うことはほとんどない。
メモ:連邦政府は「国歌は市民の好みで決めるのがいい」という考えで、法制化には消極的だった(「試験期間」を経て、81年に正式な国歌として制定)
<オーストラリア共和国>
学校では:国旗・国歌は特に扱わない。
メモ:第二次世界大戦後、新国歌を公募。
楽曲にはモーツァルト最後の作とされる「フリーメーソンのためのカンタータ」が選ばれた。
<ベルギー王国>
学校では:国旗掲揚の義務はなく、国歌は教えていない。
メモ:歌詞にはフランス語版とオランダ語版がある。
<オランダ王国>
学校では:国旗掲揚、国歌斉唱は特にない。
メモ:現存する国歌としては世界で最も古い。
<スペイン>
学校では:国歌「グラナデラ行進曲」には歌詞がないので斉唱されない。
国旗・国歌に関する規定はない。
メモ:歌詞のない国歌を持つ国は世界でも珍しい。
<ネパール>
学校では:王制時代は、校舎内に王と后の写真を飾り、国歌も毎朝斉唱した。
メモ:2006年に王制が廃止され、国王を讃える内容だったそれまでの国歌が停止された。
2007年8月、一般公募により、多民族国家にふさわしい「何百もの花束」を新国家に制定。
コメント:「王制時代も国歌を歌わない人が処分されたという記憶はありませんが、王制に反対を唱える人は罰せられるか刑務所行きでした」(日本在住のネパール人男性)
<インド>
学校では:毎日の朝礼で国歌斉唱する。歌う時は直立不動の姿勢をとる。
しかし外国人の生徒もいるため、強制はしない。
メモ:アジア人で初めてノーベル賞を受賞したインドの詩聖タゴールの作。独立記念日・共和国記念日やスポーツイベントのほか、あらゆる式典で斉唱される。
コメント:「インド人は、国歌も国旗も神聖なものとして敬っています。大統領府に掲揚されている旗は、砂埃などで汚れやすいため、6時間おきにきれいな旗と取り替えられます」(インド人学校教師)
天皇陛下は28日の園遊会の席上、東京都教育委員を務める棋士の米長邦雄さん(61)から「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と話しかけられた際、「やはり、強制になるということではないことが望ましい」と述べた。
米長さんは「もうもちろんそう、本当に素晴らしいお言葉をいただき、ありがとうございました」と答えた。
記事は朝日新聞のサイトから引用。この様子はテレビでも放送された。このさい、米長氏の慌てた様子が話題になった。
ところが、小野寺まさる北海道議がツィターに「『日の丸を強要するな』等という不思議な主張が日本から駆逐されますように」と書いたので、この人は天皇陛下の「素晴らしいお言葉」が「駆逐」されてほしいのだろうと指摘された。
この問題で、自民党の御用であるマスメディアとマスコミ人たちは、国際的な常識だと言い、学校の儀式に強要することを正当化している。これについては、三宅久之、曽野綾子、阿川弘之などが相変わらずヒステリックにわめいていたのが特に印象的だった。
しかし、国際的な意義なら授業で教えるべきだから、この人たちの言うことは問題のスリカエだし、そもそも学校に入学式とか卒業式が無い国もある。ヨーロッパなど儀式をしないところばかりと言っていい。
また、儀式はあっても国歌斉唱はなかったり、あっても強制はしないとか、いちおう義務づけていても罰則は無かったりする。これは、外国人も居る場合や、思想信条や宗教を尊重するなど、それぞれの事情を考慮しているからである。
これを指摘した最高裁判事もいた。
「また,世界的にみて,入学式や卒業式等の式典において,国歌を斉唱するということが広く行われているとは考え難い。思想の多様性を尊重する精神こそ,民主主義国家の存立の基盤であり,良き国際社会の形成にも貢献するものと考えられる。」(2012年2月9日 予防訴訟最高裁判決文 宮川裁判官反対意見)
つまり、自民党とその御用のメディアとマスコミ人は、意見以前に事実と違うことを言って他人を非難しているのだから悪辣である。
