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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

金子快之札幌市議会議員の発言はロシアが喜ぶ

 ウタリの代表をしていた萱野茂氏が、アイヌも混血が進んで髭や胸毛が薄くなったと著書「アイヌの里 二風谷に生きて」(北海道新聞社刊)で述べていたが、これは人種的特徴のことであって、文化が滅びたのではない。
 これは世界中の人種と民族について言えることなのだが、人種と民族の違いを知らない政治家が不謹慎な発言をしたようだ。ただ、人種と民族を混同させるのはナチスの手口だから、もしかすると故意にやったのではないかという指摘もある。
 
 札幌市議会の最大会派「自民党・市民会議」に所属する金子快之(やすゆき)議員(43)が「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き、アイヌ民族でつくる団体からは「不見識だ」と批判の声が上がっている。
 この金子市議は他にも色々な問題発言をしているようだが、このたびは「せいぜいアイヌ系日本人が良いところ」「利権を行使しまくっているこの不合理。納税者に説明できません」「同じ日本人に無理やり色を付けて、不透明な特権を与えることが一番の問題ではないか」と書き問題になると新聞の取材に対して「同じ日本人を区別し出自によって公的補助をするやり方は間違っていると批判したかった」と説明したそうだ。

 これでは、不勉強なだけでなくナチスの手口を故意にやったと疑うこともできる。
 しかし、こうした政治家が日本に居て喜ぶのはロシアの自民党だ。そのジリノフスキー党首は、かつて極右政党と呼ばれて中道政党だと反発していたが、同党はプーチン大統領が率いる統一ロシアや旧ソ連から続く共産党には及ばないが根強い支持があり、強硬外交姿勢では歩調を合わせている。
 そのジリノフスキー党首は領土問題について、最近もロシアが軍事演習をして日本政府が抗議した北方四島(ロシアからすると南クリル諸島)はもちろん北海道までロシアの領土と主張し、その根拠として、政府を持たない先住民アイヌと古くから普通に交流があった主権国はロシアだけで、アイヌと日本との接点は侵略だったと指摘。
 
 しかしアイヌを代表し先の萱野茂氏が旧社会党から国会議員となったことで、野党だが代表者を送った。このことから、北海道までロシア領というジリノフスキー党首の主張は致命的な打撃を受けた。
 さらに2007年の国連による「先住民族の権利宣言」を受けて、国会が08年6月にアイヌを先住民族とする決議を全会一致で採択。
 「日本が近代化する過程でアイヌの人々が差別され、貧窮を余儀なくされた」
として、アイヌの人々を先住民族と認め、総合的な施策を取るよう政府に求めた。
 今年6月には、政府がアイヌ文化の復興を促進するため北海道白老町に整備する「民族共生の象徴となる空間」の運営の基本方針を閣議決定。また札幌市には、アイヌ民族を対象に低金利で住宅新築資金を貸し付ける制度がある。

 これらを、政権与党である自民党の会派に所属する北海道市議が否定する発言を行ったのだ。そうなれば喜ぶのはロシアの強硬派である。だから同議員の発言は、もちろん無知とか差別とかで問題だが、日本国内だけではすまない、国益を損うことにもつながる暴言である。


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by ruhiginoue | 2014-08-20 11:36 | 政治