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by ruhiginoue

防衛大で田母神さんはイジメられたのでは

 幹部自衛官を養成する防衛大学校(以下、防大と略)で、2学年の男子学生が校内でいじめを受けストレス障害になったとして、上級生や同級生8人を横浜地方検察庁横須賀支部に傷害と強要容疑で7日、刑事告訴したそうだ。
 その学生は、昨年6月、当時1学年だったが、上級生に服を脱がされて体毛に火をつけられ、腹部に全治3週間のやけどを負ったほか、今年5月、地元に帰省した際に休暇届を出すのが遅れたことを理由に、上級生や同級生から殴られるなどした。さらに6月には、同級生から男子学生本人の顔写真を黒縁で囲み遺影のようにして、無料通話アプリLINE上にアップされた。男子学生は、これらが原因で重度ストレス障害になったといい、現在は地元の福岡県に帰省し休養している、とのこと。

 防大OBで現役幹部陸上自衛官は、こうしたいじめは、防大はもとより自衛隊全体にはびこる悪弊であると言う。
 「寝ている学生を靴やスリッパで叩いて起こす。服を脱がせ体毛を焼く。先輩の男性器をくわえさせ、それを写真に撮るなどのいじめは、数年前でも校内では行われていた。自衛隊の中でも、そうした事案は多々耳にする。今回、こうして公になったことで、自衛隊の悪弊を絶つための、いいきっかけになると思う」

 その一方で、同じく防大OBで現役幹部海上自衛官は、「こうしたいじめに耐える、いじめられないように立ち振る舞うことも自衛官としての修行になる」と話す。

 「そもそも、いじめに遭うのは動作が緩慢な者か、やたらと正論を吐く理屈っぽい者が多い。自衛隊のような戦闘組織は命令一下、たとえ理不尽な命令でも率先して動かなければならない。動作が緩慢な者はいざというときに組織の足を引っ張る。海外からの侵略や震災などの有事の際は、『何が正しいか』を議論している間に、事態が深刻化することもある。本人の考え方を自衛官らしく矯正し、もし向いていないと判断するならば、別の進路を考えさせることも防大同窓の役目だ」
 
 OBの証言は、今日の『ビジネスジャーナル』より。

 後半の、イジメを必要悪であるかのように正当化するOBによると、自衛隊でイジメに遭うのはノロマ、理屈屋、不服従、ということで、真っ先に思い出すOBは、あの田母神さんだろう。そして、向いてないから政治屋さんに転向したわけだ。
 彼はセクハラに遭った女性の隊員を侮辱する発言をしているが、自分が被害者だったことを恥と思い、隠そうとして、同じ被害者を貶めているのではないか。そんな人は、田母神さんの嫌いな人権擁護運動とか左翼運動にもいる。北朝鮮の手先と非難する人もいるほどの「かりの会」に関わっている人たちなんて、まさにそれである。

 ところで、防衛大というと、88年にたまたま観たテレビで、防衛大の学生が制服姿で出ていて、「自衛官になって国民を守りたいと、ほんとうに考えている。その気持ちは純粋だ。それのどこに文句があるのか」という趣旨の発言を大真面目にしたところ、同席していた映画監督の長谷川和彦(『太陽を盗んだ男』など)が、その考えは甘いという指摘をした。
 どんな動物も、自分を守る能力しかなく、自らを犠牲にした引き換えに一人、子供なら二人くらい、守るのが限界と、長谷川和彦は言う。だから彼も、いざとなったら自分を守るのが精一杯だし、自分の子供が危なかったら、自分の命と引き換えに守る覚悟だそうで、そのため女房は見殺しにすると言って笑わせてもいた。

 余談だが、この数年後に長谷川和彦監督は離婚し、女優の室井滋と事実婚状態になった。しかし、そうなる兆候もまだないうちの発言であるし、彼の指摘は動かしがたい現実ではないだろうか。





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by ruhiginoue | 2014-08-12 19:45 | 司法