ところが、明確に法律で規定され強制となっているのは中国である。また、北朝鮮と韓国も中国に近いらしく、ただし宗教など個人の事情は考慮はするということである。
このように国歌斉唱を学校で強制するのは、世界ではなく東アジアの常識である、ということだ。
そしてこの、中国、北朝鮮、韓国、日本の東アジア諸国は、司法が国際的に批判されてもきた。アメリカの法務局や国連人権委員会が、例えば刑事裁判で、弁護士が付き添わずに取り調べをするなど、先進国では信じられないことが当然のこととして行われていると、問題にしている。
実際に、その密室での自白が唯一の証拠となる有罪判決が圧倒的だから、警察は強引に自白をさせようとして、拷問まですることがある。これにより死者も出ている。だから人権蹂躙とか冤罪ばかりとか言われて当然だ。
要するに、東アジアでは「お上」が問答無用ということで共通しているわけだ。これはいろいろなことに当て嵌る。このことを念頭に置いておけば、この社会に起きている現実がスッキリと認識できるはずだ。
以下資料。取材・文は安藤ゆかさんという方です。
<アメリカ合衆国>
学校では:各州の判断に任されている。
「Pledge of Allegiance(国旗に向かって忠誠を誓うこと)」は広く行われている。
メモ:第二次世界大戦中、"Pledge~"を拒否した生徒が退学になったのは憲法違反だとする「バーネット判決」が出され、戦後もこの判例が尊重されている。
コメント:「息子の学校では子ども一人ひとりがちゃんとやっているか、誰も監視したり強制したりしてはいません。ぼ~っと立ったまま、何も唱えていない子もいますね」。
「うちの学校は生徒の70%がヒスパニック系だし、校長も中国系のせいか、国歌斉唱"Pledge~"など一切ありません」。(子どもをアメリカの小学校に通わせている母親)
<英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。行事での国旗掲揚・国歌斉唱はない。
メモ:「女王陛下万歳」が国歌とみなわれているが、実は正式な国歌として法制化されていない。
コメント:「子どもに聞いたら、学校では国歌を習ったことも、歌ったこともないと言っています。『式』というものがなく、入学時には『ウェルカム集会』が開かれ、卒業時は『卒業ピクニック』に行きました。国歌を歌うのはスポーツ観戦の時くらいです」(子どもをイギリスの小学校に通わせていた母親)
<フランス共和国>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。通常、学校では演奏されない。
メモ:第二次世界大戦中、ナチスに銃殺された17歳のレジスタンス闘士ギイ・モケの「愛国的」な手紙を、サルコジ大統領が全国の高校で朗読するよう命じたところ、「歴史教育への政府干渉だ」として教師や歴史学者から抗議が噴出。ギイ・モケの母校への大統領訪問も、生徒の抗議デモによってキャンセルに。同校教師たちも大統領及び教育省の命令を拒否する声明を出した。
<ドイツ連邦共和国>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。
学校で国歌は教えない。
メモ:第二次世界大戦中は、国歌がナチス・ドイツにより国威発揚に利用されたため、戦後はこれが禁止され、ベートーヴェンの「歓喜の歌」が代用されていた。現在は元の国歌が復活したが、歌詞は第3節のみが使われている。
コメント:「ヒトラーを生んだドイツでは、国旗・国歌や愛国心は、とてもデリケートな問題です。みんなで国歌を歌い、ドイツ人としての誇りを前面に打ち出した2006年のワールドカップは、まさに例外的な出来事でした」(ドイツ在住実業家)
<イタリア>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。
通常演奏される機会はない。
コメント:「『オー・ソレ・ミオ』もそうですが、国歌は『宴会的な集まり』の時に、皆で楽しく歌う曲の一つです」(子どもをイタリアの小学校に通わせている母親)
<ロシア連邦>
学校では:入学式・卒業式で国歌を流すが、義務規定はない。
メモ:スターリン時代を思い起こさせる「ソビエト連邦国家」の歌詞をプーチン大統領が修正し、2001年にロシア連邦の国歌として復活させた。
コメント:「歌詞を知らない生徒も多く、斉唱しない、あるいは国旗を掲揚しないからといって処罰を受けるなどということは考えられません。ソ連時代ならそういうこともあったかもしれませんが・・・」(モスクワ在住ロシア人女性)
<中華人民共和国>
学校では:月曜朝の斉唱が義務付けられている。
また「国旗法」により、全日制学校での国旗掲揚が義務付けられている。
これを尊重しなかった場合に「侮辱罪」の規定がある。
メモ:国歌「義勇軍行進曲」は、1935年の抗日映画『風雲児女』の主題歌。
<大韓民国>
学校では:式典で愛国歌を歌い、国旗に敬礼する。
メモ:正式に制定された国歌がなく、愛国歌がこれに代わる。一般的に愛国歌に反感を持つ人がいないので、斉唱が問題視されることはない。ただし、「エホバの証人」は国旗への敬礼を拒否している。
コメント:「韓国には『エホバの証人』にかかわっている人が14万人もいます。しかし、愛国歌や国旗に対する儀礼の問題で処罰されたという話はきいたことがありません」(韓国在住の大学教員)
<カナダ>
学校では:各州政府や教育委員会の判断による。
毎朝国歌を流す学校も。斉唱の義務はない。
メモ:政府機関のみ国旗掲揚義務及び尊重義務があるが、罰則はない。
<スウェーデン>
学校では:国旗は教師に一任。国歌は特に教えない。
メモ:正式な国歌として法制化されていない。民謡のように気軽に楽しく歌われている。
<デンマーク王国>
学校では:入学式・卒業式といった「式典」がない。
学校行事ではほとんど歌われない。
国旗掲揚は一般的に行われている。
メモ:デンマークには二つの国歌がある(王をテーマにしたものと、国土の美しさをうたったもの)。
<スイス連邦>
学校では:国歌を歌うことはほとんどない。
メモ:連邦政府は「国歌は市民の好みで決めるのがいい」という考えで、法制化には消極的だった(「試験期間」を経て、81年に正式な国歌として制定)
<オーストラリア共和国>
学校では:国旗・国歌は特に扱わない。
メモ:第二次世界大戦後、新国歌を公募。
楽曲にはモーツァルト最後の作とされる「フリーメーソンのためのカンタータ」が選ばれた。
<ベルギー王国>
学校では:国旗掲揚の義務はなく、国歌は教えていない。
メモ:歌詞にはフランス語版とオランダ語版がある。
<オランダ王国>
学校では:国旗掲揚、国歌斉唱は特にない。
メモ:現存する国歌としては世界で最も古い。
<スペイン>
学校では:国歌「グラナデラ行進曲」には歌詞がないので斉唱されない。
国旗・国歌に関する規定はない。
メモ:歌詞のない国歌を持つ国は世界でも珍しい。
<ネパール>
学校では:王制時代は、校舎内に王と后の写真を飾り、国歌も毎朝斉唱した。
メモ:2006年に王制が廃止され、国王を讃える内容だったそれまでの国歌が停止された。
2007年8月、一般公募により、多民族国家にふさわしい「何百もの花束」を新国家に制定。
コメント:「王制時代も国歌を歌わない人が処分されたという記憶はありませんが、王制に反対を唱える人は罰せられるか刑務所行きでした」(日本在住のネパール人男性)
<インド>
学校では:毎日の朝礼で国歌斉唱する。歌う時は直立不動の姿勢をとる。
しかし外国人の生徒もいるため、強制はしない。
メモ:アジア人で初めてノーベル賞を受賞したインドの詩聖タゴールの作。独立記念日・共和国記念日やスポーツイベントのほか、あらゆる式典で斉唱される。
コメント:「インド人は、国歌も国旗も神聖なものとして敬っています。大統領府に掲揚されている旗は、砂埃などで汚れやすいため、6時間おきにきれいな旗と取り替えられます」(インド人学校教師)
by ruhiginoue
| 2014-07-15 16:34
| 社会